SSブログ

金八先生は20代だった [雑感・日記・趣味・カルチャー]

金八先生は20代だった!現代の「中年」は何歳からか(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

TBSで学園ドラマ『金八先生』が放送開始されたとき、金八先生役の武田鉄矢は29歳だった。金八先生は、中年の印象が強いと思うが、そうなると、オジサンは(見た目によるだろうが)30代前後からということになる。不世出の俳優である森繁久彌が映画「社長シリーズ」で社長役を務め始めたのは43歳のときだ。そのとき、すでに森繁は爺さんに見える。30歳前後で中年で、40歳半ばで老人扱いされるのは、私にとって不思議でもなんでもない。だが、驚くべきことに、世間一般では、オジサンは40代からとなっているらしい。しかし、40歳はすでに、中年どころか、老人ではないだろうか。

「初老」という年齢を表す言葉がある。これは40歳のことを指すのだが、それを知らない人たちの中には、「初老」を60歳あたりだと思っている人もいるらしい。国の都合で、「後期高齢者」が75歳と定義されているだから、そう思う人がいても不思議ではない。(昔は55歳で会社を定年退職するものだったのだから、時代の大きな変化を感じる。)

「不惑」(40歳)をとうに過ぎ、「知命」(50歳)目前の私などは、もはや中年どころか、老人の域に達している。自分の命や能力に限界があることを承知しているし、私の年齢では、すでに孫がいる人もいるくらだから、もうすぐこの世からいなくなる「お爺さん」と呼ばれてもまったく不自然ではない。

カネに困った日本政府は、「人生100年時代」などという不毛なキャンペーンを張っている。環境が、経済的にも、政治的にも、物理的にも、極端に悪化している状況下で、これからの日本人が「すべて」100歳まで生きられるとどうして思えるのか、私にはまったく信じられない。これは日本人の体力の向上に反比例して、知性の劣化があまりに進んでいる証拠ではないか。

「アンチエージング」だなどと言って、無理に若作りさせられているのも、政府の陰謀かもしれない。「死ぬまで文句を言わずに働け。病気にもなるな。でも給料は据え置くか、よりいっそう下げるけどね」という、政府や企業の身勝手な要望に、なぜ我々が答えなければいけないのか。そういう陰謀に対抗し、日本を成熟させるためにも、30歳になったら、もはや自らを中年として規定し、40歳になったら、隠居の準備を開始し、50歳になったら、生前に遺品整理をするくらいでちょうどいいと思う。少子高齢化に関して、少子化ばかりが取り沙汰されるが、私のような高齢者はさっさと死んだほうが国のためになると思う。永田町や霞が関には、さっさと死んでくれたほうが日本のためになる嘘つきのクソジジイやクソババアがたくさんいるので、彼らの知的成熟を促しつつ、彼らを「姥捨て山」に捨てる法律を彼ら自身に作ってもらいたいものだ。