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無駄学! [資格・学び]

その買い占め必要ですか?コロナ危機に「無駄学」の勧め [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

渋滞学で有名な西成活裕・東京大学教授がまた新しい学問を提唱しているそうです。面白い方です。天才なんでしょうね。

たしかに世の中、無駄だらけです。人間そのものが無駄な存在ですからね。

でも、目的によっては、無駄が無駄ではなくなるという西成先生の考えは決して無駄ではありません。

外出自粛期間中、無駄が経済を回していることも、改めて認識させられたはずです。

無駄にクルマで外出すると、無駄にガソリンを使ってタイヤをすり減らし、途中コンビニに寄って、無駄な買い物をして、家に風呂がついているのにわざわざ日帰り温泉に行って、無駄にごちそうを食べたりして、無駄に時間とお金を使うわけです。そういう無駄な時間を過ごさなければいけなくなる原因は、無駄に働くからです。

でも、そういう無駄が、お金を回しているわけで、その結果、自分のところにもお金が回ってくるという仕組みなのですから、無駄な外出や労働は、経済を活性化させるという目的を設定すれば、無駄であるどころか、重要なものになるわけです。

一方、目的を倹約とすれば、不要不急の外出は、悲しいかな、無駄なものになります。しかし、そういう考えは、つまらないですね。人間を成長させません。

よく学生が、こんなことを勉強していても時間の無駄だよとか偉そうな口をきくことがあります。視野が狭いからこその発言であり、私みたいなオジサンは無言の嘲笑で返すのが常です。

つまり、無駄と言っても、それは本人の主観にすぎず、大きな視点から見れば、そんなに単純じゃないことがわかります。

西成先生のおっしゃりたいことは、記事が途中で途切れているので正確にはつかめませんが、おそらくそんな感じのことでしょう。休校期間中の時間を失われた授業時間であると乱暴に決める人がいますが、子どもたちは、その期間も何かを学んで成長してきたはずです。何もしない時間こそが子どもたちを成長させるという事実をいっさい認めない人たちは、少し頭を冷やしたほうがいいんじゃないかと思います。