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ティーガー交換&事故 [音楽・楽器]

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ミンサー柄の黒色の胴巻き(ティーガー)が沖縄から届きました。

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猿尾を通す穴が空いていません。不親切設計ですね。

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もともとついていたティーガーは、経年劣化のために生地の一部がボロボロと粉になって剥がれ落ちてみすぼらしくなっています。私の三線は、ヤフオクで6500円で購入したものですが(キャンペーン中で1500円引きでした!)、ここまでティーガーがボロボロだと、10年以上は経っているはずです。勘所のステッカーの跡が棹に残っていて、いくら拭いても取れないのも、それくらい古いせいでしょう。

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おパンツをペロリとめくって脱がしてあげます。恥ずかしい!

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新しいティーガーは1センチほど短いようです。サラサラしていて触り心地が良いです。

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こんな感じで、古いティーガーの穴に定規を当てて線を引いて幅を定めて、高さは定規で長さを測ってカッターで切り取って穴を開けました。

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ポロリ。

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猿尾との隙間がなく、ピタリとハマりました。

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もともとついていたこの黄色い紐は、直径2mmの江戸打紐です。長さは84cmでした。ホームセンターに行っても2mmのものは売っていませんので、3mmの黒色の紐を1m、50円で買ってきました。アマゾンだと、送料込みで1000円くらいします。冗談じゃありません。

新旧のティーガーを見比べてみると、紐を通す穴は新しいもののほうが少し大きいので、3mmのものでも大丈夫です。

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YouTubeの動画を参照しながら、結びました。簡単ですね。きれいにできた気がします。長さは1mでちょうどよかったです。84cmでは短すぎます。

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話が突然変わりますが、実は、この江戸打紐をホームセンターに買いに行って、帰ってくるときに、嫌な事件が起きてしまいました。交通事故です。テンション下がりまくりです。

当然ですが、ここでは詳細を述べることはできません。でも簡単に言うと、自転車に突っ込まれたのです。ドラレコ動画を見る限り、単に我々の運が悪かっただけに思えます。我々の間に車が停止していて、お互いにとって死角を作っていたのです。(これでは想像できないでしょうけど、これ以上は書けません。)

警察による現場検証を済ませたあと、この事故の状況を記録したドラレコ動画を次男に見せたところ、「完全に死角になっているから、いくら注意をしてもお父さんには避けることはできなかったと思う」と言ってくれました。私もそう思います。

その話を妻にしたところ、「どうしてそんな道を走っているのよ。あそこは狭いから危ないし、今は夏休みだから、子供がいっぱいいるでしょ。大通りを通るべきよ」と一方的に非難されました。私にはその考え方には与しません。

どこの道を通ろうが、事故に遭うときには遭うものです。いくら注意をしていても、何らかの要因(たとえば地形や日差しの関係)で死角ができることがあります。その死角は人間の能力ではとうてい認識できません。狭い道だろうが、大通りだろうが関係はありません。その瞬間、その場所を通ってしまった人の運が悪かったと言わざるを得ないのです。

妻の考えは、日本中に蔓延している自己責任論です。妻は、吉本のお笑い芸人がうじゃうじゃ出てくる番組をダラダラ見て無責任に笑えるような人ですから、自己責任論の病に感染してしまっているのでしょう。

自己責任論というのは、何があっても自分が悪いという考えです。事故に遭えば遭ったで、「なんでそんなところを歩いていたの。そんなところを歩いていたお前が悪い」と言うし、電車事故に遭えば、「電車なんかに乗っているからだよ」と言うし、フェスで銃乱射事件に巻き込まれたら、「なんでそんなところに行ったんだよ」と言うのでしょう。煎じ詰めれば、「どうして生まれてきたのよ。生まれてこなかったら、こんな目に遭わずに済んだんでしょ。この世の中にうんざりしているのであれば、一人で早く死ねば」という話になってしまいます。どこかで聞いた話ですね。

安倍晋三が罹っている強力な伝染病(小泉純一郎経由で!)に感染したネトウヨたちが日本中に広めたのがその病です。自分で自分の首を絞めるような恐ろしい病です。ガラパゴスのような日本にだけでしか見られない重篤な病です。

「それ病気ですよ」とやさしく諭してくれたのが「れいわ新選組」代表の山本太郎です。

「あなたが苦しんでいるのは、何もあなただけが悪いわけではないのですよ。なんでも自分の責任だと考えるのは、自分自身の能力を過大評価しているのではないですか。人間は、そんなふうに傲慢になってはいけませんよ。予想もできないことや避けられないこともいつか必ず起きるのです。そうなっても、その事態を社会が寛容に受け入れ、助け合いの精神で、救うことができるような柔らかくて優しい社会を構築するべきなのではないでしょうか」と。

