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不安を素早く解消して立ち直る方法 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

不安を素早く解消して立ち直る方法

不安から逃れることは難しいと誰しも感じていると思います。先人たちは不安を解消するための方法をいろいろ考えてくれていますが、少なくとも私は死ぬまで不安から解放されることはなさそうです。予測不可能な未来が存在する限り、人は不安に苛まれるものです。もし一切の不安がないという人がいたら、おそらくその人にとっては未来がないのでしょう。逆に言えば、不安を抱えているということは、生きている証拠なのですから、むしろ良いことなのだと思います。

上掲サイトには、不安を解消するための方法として「不安」を「心配」に変換するというものが紹介されています。これは一体どういうことなのでしょうか。「不安」は自分の意志に反して襲われるもので、「心配」というのは自分の意志でコントロールできるものという意味で使われているようですが、そんな区別をしていましたっけ? おそらく日本語では誰もそんな区別はしていないと思います。

いずれにせよ、不安が外的に存在しているのではなく、自分が心の中で生み出しているものだと意識することが重要だということなのでしょう。「不安を可視化する」などという方法も、基本的には同じことです。統計が使える人は、グラフ化して、何かと比べて相対化したり、将来を予測したりしますし、言語を扱うことが得意な人は、自らの不安を言葉に変換して実体化し、文学作品等として昇華するということもします。また、行動力がある人は、不安をアクションに変換してしまいます。

ただ不安に苛まれるままの人は、一人でじっと考え込んでいるだけで、誰にもその不安を打ち明けることがありません。罵詈雑言でもいいので、なにかを吐き出すことは重要なのでしょう。ヤフーニュースのコメント欄で政府批判をするのも有効なのかもしれません。

罵詈雑言といえば、うちの妻は数ヶ月前まで「Jアノン」よろしく不可解な陰謀論に凝り固まって、政治家や芸能事務所の悪口ばかり言っていました。それも不安解消のための方法だったのでしょう。

そんな妻にずいぶんうんざりさせられていたのですが、この頃はいろんな事象を調べては私や息子たちに報告するようになりました。自分は世の中のことをまったく知らないまま漫然と暮らしていたと気づいてしまったらしく、私なんかにはあまりに常識的なことまで、「今日はこんなことを知ったのよ」と楽しそうに報告してくれます。知りたくて知りたくてたまらないという知識欲にとらわれています。読めなかった漢字が読めるようになったり、物の名前を覚えたりして、知識が増えてくると、見える世界が変わってくるのでしょうね。それによって、少しずつ妻の不安も解消されてきたようです。

小説を読んだり、映画を見たりするのも不安解消のための一つの方法です。私は若い頃からさんざんそうしてきたのですが、死ぬまで解消されることがないことがわかってしまったので、不安を解消するために小説や映画に頼ることは止めることにしました。ただ、それらを言語の構築物、映像やサウンドの構築物として見るようにしています。