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「なぜ大学だけ、“日常”が戻らないのか」――大学1年生の苦悩に大学、教員の答えは 【#コロナとどう暮らす】 - Yahoo!ニュース [資格・学び]

「なぜ大学だけ、“日常”が戻らないのか」――大学1年生の苦悩に大学、教員の答えは 【#コロナとどう暮らす】 - Yahoo!ニュース

出口さんは保険会社の社長から学長になり、ドリアン助川さんも大学教授になっていてびっくり。

誰も指摘しないので書いておきますが、コロナ禍でも「学校」(小中高)は授業を再開しているのに、「大学」だけ再開しないのは教員の雇用の問題があるからです。

基本的に学校(小中高)の教員は正規雇用です。非常勤もいますが、大学と比べると圧倒的に少ないのです。30年前までと違って、大学の教員の大多数が非常勤です。国が教育にかかわる予算を大幅に削ったり、官僚の天下り先として無駄に大学を作ったせいで、多くの大学の経営が苦しくなって、正規雇用の教員を雇う余裕がなくなったのです。

もし低賃金で雇われているために、複数の大学を掛け持ちで教えに行かなければいけない非常勤講師が新型コロナウイルス感染症に罹って重篤し、後遺症で苦しむようなことになっても、大学側は彼らの生活を補償することはありません。どうせ使い捨てだから、非常勤講師なんか死んでも、俺達は知らないというわけです。他の大学に迷惑がかかっても関係ない、という調子です。

そういう人権を重視しない大学だけが、対面授業を再開しています。もちろん、感染者がほとんどいない地域と東京のように多い地域とは別です。感染者が少ないところは対面授業を再開するのは良いと思いますが、殊、東京の場合は、非常に危険です。東京の大学なのに、対面授業を再開しているところもありますが、経営者が人権を考えていないのでしょう。

テレビやウェブのニュースを見ると、コロナの文字は影を潜め、政治の話で埋め尽くされています。それを見ると、まるでコロナが収束したかと錯覚しそうになります。しかしながら、感染症の拡大はこれからです。東京都の新規感染者数は、第1波に襲われた4月5月の自粛期間と同じです。日々感染の危険に怯えていた頃と比べて、大きく減ったわけではないのです。ほとんど減っていません。

The GuardianとかBBCを開いてみれば、いまだにトップ記事はコロナであることが多いのです。毎日Corona virus Covid-19の文字が踊っています。

Coronavirus: WHO warns Europe over 'very serious' Covid surge - BBC News

ヨーロッパの主要国では、この2週間で、新規感染者数は2倍に増えたそうです。スペインとフランスの感染者の増大が目立ちます。日本だけ、このままどんどん減っていくと思ったら大間違いでしょう。インフルエンザの流行と重なり、大混乱になるはずです。こんな状況で東京の大学が対面授業を再開するのは無責任です。

「穴埋め」のはずがブラック 臨時採用教員、残業月80時間もざら(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

大学ほどではないですが、小中高でも非正規雇用が増えているようです。



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