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富士登山の装備や持ち物について [お出かけ]



この動画を以前にも紹介したことがありますが、非常に役に立ちます。来年は高1の次男を連れて行く計画を立てているので、改めて見直してみました。見直してみて、思い出したことがあったので、富士登山の基本装備についてつらつらと書いてみます。

富士登山をする場合に誰でも用意しなければいけないものは、バックパック、登山靴、登山用靴下、レインスーツ、防寒着、トレッキングポール、ヘッドライト、日よけの帽子、登山用グローブ(と雨のときのための防水手袋)、汗拭きタオル、水分、糖分です。

バックパックは30Lから40Lで十分です。

登山靴はミドルカットが理想なのでしょうけど、砂よけのゲイターをつければローカットでも大丈夫だと思います。ミドルカットは、日常使いができないので、コスパが悪いんですよね。





コースや状況によっては、ゲイターはいらないこともあると思います。必須ではないかもしれません。

登山用の靴下は、厚みとクッション性があるので、靴ずれ予防になります。

レインスーツは、防寒着代わりになるので、必須です。できれば、透湿防水のGORE-TEXのものが理想です。100均の透明のポンチョみたいなものは絶対にやめたほうが良いです。

下界が夏でも山頂は真冬ですので、防寒のためのフリースや薄手のダウンジャケットは必ず持っていかないと死にます。

トレッキングポールは上りではなくてもいいと思いますが、下山時には使ったほうがいいでしょう。上りより下りの方が辛かったりしますので。

ヘッドライトは、ご来光を目的に夜間に登る人たちは必ず持っていかないといけません。日帰り登山でも、下山が夕方になってしまう場合に備えるべきです。

富士山は日陰がないので、日よけの帽子がないと、ひどく日焼けしてしまうかもしれません。日焼け止めも塗っておくといいですね。メガネを掛けている人はわかってもらえるはずですが、雨のときは必須です。

登山用グローブは岩場での怪我予防のために必要です。雨に降られた場合は、防水仕様のものに付け替えたほうがいいです。山岳ガイドのような山の達人は、テムレス(透湿防水)を使っています。


ショーワグローブ 【透湿防水】No281テムレス Mサイズ 1双

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  • 出版社/メーカー: ショーワグローブ(Showaglove)
  • メディア: Tools & Hardware



汗拭きタオルは、雨で濡れた体やウェアやバックパックを拭くのにも使えます。ハンドタオルよりも、肉体労働者が首に巻いているようなタイプのものが邪魔になりません。

水分と糖分も必須です。水やスポーツドリンクは少なくとも2Lは用意したほうが良いです。ペットボトルを持っていく場合は、「いろはす」のペットボトルのように軽くひねって潰せるタイプだとゴミがかさばりません。水筒は中身がなくなっても小さくできないので、おすすめしません。飲料は山小屋で買うこともできますが、地上の数倍の金額を支払うことになります。

補給食のアメはなんでもいいですけど、チョコレートは暑さで溶けないタイプのものにしないと食べにくいです。

富士山の場合は、小銭とトイレットペーパー(芯を抜いたもの)も必要です。トイレにはお金がかかりますし、トイレットペーパーがない場合もあるので怖いです。私は運良く使う機会がありませんでしたが、重いものでもないので、持っていったほうが安心です。(ちなみに、便器の底には丸い形の蓋がついていて、排便後に空気銃みたいなものを使って、蓋を回転させ、下に落とす仕組みになっています。)

下山時には、砂ぼこりがきつい場合があるので、マスクもあるとよいです。

下着は速乾性のものを身に着けていけば、着替える必要はありません。というより、登山中は着替えることはできないと思います。着替えたければ、下山後に、日帰り温泉にでも行って着替える感じでしょう。

山小屋泊のときには、(水が利用できないため)歯みがきシートを持っていくことを勧める人が多いですが、歯磨き粉は食べても問題ないので、歯ブラシセットを持参することも可能です。NHKで見ましたが、フィンランドでは歯磨き後に水で口をゆすがないのだそうです。そのまま放置しておくほうが、虫歯予防効果が高まるとのことです。

仮眠を取るときには耳栓やアイマスクもあるとよいかもしれません。うるさくて寝られないですから。

酸素缶はいらないと思います。単なる気休めです。もし必要なら、山小屋で買えばいいでしょう。下界と比べても、そんなに高いものではありません。

雨のときは、バックパックの中までびしょ濡れになる可能性がありますから、バックパックのカバーも必要です。さらに、バックパックの中に入れるものは、ジップロックに入れて仕分けてしておくと安心です。

私はバックパックの中に45Lのゴミ袋を入れて、その中にジップロックで小分けした荷物をしまっていきました。

(私の監督不行き届きで)綿のTシャツを着て行ってしまった息子が山頂で御来光を待っているときに寒さに耐えきれず凍えていたので、そのゴミ袋に頭を通す穴を開けて、息子にかぶせてやりました。ホームレスみたいで格好悪いですが、保温に役立ちました。

また、ジップロックにフリースなどかさばるものを入れ空気を抜いて持っていけば荷物を小さくできます。案外使える技です。

ヘルメットに関してですが、ご来光を見るために山小屋に宿泊して「危険を冒して」深夜に登る人は必要なのかもしれません。昼間なら、落石があっても見えるはずですから、心配ないと思います。

それにしても、山登りにはお金がかかりますね。贅沢な遊びです。もしかしたら、楽器演奏のほうが安上がりかもしれません。必要なのは楽器だけで、交通費も飲食費もかかりませんからね。