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テレビの中の「いじめ」 [コンピュータ・ネット・テレビ]

スポーツ界の不祥事ばかりを叩くテレビ局 制作費を抑えられる裏事情 - ライブドアニュース

「スポーツ界の不祥事」と冠されるニュースが夏の間ずっと流れていた。パワハラがどうしたとかいうくだらない話なので、私はまったくフォローしていない。テレビ局は、どういうわけか、そういう話で視聴率が取れると思っているのだろう。しかし、私はその話が始まると、チャンネルを替えるか、スイッチを切ってしまう。一般の人間にとって、新情報でも何でもない常識であり、かつ無益であるからだ。そんな常識を掘り起こしてきて、いかにも新情報だとでもいうように偉そうに報道する姿勢もまた不愉快極まりない。その様子を見て思いつく感想は、「いじめのターゲットがまた交代したのね」というものだ。

彼らにとっての「いじめ」のターゲットは、政治家、官僚、芸能人、一般人と連日連夜コロコロと替わっていく。結局のところ、彼らのやっていることは、学校の中でのレベルの低い「いじめ」と大差はない。

とにかく、誰かを悪者にして、そいつを叩きまくり、ひたすら憂さ晴らしをしたいだけ。テレビ局側としては、それがジャーナリズムだというのだろうけれど、それによって、状況が改善されたという話は寡聞にして聞いたことがない。例を挙げるには枚挙にいとまがないが、安倍総理の首もいまだに飛んでいないくらいだ。期待のあまり、私の首だけがビヨ~ンと伸びてしまった。

テレビ番組に出てくる芸能人の中でも、パワハラが蔓延していることは誰でも知っている。「上下関係」が厳しく、先輩には従順に従わなければいけないというのも、誰もが気づいている。それを見逃しておいて、スポーツ界を叩くのだから、まごうことなき偽善である。そんなテレビに、年寄り以外、見向きもしなくなっていくのは必然である。