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『文部省著作教科書 民主主義』 [本]

うちの犬は、かわいがりすぎたせいで、私と同じように糖尿病になってしまいました。ここ1週間、治療のためにインスリン注射をしています。かわいがらないほうがよかったのでしょうか。

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使用済みの注射針です。医療廃棄物なので、病院に持っていかないといけません。

今朝、注射を打った直後、暴れだして、危うく針を体の中に残しそうになりました。慌てて引っ張ったら、針が折れ曲がり、肝を冷やしました。

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朝と昼に食べている自作のパンです。大豆粉と全粒粉をそれぞれ25%ずつ使っています。残りは激安な業務スーパーの強力粉です。今回は水の代わりにすべて豆乳にしました。少しでもタンパク質の量を増やすための工夫です。

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今年最初に買った本です。先月買ったのですが、内容が重たいので、なかなかページを開く気力が起きませんでした。

この本は昭和23年と24年、つまり戦後すぐに、文部省が日本国民に民主主義を教えるために書いた民主主義の教科書です。もちろん復刻版で、いくつかの出版社から出ています。

「読み終えて、天を仰いで嘆息した」という内田樹の帯がついており、目を惹きます。内田先生による「解説」もついているので、この版を選びました。

戦後70年以上経っているにもかかわらず、民主主義というと多数決で決めることだと信じている自民党の国会議員や、政治に無関心な日本国民はかならず読む必要があります。百田尚樹のインチキ歴史本はただちにゴミ箱に捨てて(森羅万象担当大臣に就任した安倍総理の本棚にもあるそうですね。きっと読んでいないでしょうけど。)、この本を読んだほうが、自分のためにもなるし、日本のためにも、世界のためにもなります。安倍や百田のためにはなりませんけど。

わかりやすい言葉で書かれているので、(必修科目で成績もつけられるようになった)「道徳」の時間に使うのも良いと思います。授業で、生徒たちに毎回数ページずつ読ませて、内容について議論させるだけではなく、民主主義を破壊している自民党議員の言動についてレポートを書かせ、それらをまとめて国会議員にどさっと送りつけるのも、民主主義を維持・発展させるために良いでしょう。作文の勉強にもなります。もしその行為を政治家が批判したとしたら、その政治家は民主主義を維持発展させようとはしていない独裁主義を信奉する者と認定できます。次の選挙で落とすべき議員ということです。そんな「ふるい」代わりにも使えそうです。

この本は、冒頭からガンガン飛ばしています。一般に民主主義を政治制度と考える傾向が高いと思いますが、民主主義の本質は、精神のあり方だと言っています。それを理解しないと始まりません。民主主義の精神とは、自分を尊重し、かつ他者を尊重する態度であって、権力者に唯々諾々と服従するというこれまでの考え方を改めることだと主張しているのです。

ふだん私が考えていることと寸分も違うことがないもので、内田先生とは違って、冒頭の十数ページを読んだだけで、「天を仰いで嘆息」する羽目になりました。というか、私の場合は、天井でしたが。いかりや長介ではないですが、そのあとに、「だめだこりゃ」が続きました。

自民党の政治家ばかりではなく、自民党に媚びへつらう自称「公僕」の官僚たちにもぜひ読ませてやりたいものです。



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