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もったいない:リゾートマンションDIYリフォームの動画 [家・DIY・修理]



このシリーズは全て見てます。この方はほんとうにセンスがいいですね。こういうライフスタイルに憧れます。若い人が古いものを大事にしながらも、時代に合わせてアップデートしていく姿に感心します。

不動産価格が暴落してくれたら、リゾートマンションでも買って、リフォームして転売する仕事でもしようかな。

ちなみに、私は旧車をレストアする動画も大好きです。

話がずれますが、10年くらい前にワンガリ・マータイという方が「もったいない」は日本にしかない概念だと日本人に教えてくれました。20歳以下の若い方は知らないかもしれませんね。

その「勿体(もったい)」というのは「物体」のことで、中国語では「物のあるべき姿/物の本質的なもの」という意味だそうです。つまり、「もったいをつける」「もったいぶる」という表現が、大して中身なんかないのに、中身があるように(意味ありげに)思わせるとか、重々しく振る舞うという悪いニュアンスで使われているのは自然なことだとわかります。

そこから「もったいない」はだいぶ遠い気がします。しかし、たとえば、「そんなことをしていただくなんて私にはもったいないことです」という文を考えてみると、その意味が理解しやすくなると思います。その文は、私には中身が無いので(私は無価値な人間なので)、それは私にとっては身分不相応のことですとか、ありがたいことですという意味になるわけです。物や行為自体には意味があるけれど、私の方にはその物や行為に見合うだけの価値がないという謙遜表現です。つまり、私がそのものを捨ててしまうほど偉くはない、そんなことをする権利や資格は私にはないというへりくだりの表現です。その意味であれば、「もったいない」という言葉は、人間の傲慢さを反省するよい言葉に感じます。

マータイさんは、ものを大切にするという精神は日本人だけしか持っていないなんて本当はまったく言っていなかったかもしれません。それなのに、その賛辞を受けて、我々は日本人が優れた民族である証拠の一つだと思い違いをしてしまったかもしれません。その思い違いが、勿体ない、つまり我々日本人が中身がない証拠なのでしょう。

古いものを大切にするのは、むしろヨーロッパでしょう。昔からそうですが、日本人の多くは、古いものを大切に使い続けるという精神がありません。古い家は次々と壊し、あるいは空き家のまま朽ち果てるのを待ちます。新車登録から13年以上経ったクルマの税金が上がってしまうというのも、古いものは捨てるべきという日本人に内在する悪い考えの表出です。日本人には自分が無駄遣いをしてよいほど偉くはないという考えを失ってしまい、ますます傲慢になってきているような気がします。いつか、しっぺ返しがあるはずです。いや、すでに、しっぺ返しを受けているかもしれません。

「もったいない」の日本語に隠れた本当の意味 | アルファポリス | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

このお坊さんはこう書いています。

私たちは支えあって「生かされている」という真実が「もったいない」という言葉の根底にあるのです。


おっしゃる通りです。






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