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ツバメのヒナの様子とゴキブリとの戦い [雑感・日記・趣味・カルチャー]

4月に風呂場の換気窓の上に巣を作ったツバメのヒナは5月中に巣立ってしまいました。あとで巣を片付けるときに気づいたのですが、1羽が落ちて死んでカピカピに干からびていました。その後、ふたたび別のつがいがやってきて、巣作りを始めました。今度はドアストッパーを利用しています。そのつがいのヒナの声がここ数日賑やかになってきました。ライトをつけたり、ドアを開けたりすると、光や影に反応して騒ぐのです。親が餌を運んできたと勘違いしているようです。その様子を毎日微笑ましく見ています。

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ヒナたちは、産毛が濃くなってきています。あと2、3週間もすれば巣立ちを迎えるはずです。この3年、私は5家族のツバメを巣立たせました。我が家はツバメの恩返しを受ける資格があるかもしれません。

ところが、今朝、不運なことが起きました。

いつものように6時前に起床し、2階のリビングルームに上がると、愛犬がベッド代わりにしているソファーの下に黒いものがささっと潜り込むのが見えました。アイツであることは、老眼の私にも瞬時にわかりました。スマホの懐中電灯で中を覗くと、見当たりません。もしかしたら、パイン材の床の木の節を、寝ぼけた私がゴキブリと見間違えた可能性もあります。ソファーの下に鎮座しているのは体重計のみです。やはり、その下に潜んでいる可能性が大です。

体重計に近づける空間を作るために、ソファーを動かしました。ヤツと戦う準備をするためにティッシュペーパーを数枚ひっつかみました。私の武器はきわめて貧弱です。

そおっと体重計をひっくり返すと、ヤツが死んだフリをしています。しめしめ。私はヤツに狙いを定めて、暴漢を押さえ込む警察官のように、叩きつけるようにティッシュで押さえ込みました。ところが、私の押さえ込み方が緩かったらしく、ヤツは床とティッシュのわずかな隙間からスルスルすると逃げてしまいました。

ヤツは忍者よろしく壁際を這うように進み、1.2メートルほど離れたところで止まりました。私の手作りの木の棚の色と同化しています。隠遁の術でしょうか。実際は、棚の足元で進路を阻まれたのかもしれません。ヤツは巾木のところで、固まっていました。私は斜めになったソファーをぐるりと迂回し、テーブルの上に置かれたティッシュボックスをわしづかみしました。その箱をハエたたき代わりにしようとしたのです。幅の細い方をスマホを持つときのように握って、箱の平面を使って、ぐいっとヤツを押しつぶしました。ベチャという音が聞こえた気がしました。

念のため、もう一度ベチャ。ティッシュボックスを巾木から離すと、白い液体が腹のあたりから染み出して、ヤツが巾木にくっついているのが見えました。自らが出したベトベトした液体で張り付いているようです。ヤツはまだ触覚をピクピクさせていました。私はその黒い物体に直接触れないように、ティッシュを数枚重ねてからつかみ、ゾンビのように生き返らないことを願いながら、ゴミ箱に放り込みました。

私はふたたび死亡現場に戻って、現場検証ならぬ現場処理をしました。台所用のアルコール除菌スプレーをシュッシュッと吹きかけてから、アルコール除菌ウェットティッシュの上にティッシュを重ねたもので、汚れを丁寧に拭きとりました。実際の死亡事故現場のほうがはるかに気持ちが悪いでしょうし、それと比べたら、大したことはないのかもしれませんが、さすがに気持ちが悪いので、そのあと水道で手を液体石鹸で2度も洗いました。

犬がいるせいで、犬の餌を目当てにゴキブリが侵入したのかもしれません。あるいは、玄関先にツバメの巣があることや、その下にひなのフンが大量に溜まっていることで、ゴキブリを呼び寄せたのかもしれません。しかし、侵入経路はすでに何年も前からふさいであるのです。24時間換気システムの穴にはスポンジを突っ込んであるし、その一部は、エアコンのパテをポリ袋に入れて密封しています。そんな障害物はものともせず、あいつらは玄関ドアやベランダの窓の隙間から入ってくるのかもしれません。我々にはどうしようもありません。


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