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それでいいじゃないか。 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

「40代独身です。この先の人生の展望がありません」【40代お悩み相談】 | Marisol ONLINE | 女っぷり上々!40代をもっとキレイに。

人生に展望がないと嘆く40代の女性の悩みに答える二人。「施しをして、徳を積みなさい」と忠告する辛酸なめ子さんの回答はたいへん素晴らしい。また、なんにでも、ブームとかプレイという言葉をつけて、メタレベルから自分を客観視することを勧めるみうらじゅんさんの回答も腑に落ちる。

おそらく世の中の99%の人は何かしらの悩みを抱えているはず。去年、私の教え子の女の子が、「私にはまったく悩みがないんです」とあっけらかんと答えていたのが印象に残っている。羨ましいと思ったが、しかし、彼女だって、いずれなにかの壁に直面し、悩みを抱えることもあるだろう。

今の暮らしに満足しているのであれば、彼女みたいにあっけらかんとしているのが理想だと思う。将来に備えて40歳までにしておくべき10のことみたいな、無駄に不安を煽るような不安産業の魔の手にのせられず、とにかく人生を楽しんでいればいい。

人生設計を誤ってどん底に落ちたら(私は落ちそうだけれど)、生活保護制度を利用すればいい。それでいいじゃないか。なんか文句ある?


猿真似の好きな馬鹿 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

日本の大学教師はなぜダメなのか 役に立たない学問より職業教育が重要だ(1/3) | JBpress(日本ビジネスプレス)

大学では職業教育をすべきだなんて奴隷の発想である。本来の大学の役割は、奴隷を作ることではなく、自由人を作ることだ。それを知らないのだから、池田信夫は正真正銘の馬鹿である。

池田信夫のような新自由主義者を真に受けて、「改悪」に突っ走ったこと自体が日本の大学を駄目にした根本的原因である。国立大学を法人化した結果を精査し、猛省し、まともな改革をしたほうがいい。

競争原理を取り込んで、だめになった企業や国家は数多ある。アメリカに倣えばすべてうまくいくと主張する者たちは、その発想自体が猿真似であることに気づいていない。彼らの主張には独自性がないので、そんな発想をベースにした人たちが想像力を発揮して、クリエイティヴなリーダーになって世界を牽引することは根本的にありえない。

大学にマーケットの競争原理を持ち込んで、競争させればうまくいくという発想は、小泉純一郎政権時代の古い発想だ。いまだにそんな考えに固執していること自体、池田信夫のアホさがよくわかる。インチキビジネスで儲けたありあまるお金を自由に使って、おもちゃのロケットを飛ばそうとしたり、偽物の学校を作ったりするホリエモンのほうがまだましかもしれない。ホリエモンスクールもロケット同様に打ち上がる前に爆発するはずだが。

競争原理に関する見解を自分の体験をもとに語らせてもらう。昨年まで、プレゼンは、学生たち自身に評価してもらい、成績がつくようにしていた。そこに競争原理が働くという仕組みである。しかし、成績をつけるための集計作業が至極面倒であった。それゆえ、発表したら全員満点ということに変更させてもらった。そんなふうに私は「手抜き」をすることに日夜腐心している。すると、学生たちのプレゼンのテーマがうまくバラけて、面白くなったのである。おそらく、競争原理が働いているときは、基準が一つになってしまっていたのであろう。こういうスタイルで、こういうテーマでやれば周囲の人間にウケるということだけを考えるので、どれもこれも金太郎飴のようなプレゼンになって、ほとんど印象に残らなかった。単にやっているだけ、やらされているだけなのだ。また、主張もテレビのコメンテーターよろしく、当たり障りのない無難なもので、何のためにもならないし、刺激もない、無価値なものばかり。

ところが、競争原理を外すと、自由度が高まり、学生たちは、自分が楽しむために、自分のやりたいことを、やりたいようにするようになる。テーマもバラけて、主張も大衆受けしないような極端なものになり、優等生的なつまらない発表が大幅に減ったのである。競争原理を外すと、「忖度」をやめられるのである。(多くのYouTube動画がつまらないのは、評価やチャンネル登録者数に応じて報酬が決まる仕組みになっているので、視聴者ウケを狙って過度に忖度しているからだろう。それでもうまくいって人気YouTuberになっている人もいるが、彼らの作る動画のほぼすべては、暇つぶしのために見る程度の価値しかない。)

競争原理を導入すると、評価基準を意識して一定のレベルまでは内容が高まるのは確かだ。しかし、自由度が下がるので、誰も反発しないけれど、誰の印象にも残らない、つまらないものばかりになる。現在の学者の研究が、まさにその状態になっている。池田信夫は、大学には競争原理がないと主張しているが、それは表向きにはそう見えるだけである。実際のところは、すでに導入されていて、その弊害が出ている。その弊害に気づいていないのは、なにも池田信夫ばかりではない。アメリカの猿真似をし続けている限り、競争に遅れているわけだから、アメリカには勝てない。そんな不利な戦いを強いられている日本の組織は、これからますます劣化していくのは間違いない。

