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「本が読めない人」を育てる日本、2022年度から始まる衝撃の国語教育 | 教育現場は困ってる | ダイヤモンド・オンライン [資格・学び]

「本が読めない人」を育てる日本、2022年度から始まる衝撃の国語教育 | 教育現場は困ってる | ダイヤモンド・オンライン

英文学を専門としている人間として、私は日本の(英語)教育に関して完全に諦めています。日本で大人気(?)のTOEICはチラシを読んだり、メールやチャットが読めることを目標としており、文学的なセンスを試す要素は一切含まれていません。教材もTOEIC的なものばかりになり、授業も薄っぺらくなっています。

企業経営者も文科相の官僚も、カップラーメンをいかに早く食べ終わるかという競争が教育だと思っているようです。結局、そんなものは体に悪いし、食の体験としても記憶から一瞬で消え去り、何の肥やしにもなりません。学生たちは、立ち食いそばや立ち食いうどんのようなファーストフードばかり与えられている状況に辟易しているのに、その声を誰もが無視しているのです。それがいま行われている大学教育です。30年前までとは完全に違います。教育のファーストフード化が進行しています。

教えている側もつまらないので、教育に気合が入らないのは当たり前です。教科書についている問題も、馬鹿みたいに簡単なので、「やっておいてね」の一言で済んでいます。それすらできないのは、なんで大学に入れたのかわからない学生だけ。そういうのを相手にするのもアホらしいので、結局、教員としては何もしない感じです。

大学と高校をつなげるという趣旨はいいのですが、かつての大学で行われていたような思考力を高める教育を、高校に下ろすならわかりますが、いまは大学を高校化しているのです。単語テストみたいな記憶力を試すだけの教育でお茶を濁しています。

日本では、文科相の官僚による、国民の奴隷化がますます進行しています。しかし、奴隷たちは脳みそがないので、こういう問題には無関心です。

だからこそ、私は日本の教育に諦めているわけです。現在は、大学を出ても奴隷的思考から抜け出せない人たちの割合のほうが高くなっているようです。

もしこの状況をよい方向に変えたいと願うのであれば、自民党と官僚連合を二度と威張らせないように叩き潰すことしかありません。それができるのは、野党しかありません。野党を絶対的に強くしないと、民主党が官僚にいじめられて、政権を手放さざるを得なくなったような悲惨な事態がまた訪れることになります。無党派層の日本人であっても、それをする気はまったくないでしょう。お灸をすえてやろうくらいの低い意識しかないから、彼らには期待できません。

やっぱり自民党しかいないんだと言うことがなんだか正しいことを言っているような気になっている人も多いかもしれません。しかし、自民党はエリート官僚のいいなりですから、ますます国民の奴隷化が進行します。奴隷化は税金の面だけではなく、教育の面からも行われているんです。奴隷は「改革」という言葉に騙され、「改革」をする政党を陰に陽に支持し、ますます自分たちの境遇を悪化させています。

そろそろ気づいてもおかしくないのですが、脳みそがないので、気づきようがないのです。残念です。