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「怒る」と「叱る」の違い [資格・学び]

「ヒステリーな女」と「怒る(叱る)女」は全然違う! この違いに気づいた男性は、結婚でも失敗していないはず? | citrus(シトラス)

教員はときに学生や生徒を叱ることがあります。叱ることは教育者の仕事の一つですから、控えるどころか、むしろ積極的に行わなければいけないかもしれません。しかし、学生や生徒の中には、「先生に怒鳴られた! 言葉による暴力を受けた!」と受け止める者がいます。彼らは、自分たちの非をかえりみることがなく、被害を受けたと感じるだけのようです。むだに被害者意識が強いというか、自分だけが正義だと勘違いしているというか、極端に視野が狭いというか。いずれにせよ、人生経験があまりに浅いくせに、権利意識だけが強いのが原因でしょう。

「怒る」と「叱る」は目的という点において、まったく違うものです。怒る行為の目的は自分を守ることにあります。怒る人はひたすら感情に任せて、自分が被害にあったことを他者に示したり、自分を正当性を主張したり、相手を罵ったりします。一方、叱る行為の目的は相手を守り、相手の成長を促すことにあります。叱ることで、相手に反省を促し、態度や行動の変化を求め、視野を拡大しようとするのです。

確かに怒りは何も変えないどころか、状況を悪化させるかもしれません。しかし、叱ることは社会を維持し、発展させることに貢献します。「怒る」と「叱る」の目的の違いを理解していない人たちが、教育が崩壊させ、最終的には、社会を崩壊させる可能性があります。近年、この2つの言葉を正しく使い分けている人を近年見なくなりました。それが社会の崩壊を暗示していることにならなければいいのですが。