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リアドラムブレーキの整備とシリンダー交換 [クルマ]

数年来の懸案だったリアドラムブレーキのシューとシリンダーの交換をしました。もちろん、フルード交換をしてエア抜きもしました。慣れない作業だったので、6時間もかかりました。

うちは整備工場ではないので、長時間低い姿勢で作業をし続けなければいけません。おかげで足腰と指先が痛くなって、夕食の買い出しにも、犬の散歩にも行けなくなりました。夕食はパートから帰ってきた妻がありもので作ってくれるそうです。犬の散歩は、高校入試が終わって暇を持て余している次男に行ってもらいました。

実際に不具合が出ていたのは、左リアのドラムブレーキです。再確認したところ、ブレーキフルードがシリンダーから漏れていて、ドラムの内部の耐熱塗料がドロドロになって剥がれていました。塗り直すのは面倒なので、そのまましておきます。

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右リアから作業をはじめました。

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どんなふうにパーツが組み合わされていたのかがわからなくならないように、写真を撮っておきました。

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実際、ブレーキシューはまだたっぷり残っていたので、交換しなくてもよかったかもしれません。でも、12年も無交換だったので、交換しても誰も文句は言わないでしょう。しかも、シューの値段は全部で2000円ですからね。

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バネがどこにハマっているのか忘れないように。

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シリンダーを交換するには、キャップがハマっているところ以外の2つのボルトとブレーキホースを外します。合計3か所です。

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シューをドラムに固定しているピンをラジオペンチ(ロングノーズプライヤー)で外したところです。けっこう力がいります。最初に作業した右側は軽く外して、軽く取り付けられたのですが、左側は、疲れのせいか、かなり苦労しました。

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下のバネをラジオペンチで外しました。

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サイドブレーキのワイヤーはこういう形で入っています。外すのはかんたんですが、これを取り付けるのには苦労しました。マイナスドライバーで力ずくで押し込まないと入りません。手では無理です。

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分解するときに、パーツがバラバラになって、落ちました。写真を撮っておかないとわからなくなりそうです。新しいシューに付け替える金属パーツを清掃します。

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今回はブレーキシリンダーごと交換しました。2個で4000円です。ブーツ交換だけでも2000円もかかるし、作業も面倒なので、2000円の差でしたら、DIYの場合は、この方法のほうが楽で良いと思います。

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これは新品です。

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角度を変えて。

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シリンダーを外したところです。こちらは右リアですが、ブレーキフルードの漏れはありません。

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裏から見るとこんな感じです。

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新しいシリンダーを取り付けたところ。

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トレーリングシュー(ドラムの後側)の新旧比較です。右が古い方。全然減っていませんね。

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シューを止めるための金具を買ったのですが、厚みが全然違いました。買ったものは元々のもとの
数倍の厚みがあります。古いのは、形を歪めずに取り外せたので、再利用しました。というより、再利用できるようになっているのかもしれません。まったく問題ありません。ピンのところに溝が刻まれていて、そこにはめ込んで固定する形になっています。したがって、新しく買ったもの分厚すぎて、取り付け不可能です。

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リーディングシュー(ドラムの前側)の新旧比較。こちらも全然減っていません。

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サイドブレーキのノッチの調整用パーツにラバーグリスを塗っておきました。

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こんな感じで組み立てて、これを取り付けるわけですが、そのままではシリンダーが邪魔をして、どうしてもセットできません。悪戦苦闘しているうちに、12時の鐘が鳴りました。体も疲れたし、頭も混乱してきたので、お昼休憩をして、頭を冷やしました。

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最終的には、取り付けたばかりのブレーキシリンダーを外して、シューとシリンダーを一緒にして取り付けることで解決しました。

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下のバネとシューを固定するピンを取り付けて終了です。ここまでで3時間半かかりました。すでにクタクタですが、ここで終えるわけにはいきません。仕事を2日に分ければ、作業量が増えるだけです。

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お次は左です。

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ブレーキフルードが漏れていて、ドラム内部の耐熱塗料がボロボロになっています。汚すぎます。

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剥離した耐熱塗料をワイヤーブラシでゴシゴシしてパーツクリーナーを吹きかけて削り落としました。

このあとは、2時間半ほどかけて、左のドラムブレーキの取付作業を終わらせ、さらにエア抜きのために4輪のブレーキフルード交換をして、試しに近所を一回り。異常なしです。ついでですので、リアの左右のタイヤを交換し、トルクレンチで増し締めしておきました。

手袋はしていましたが、はずさないと作業できないところもあり、案の定、爪の先まで真っ黒です。さらに、普段はしないようなしゃがんだ体勢で力作業をしたので、足と腕と肩と腰と指先が痛くなってしまいました。満身創痍です。

この作業をするために、いくつかYouTube動画を参考にしたのですが、メーカーや車種によって、ドラムブレーキの構造が若干違うことがわかりました。作業しやすいものとしにくいものがあるようです。フィットは作業しにくい方かもしれません。したがって、YouTube動画は参考にはなりますが、細かい手順は自分で考えないといけませんでした。それが最大の苦労した点です。

加えて、ものすごく力が必要だということも改めて痛感しました。この頃は箸より重いものを持たないというくらい、筋トレなんて一切していないので、力持ちの次男に何度頼もうかと思ったことか。しかし、意地でも息子には頼らずに作業をしました。

一度作業工程を覚えてしまえば、実際は簡単なのでしょう。しかし、ものすごく疲れるので、こういう作業はできればしたくありませんね。若くないと駄目です。部品代込みで2万円くらいでやってもらえるとしたら、頼んだほうが得です。

今のところ他に気になる部分はありません。4月か5月にはエンジンオイル交換をして、7月にはバッテリーの交換を予定し、来年の2月はユーザー車検を受ける予定ですが、しばらくは時間のかかる自動車イジリはしたくありませんね。でも、勉強になりましたし、気分もスッキリしましたし、充実した時間を過ごせました。

これで安心して遠出もできます。



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