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暗黒時代が続く [雑感・日記・趣味・カルチャー]

日本の会社員がやたら疲れている根本的理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

この方のおっしゃるとおりだと思う。

都内通勤の一般的なサラリーマンは、朝早くから満員電車で戦って、会社に無事到着したときには、一日が終わったかのような気分になる。痴漢で逮捕されることも回避し、遅刻もせずに会社に無事到着することすら戦いであるのに、その成果はいっさい評価されないし、一戦を交えた後にさらにまた8時間以上も働き続けるなんて信じられない。朝の9時の時点ですでにくたくたになったまま、生産性や創造力を高めて労働するなどというのは、土台無理な話だ。日本の生活環境や労働環境は、労働者が生産性や創造力を高められないように、作られているのだから仕方がない。だからこそ、革新的な製品を作ることができず、外国人が作ったものをより小さくして、使いやすく、かつ安価にすることに腐心してきたのである。

日本の労働生産性の低さは、労働に見合うだけの賃金が得られないことが原因だという記事をどこかで見たが、まさにそうである。単にデフレだから生産性が低いという計算になるだけだ。ものやサービスの値段を上げれば、生産性が高いという計算になるのだが、そうすれば売れなくなるのだから、価格は据え置かざるをえない。それが労働賃金の据え置きにつながり、生活を楽しむための消費に回せるお金が減り、人々の働く気力が失われていくのである。働いても働いても給料が上がらないのに、税金や教育費の負担ばかりが増え、一方で年金支給額が減らされ、支給開始年齢も引き上げれられていく。老後の不安を抱えたまま、どうして満足に働けるものか。こんな国で生きていくことに絶望しない人はよほど鈍感な人なのではないか。

ストレスMAX!疲労限界! GWは自分をOFFしてリセットしよう | citrus(シトラス)

あらゆることにリセットボタンをつけておくのがいいのかもしれない。

先日、同僚の女性の先生が、この頃、日本人が殺気立っているのではないかと話していた。確かに、息が詰まるような、空気が薄い感じがする。花粉症で鼻が詰まっているせいばかりではないだろう。4月というのは、人々が新しい環境に合わせるために、チューニングしている最中で、そのチューニングがなかなかできないので、イライラしているのではないかと私は彼女に返答したのだが、日本人のイライラの原因は季節的要因ばかりではないかもしれない。

ここ数週間、マスメディアは、官僚、政治家、芸能人などのセクハラに関する報道を目を吊り上げて行っている。もちろんセクハラは犯罪であり、容認されるべきことではない。しかし、あれを見れば一目瞭然だが、セクハラの加害者たちは、国民全体が抱えている欲求不満のはけ口になっている気がする。それを見咎めた右翼の女性評論家が、これは「魔女裁判」だと言って、セクハラの加害者を弁護したそうだ。ところが、マスコミは新たに攻撃対象を見つけたとばかりに、一斉に彼女を攻撃したという。

日本人はいま、誰彼問わず、他人を攻撃することで、日々の鬱憤を晴らすようなことばかりしている。こういう他責的な雰囲気が蔓延している状況は病的である。日本人はみな病んでいるのだが、自分が病んでいることに気づいていない。

男どもはいつ自分がセクハラの加害者として訴えられるかわからないので、たえず恐怖心にとらわれている。人々の他責的な雰囲気は、この怯えの裏返しかもしれない。攻撃は最大の防御なり、と思っているのだろう。

国民全体がピリピリしているのは、やはり政治のせいだろう。政治の世界の腐敗を見ると、もう日本はどうにもならないのではないかという絶望感が日本全体を支配しているのだと思う。安倍政権は官僚とともに根本から腐ってしまっているのに、本人たちはまだまだ信頼が回復できると思いこんでいるのだから、空気が吸えないくらい閉口する。北朝鮮と韓国の南北首脳会談は当然明るいニュースなのだが、それすら、日本にとっては暗いニュースに思えるほどだ。

こういう閉塞感を打破するには、日本の総理大臣の病的にむくれたクビをすげ替えるしかないのかもしれない。根本的な原因は、与党自民党と、安倍総理にあるのだから。

民主党が政権を取ったときの高揚感を私は忘れることはできない。やっと暗黒の時代が終わったような気分だった。オバマ政権の誕生とほぼ同時期であったせいか、すべてを変えてくれるような気がした。しかし、国民は自らその希望を手放し、ふたたび嘘と隠蔽を抱えて眠る絶望を選んだ。いつ終わるともしれない暗黒時代が続く。

審議拒否する野党は税金泥棒?自民党の野党時代がさらに酷すぎて完全なブーメランに | BUZZAP!(バザップ!)

野党が駄目なのは誰の目にも明らかだが、それにもまして与党は救いようがないほど駄目だ。それは、麻薬中毒患者になってしまった国民が、麻薬を提供し続けることを止めない自民党を支持し続けているからである。挙句の果てに、国民は、民主主義の重要さを忘れてしまった。耳障りの良い嘘を撒き散らして、国民の目を曇らせることに腐心する自民党を支持することが、国のためだと思いこんでしまったのだ。民主主義というのは、良いものは良いが、駄目なものは駄目と是々非々の対応をすることであり、そういう判断ができるように、日々勉強を続けることである。しかし、アヘン中毒の国民は何かを学ぶという心の余裕すらない。そんな国民こそが日本の政治を絶望的に腐敗させてしまったのだ。日本は絶望的に救いようがない。

麻生財務相「経済成長感じない人はよほど運がない」→8割が景気回復を感じていませんでした | BUZZAP!(バザップ!)

こういう現状認識の誤っている人たちが政権の座に居座っていること自体が絶望的なのである。