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英会話学習に英文法や単語の暗記は必要か [資格・学び]

英文法や単語の暗記は必要? 英語学習者が悩む2つの疑問にお答えします。 | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト

「英会話学習に英文法や単語の暗記は必要か?」という素朴な疑問に通訳案内士の西田大さんが答えています。結論から言えば、必要とのこと。当たり前です。なぜそんなことをいまさら確認しなければいけないのかというと、易きに流れやすいこの世の中には、「英単語を丸暗記したり、英文法の試験ばかりやっているから、英語が話せるようにならないんだ」と真顔で(しかも声高に、かつ威張りくさって)主張する無教養な人が氾濫しているからです。

そう思いたい人はおそらく商売上手な詐欺企業に洗脳されてしまったのでしょう。テレビやラジオでは「聞いているだけで話せるようになる」とかいうマジックみたいな学習教材の宣伝が流れるので、「勉強しなくても外国語は身につくんだ」「英語を英語で聞いていると英語が話せるようになるんだ」と錯覚してしまっているのでしょう。(その背景には、学校教育への恨みもあるのかもしれません。)昔、親戚の叔母さんと話していたときに、そういうことを言われて、驚愕しました。テレビの情報に振り回れているだけの世間の人々の感覚なんて、そんなものなんです。

この記事によると、英語教育に関して、韓国や中国は、日本とは全く逆の方向に進んでいるそうです。おそらく私が想像するに、英語でコミュニケーションを取れるようになるために、しっかり英文法を学び、文章をたくさん読んで、語彙力や読解力を身につけ、同時に文章をたくさん書いて、それと同じ内容を他人に話す訓練を数多くこなすということでしょう。私が英語の授業でやっていることは、まさにそれなのですが、そういう教え方は「非効率的だ」「効果がない」「時間の無駄だ」「間違っている」と言う人も世の中にはいるはずです。しかしながら、彼らのほうが間違っています。

英語を英語で教えているアメリカ人の先生はいつも私に日本の英語教育に関して愚痴を言うので手を焼いています。彼女の主張は、「日本では英会話ばかり重視しているので、英語で簡単な会話はできるけれども、アカデミックな内容と形式で文章を書く訓練がされていない。それでは無教養な人間にしか思えない」というものです。私も英作文の授業で学生にエッセイを書いてもらっているのですが、内容は面白いのに、文章の構成に問題があったり、論理が飛躍していたり、文法がひどい学生が数多くいて非常に残念です。これは日本のこの20年間の英語教育における過剰な英会話重視の弊害でしょう。

ちなみに、英会話を趣味にしていたり、日本の英語教育はコミュニケーションを重視していないと一方的に非難する人は、私の独断と偏見かもしれませんが、話が本当につまらない人ばかりです。単なる劣等感の塊に思えます。英語のできない政治家に多いようです。彼らのような無知で無教養な人はふだんどんな会話をしているのでしょうか。日本語での会話で他人を満足させない人が、英語を学んだからといって急に相手を楽しませる会話ができるはずがないんですけどね。彼らこそ人英会話学習の前に、教養を身につけ、世間の常識に縛られない(法律や前例を唯一の基準にしない!)自由な発想ができるようにすべきです。

最初に戻しますが、近頃の世間の常識は、「英語は英語で学ぶべき」「英語は日本語に訳すな」「英文法の学習は必要ない」「とにかく話せ」「文法は英語を使っているうちに身につく」というものですが、これらの考えはすべて間違っていますし、非効率的であり、効果が低いです。自分の頭で考え、何が正しくて、何が間違っているかを判断する基準である文法や語彙を学習しないで済ませようという料簡がそもそも間違っているのです。自分の頭を使って考えようとしない人には英語を学ぶ資格はありません。