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株式市場は不合理 [マネー・買い物]

「株は今こそ買い」と言う人の「根本的な間違い」 | 小幡績の視点 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

記事の前半で、小幡さんが批判している相手は、マネックス証券の広木さんであることは間違いありません。 広木さんは常に強気のポジショントークなので、「ピロキ」などとヤフーの掲示板で茶化されています。広木さんが「現在の株価を合理的に考えれば割安であり、したがって今が買いどきである」と主張するのを私も数日前のラジオNIKKEIで聞きました。そのとき私も小幡さんと同じことを思いました。株式市場が合理的になったことはただの一度もなかったはずだと。

株式市場がつねに適正な株価を付けているようなことは合理的に考えてありえず、つねに安すぎるか高すぎるかのどちらかです。どうしてあの企業がその株価なのかなんて、PER(株価収益率)やらPBR(株価純資産倍率)なんかでは説明が付きません。それで説明がつくなら、AI投資は絶対に間違わないでしょう。広木さんは株価がピークを付けていたときも割安だと言っていました。強欲で愚鈍な投資家を騙すのが彼の仕事のようです。

最後のところで、小幡さんは次のように株価予想をしています。

NYダウは最大下がって、1万5000ドル、日経平均は1万2000円あたりだが、日経平均の方が、バブル度合いが小さいので(あまり日本株には成長期待もないといわれて、人気がそこまでないのでバブルになりにくい)1万4000円から1万5000円ではないか。


私の予想も似たようなものです。2017年にトランプが大統領に就任した時点ではダウは18,000ドルくらいでした。現在は20,000ドルまで下がりましたので、いいところ、下値は18,000ドルくらいかなと思っています。トランプラリーのメッキが剥がれるのを確認できれば十分です。しかし、15,000ドルはさすがに下げすぎでしょう。おそらく16,000から17,000ドルあたりで徐々に反転していくと思います。

安倍政権がアベノミクスを打ち出した2013年6月の日経平均株価は、12,000円から13,000円でした。そこまで下げると、日本経済は死にますね。安倍は即時退陣です。ということで、日銀が全力で株価を吊り上げるはずですから、下値は15,000円と見ています。オリンピックの中止が正しく株価に織り込まれれば、少なくともさらに2000円は下がるでしょう。

とはいうものの、予想は予想です。予想は止そう。予想ははずれるのが当たり前です。いつも裏切られます。株式市場は決して合理的には動かないのですから。

それはそうと、毎日予習に明け暮れています。来年度の予習がなかなか終わりません。新たに頼まれた仕事は私の専門を教えることなので、まったく手を抜けないのです。英語の本を何冊読んだことか。他に新しく使う教科書も数冊ありますが、そちらは泥縄式にやっても大丈夫です。近頃の大学生用の教科書は昔と違ってあまりに簡単なので、予習しなくても十分間に合います。もちろん、失礼のないように、ちゃんと目を通すくらいはしますけど、アホらしいくらい簡単です。