日本の中高の教室には身分制が存在 「3割は被差別階級」の実態 - NEWS | 太田出版ケトルニュース

精神分析医の斎藤環氏は、安倍政権は「ヤンキー政権」だという。現在の中学高校では身分制が存在してて、ピラミッドの頂点にヤンキーがいて、真ん中には彼らに忖度する者、最下層には、オタクや引きこもりがいるとのこと。問題は、最下層の人間までも、ヤンキーに配慮して、自ら進んでヤンキーが好まない掃除などをするという。我々の時代とは大きく異なるらしい。「アベ政治」の構造と同じである。

この構造は、現在の自治権を奪われた大学の内部でも同じで、上の者が現場の自由裁量に任せず、なんでも自分たちの決めた通りに動くようにセットする傾向が強まっている。だから、現場の人間は、創意工夫をする余地がなく、ただ偉い人の指示を待つだけになる。偉い人が決めたことに賛成するしか下々の者には選択肢がないのである。これこそ「ヤンキー政権」たる「アベ政治」の真髄であるが、日本全体がそうなってしまってきている。恐ろしいことである。

昨晩、YouTubeで埼玉の仙人さんのライブを見ていたら、刺激的な発言があって、目を丸くしてしまった。仙人さんは大阪から軽トラで車中泊をしながら埼玉に戻ってくる途中だが、彼はYouTubeを始める前に、会社の上司と大喧嘩をして辞めたそうだ。そのときに、その会社が駄目な理由を5つ挙げてやったそうだ。具体的にどういう理由だったのかは語ってくれなかったが、それは想像に難くない。

社員に気持ちよく働かせない会社というのは、社員の自由裁量の度合いが極端に低い。すると、自分の潜在能力を顕在化せて、創意工夫をする余地がないので、働きがいがなくなる。しかも、給料が低いときたら、自分の人生を無駄にしているだけに思えてくる。そういう会社は、社員に愛されることはないので、業績も下がって、倒産するものだ。いままさに、日本がその状態に陥っている。日本の大学も同じ構造になっている。それがわからないのは、池田信夫ばかりではない。

猛暑が懸念される東京五輪 海外メディアが「死の可能性」と報道 - ライブドアニュース

想像力のない、後先も考えられない、旧帝国陸軍のような指導部が勝手に決めた東京五輪開催。酷暑の最中にマラソンをさせるのはありえない。開催前から私が東京五輪に反対し続けている理由の一つがそれ。少しでも運動習慣のあるものなら、誰にでもわかることだが、日本の真夏に運動するのは命知らずの馬鹿でしかない。それをオリンピック選手にさせるのは、彼らの選手生命を短くするだけだ。甲子園で将来有望なピッチャーに何日も連投させておいて、自分勝手に「感動をありがとう」などとほどざいている自称「大人」と同じ発想である。彼らの非人道的な行為を直ちにやめさせるべきだ。申し訳ないが、日本ではマラソンは夏のスポーツではなく、冬のスポーツである。政治家たちは、自分の足で気温38度の都内を2、3キロでいいから走ってみたらどうだろうか。そのまま死んでくれたら、幸いだ。

「1日4時間労働」が理想的な理由 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

大学の授業でも、一日3コマが限界である。3コマだと90分授業なら、270分だから、4.5時間となる。そのくらいがちょうどいい。

しかし、くそったれな文科省の要請で、近頃は授業時間が伸びてしまい、100分や105分になってきている。105分授業を3コマやると、315分だから5.25時間になる。しかし、4コマもやる必要のある日があれば、1日の授業時間は7時間になる。大学の教員は、教室にいる間だけ働いているわけではなく、残りの時間にレポートを読んだり、テストの採点をしたり、予習をしたり、研究したりするので、授業が7時間あると、一日の労働時間は限りなく伸びてしまう。それで給料が上がるのであれば、文句をいわずに働けるけれども、労働時間が伸び、生活費が上がる一方で、給料が据え置きになっているのだから、働く意欲は失われるのは必至である。競争原理を持ち出す前に、給料を上げないと、ますます大学がダメになる。

だからこそ、私は授業時間に労働をしないようにし、学生に労働させている。

<アイルランドの台所 7>アイルランドと沖縄に共通する大切なもの - 朝日新聞デジタル

「沖縄とアイルランドはどこか似ているのです。人を緊張させないほっとさせる空気や、人とゆっくり関わる距離感や時間の感覚が。島国で、異民族に支配されて来た歴史も、通じるところがあるのかもしれません」


いいなあ、アイルランドは。日本と違って、人々が温かいので。「そんなに日本が嫌いなら、日本から出ていけば」という人がいるけれど、その前に、日本から出ていって、現地で生活できるためのお金をください。

日本の「失われた20年」を招いた決定的な弱点 | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

「自律」「分散」「協調」がない日本企業が一人負けしているという話。わかるなあ。日本の組織は、どこもかしこも上意下達で硬直的。上位の者に下位の者が唯々諾々と従っているだけだから、創意工夫が発揮できず、多様性が生まれず、いま売れているものばかりが作られ、いま流行のものの後追いになる。結局そういうものはすぐに大衆に飽きられていく。いまだに「競争」が大切だと唱えているような人たちがわかっていないところがそこ。