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新聞テレビは年寄りのメディア [雑感・日記・趣味・カルチャー]

新聞を買わない・読まない・評価しない若者~新聞離れを世代別に検証してみた~(島澤諭) - 個人 - Yahoo!ニュース

私は学生時代からかれこれ30年、ほとんどの期間、新聞を購読していません。実家に帰ったときに、手持ち無沙汰で新聞を開くこともありますが、広告ばかりで、読むところがありません。読んでも内容が陳腐で、勉強になりません。15年くらい前になりますが、新聞屋がただでもいいから取ってくれというので、取った時期も1年ほどありました。もちろんタダで。しかし、新聞に関しては良い思い出がありません。

最悪だったのは、「日経新聞」を取っていたら、金持ちだと思われたらしく(当時はインターネットバブルの時期でした!)、空き巣に入られて、パソコン(Sony VAIOの初代)を盗まれたことです。当時は、ピッキング犯罪が流行していた時期なので、中国から来た犯罪者集団にやられたと疑ったのですが、アパートの他の部屋は荒らされていないので、その可能性は低いと警察に言われました。子連れで那須に1泊旅行に行ったのですが、出かける前に私か妻が家の鍵をかけるの忘れたようです。鍵穴に傷がついていなかったので、ピッキングではないというのが、警察の見解でした。

新聞配達の人が盗みに入ったのだと、今は信じています。念の為、新聞屋に電話をして、怪しい人を見かけなかったか確認してみたのですが、事件の翌日に、私のアパートに配達していた担当者は、事件の翌日に実家の北海道に帰ってしまったので、よくわからないと言われたのです。あまりにタイミングが良すぎるので、かなり臭いと思っています。そういう意味でも、新聞屋は信じられません。

そんな私の思い出話はどうでもいいのですが、この10年位の間に、新聞やテレビやラジオというものは、明らかに年寄りのメディアになってきています。うちの子どもたちがテレビを見ていたのは、母親に無理やりNHKの子供番組を見せられていた時期だけです、6歳くらいになったらすっかり飽きてしまいました。長男は戦隊モノやポケモンを見ていましたが、思い出してみたら、次男がハマっていたTV番組はまったくありません。大学生の長男のアパートにはテレビはありませんし、中学生の次男もまったくテレビを見ていません。

我が家でテレビを見る時間が圧倒的に長いのは妻です。しかし、韓国ドラマばかり見ています。しかし、つまらないせいか、その間に、うたた寝をしているようです。また、情報番組を見ていても、ネットを見ていることが多くなりました。

私は、ご飯を食べるときだけ、ちらっとテレビのニュース番組を見るのですが、どこもかしこも、どうでもいいニュースばかりです。飯がまずくなるので、殺人と痴漢のニュースが流れたら、ただちにチャンネルをかえるか、スイッチを切ります。たいてい見るのは、ニュースではなく、天気予報と、どこぞの店の料理がうまいというレポートだけです。

ラジオも、ラジオ受信機でリアルタイムに聴くことはめったにありません。特定の番組を、番組終了後にラジコなどで聴くことはありますが、世の中を理解するためには、あまり参考になりません。私が好きなのは、ハワイのインターネットラジオを、通勤途中に聴くことです。

インターネットがそれらのメディアの代わりになるかと言ったら、どうもその可能性は低いようです。とくに日本のニュースメディアの流す情報は99%ゴミです。イギリスのガーディアンやBBCなら役に立つのですが、日本のサイトは見ても意味がありません。

いまは、YouTubeで個人の番組を見たり、音楽を聞いたりしていますが、基本的に暇つぶしにしかならないような内容なので、そのうち飽きてしまうでしょう。

TwitterやFacebookの株価が20%も下がったとニュースになっていましたが、他人とつながることを楽しむSNSはどうも、自分の生活のみすぼらしさや意地悪な性格を思い知らされるメディアになりつつあるので、余計なことに煩わされずにお気楽に暮らしたい向きには、忌避すべきものになりつつあるように思えます。

Twitterに関して言うと、5年くらい前に始め、その後やめたり、再開したりしていましたが、数ヶ月前にきっぱりやめてしまいました。私が興味のある人をフォローすると、怨念に満ちた人たちが集まってきてしまいます。そういうツイートを読んでいるうちに自分がネガティヴかつ怒りっぽくなっていくのがわかります。そんなことをしていても、ちっとも生産的ではないので、もう近づかないことにしました。

Facebookも5年以上前にアカウントを作りましたが、「もしかして、この人とお知り合いではないですか」などと、まったく知らない外国人とつながるように勧められたり、数回メールでやりとりした学生と「お友達ではないですか」と言われたりするので、うんざりしてしまいました。煩わしい付き合いは回避したいと感じている私のような人間にとって、SNSは銀蝿のように鬱陶しいものに思えます。

新聞テレビラジオは年寄りのメディアになりつつありますが、だからといってインターネットが若者のメディアになっているかと言ったら、そうも言い切れない気がします。

学生たちを観察していると、LINEで家族や友達と簡単な連絡をするために使っている程度で、何か自ら情報発信をしたり、調べ物をしたりするようなことは少ない気がします。

人間のメディア離れが起きているのかもしれません。メディアというのは、中間の媒介項という意味ですが、その媒介項を中抜きして、ダイレクトな関係を重視することに人類は戻ってきているのかもしれません。年寄りとは違って、これからの若者たちは特に、ダイレクトな関係を補強するためだけに、インターネットを活用していくように感じます。