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元の生活には戻れそうもありません [雑感・日記・趣味・カルチャー]

コロナ後、また「いつもの日常」に戻るのが辛くてたまらないあなたへ(御田寺 圭) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

(誰のために必要なのかわからない)スーツを着て、(人間とはいかにおぞましいものかを知ることができる)満員電車で押し合いへし合いを繰り返しながら、職場によれよれになってたどり着き、教室の前で深呼吸をして、一気にテンションを上げ、授業中は教師を演じながら(どうでもいい赤の他人のために)授業をする日々が茶番に思えてきました。

8月まではオンライン授業が続くことは決まっているのですが、その後、教室での対面授業が始まりそうです。でも、クレイジーな文科省の指導で、教員はマスクとフェイスシールドを着けて飛沫が飛ばないようにし、教室は換気のために窓とドアは開放されていて、我々は暑さも寒さも耐えねばならず、学生同士も前後左右1メートルずつ離れて着席し(人数を大幅に減らさないといけないかもしれません!)、できるだけ声を出すことを避けるという環境になるわけですから、語学の授業でもっとも重要なコミュニケーションはほぼ成立しなくなります。顔の表情やボディランゲージなどはすべて捨象された文字と音声のコミュニケーションになるのですから、ロボット同士のやりとりのようなことになりそうです。非常に居心地が悪いですね。

そんな思いをして茶番劇のような授業をするくらいなら、いまのままのオンライン授業をし続けたい気もします。

いまの生活が居心地が良すぎて、もとには戻れそうもありません。生きるために嫌いなことばかりしているから、私はつねに不機嫌なのでしょう。


在宅勤務がコロナ後も全然衰えなさそうな訳 | 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

残念ながら、経済学者は人間の感情の側面に着目できない人が多いですね。現在の働き方も、「働き方改革」後の働き方も、いずれも嫌だという気持ちを抱いている人の存在を無視しているのはなぜなんでしょう。彼らは視野が狭いのでしょうか。