話が政治的になりすぎましたね。

急に、三線の話に戻します。三線という楽器は、本当に原始的で、ときどきイライラする事もあります。どうして曲ごとにいちいち3つのカラクイを動かして調弦しなくてはいけないのか、しかもカラクイなんて、ただの棒きれですから、すぐに緩んでしまったり、逆に固くて動かなかったり、力を入れすぎると、ポキっと折れてしまったりします。数百年もの間、完全に進歩が止まっています。原始的すぎます。ギターのような、調弦しやすい金属ペグは一般的ではないし、糸掛けなんて、ちょっと触るだけでずれるし、ギターで言うブリッジサドルは竹製のもので、これもちょっと触ると位置がずれてチューニングが狂います。弦もなぜか切れやすくできています。ウクレレで弦が切れるなんて、めったにありませんよね。

また、ギターやウクレレのように固定されたチューニングはなく、カポタストのような便利な道具も使えません。CFCを基本とする本調子といっても、6パターンもあります。それだけではなく、三下げとか二揚げというチューニングもあり、全部で6×3で、18パターンもあるのです。どうかしています。

YouTube動画の唄と演奏に合わせて練習しようと思うと、本調子でも、6つのうちのどのチューニングなのか、自分の耳で聴いて、だいたいの見当をつけてから試してみなければいけません。男性と女性とでは、チューニングが少し違い、女性の方が低いキーになる傾向がありますが、男性が女性が多用するキーを使っていることもよくあります。いまは慣れましたが、最初の頃は、ぜんぜんわかりませんでした。チューニング(ちんだみ)は初心者にとってハードルが高すぎます。

ともあれ、ウクレレよりもはるかに原始的な楽器だからなのか、よりいっそういやし効果があるように思えます。ウクレレは、メンテナンスフリーに近いですが、三線は、演奏の前と後で、必ずチューニングをし直さなければいけません。それくらいデリケートなのです。しょっちゅうズレます。

原始的ゆえに、手間がかかり、それゆえに愛着が湧き、演奏していると穏やかな気持ちになれるのかもしれません。愛着の湧くものに触れていると癒やされるのは、犬や猫のようなペットをなでているときの効果に似ています。私の持っている三線は強化張りなので、ニシキヘビの皮が貼り付けられていて、ウロコがチクチクします。爬虫類好きな人にはよりいっそう愛着が湧く楽器かもしれません。

実は、ティーガーも本物のヘビ皮のものもあります。ちょっとお高いですけど、爬虫類好きの方には、垂涎ものでしょうね。

ああ、事故のことなんか、さっさと忘れたいです。夏休みが始まって早々にろくなことがないです。

まあ、明日、大学生の長男が帰省するそうなので、息子と話をしたり、どこかに出かけたりすることだけが楽しみかな。

二人で今年もまた山登りに行ってこよう。富士山はもう結構ですけど。

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息子が帰ってくるので、風呂釜の掃除をしました。

緑本の工工四を全部弾いてみるチャレンジをしているのですが、今日はいろいろありましたので、あまり進みませんでした。気力も萎えています。先方は、自転車の原状復帰のみを求めているのですが、過失割合のこともありますので、それがはっきりするまで、すっきりしません。

とにかく、今日は104曲中42曲目の「久高まんじゅう主」まで来ました。一日10曲弾いてみても、あと6日はかかります。もちろん一日に10曲なんてとうてい無理です。残りの曲のうち9曲はそこそこ弾けますが、それらを除外しても49曲も残っています。その中には、いまの私のレベルでは、ぜったいに弾けない曲も多く含まれています。目が回りそうです。目が回るくらいになっていないと、ネガティヴになってしまいそうですから、かえって、そっちのほうがいいのかもしれません。

YouTuberの埼玉の仙人さんは、軽トラでの山口への旅の最中、車との接触事故に遭いましたが、その後、ネガティヴにもならずに、何事もなかったように旅を終えました。すごい人ですね。並の人間にはできそうもありません。彼は、仕事上のトラブルによって退社し、生活の糧としてYouTubeで活動することを選んだ人です。家業(果樹園?)もあるようですし、跡継ぎらしいので、それが許される環境なのでしょうけど、それでも彼の精神力には圧倒されます。しびれます。格好いいです。

彼を見習って、不撓不屈の精神で精進しましょう。

まあ、明日長男に愚痴を聞いてもらっているうちにすっきりするかもしれません。もしくは、息子と二人で山登りに行けば、ポジティヴにもなれるかもしれません。

(夜、先方から電話があって、よりいっそう萎えてしまいました。)


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