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Nuro光のONUを交換してもらうことにしました [コンピュータ・ネット・テレビ]

うちはNuro光を使っているのですが、無線LANが不安定なので、息子たちに苦情をずっと言われ続けています。ここ数日、別のプロバイダーにしようかなどと検討していたのですが、Nuro光のまま、ONUというルーターだけを11acに対応したものに交換することにしました。1.1万円も余計にかかることになりますが、解約したり、契約したりという面倒な手続きがありません。

昨晩は楽天ひかりもいいな、と次男と二人で話していました。1年間無料になるので5万円も浮くのです。しかし、Nuroの解約手数料や工事費がかかる上に、ルーターを自前で調達しなくてはいけないので、トータルでは2万円しか浮きません。

しかも、Nuroは2Gbpsですが、楽天ひかりは1Gbpsです。So-netの契約のまま、So-netひかりかauひかりにする手もあるのですが、それも1Gbpsに下がるし、料金としてもお得ではありません。

ということで、面倒な手続きを避けることを優先し、ONUのみ交換してもらうことにしました。Nuroは市販のルーターを使えず、専用品をレンタルする形になっています。

いずれ5Gが普及すれば、家に固定回線を引かなくても済むようになるのかしらね。






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小津安二郎監督『お早よう』(1959年、松竹) [映画]



お早よう - Wikipedia

この作品を観るのも2度目です。タイトルが『お早よう』なのに、観たのは深夜です。

一言でまとめると、世の中には無駄なものなどないということを教えてくれる作品です。「不要不急」「エッセンシャルワーカー」などという暴力的な言葉が跋扈する今の時代にも通用する普遍的なメッセージだと思います。

あらすじはこんな感じです。テレビを買ってもらえないことに不満を抱く幼い兄弟が親子喧嘩し、父親(笠智衆)に「男のくせに減らず口を叩くな」と言われ、反発する兄が、「大人だって『お早う』とか、『こんにちは』とか、『あら、どちらへ?』『ちょっとそこまで』だとか、いつも無駄なことばかり言っているじゃないかと反論した挙げ句、兄弟で誰ともいっさい口を利かないという作戦に出ます。学校の先生、家庭教師の先生、近所の人、友達などとも(大事なことさえ)話さなくなってしまった結果、いろいろと面倒なことが起きてしまうのです。(私も以前よく妻と口を利かないということをしていたので、自分の幼さが恥ずかしいです。)

このメインのプロットの上に、オナラ遊び(オナラを模した黛敏郎の音楽も素敵です)、長屋のご近所トラブルや、失業、定年退職の悲哀などが絡み合ってくるので、なかなか複雑です。オナラのエピソードとして秀逸なのは、台所にいる高橋とよさんが夫のオナラを聞いて、「あら、呼んだ?」と何度か顔を出すシーンです。初めて見たときには、爆笑しました。

公開されたのは1959年(昭和34年)ですから、敗戦から14年経っています。焼け跡の風景ではないですが、土手沿いに急ごしらえで建てられた震災仮設住宅のような安普請の木造家屋が戦後の香りを漂わせています。うちの近所にはあの形の建物がいまだにけっこう残っています。

子役の方たちの略歴を見て驚きました。兄(設楽幸嗣)は音楽家になり、弟(島津雅彦)のほうは俳優をされていたようです。弟ちゃんが、すごくかわいくて、ファンになりますよ。

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肝心のテレビに関しては、「一億総白痴化」(by大宅壮一)という流行語でくくられているものの、最終的には父親がご近所づきあいのために購入することになります。届いたのは、ナショナルの14インチの真空管テレビ(14型高性能遠距離用 MODEL T-14 CIZ)です。結果、親子のコミュニケーションが復活します。テレビも無駄といえば無駄な代物ですが、世の中に案外役立つものなのかもしれません。

ヤフオク! - レトロなナショナル真空管テレビ T-14CI National.

たぶんこれに近いと思います。

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今回、再発見したのは、殿山泰司さんが演じる押し売りを見る小津監督の目が優しいことです。押し売りが去った後、警報機を販売する押し売りが長屋にやってくるのですが、二人はグルで商売をしていることが近所の居酒屋で発覚します。その後、兄弟の父親(笠智衆)も立ち寄るのですが、彼らは同じ空間で敵対することなく同列に共存しているのです。

さらに、クロスカットという手法も駆使されているのにも気が付きました。クロスカットは場所と時間の組み合わせで4パターンありますが、同じ時間で違う場所(似ている場所)をつなぐことで、「他者との共存」が強調されているように思えます。

この作品もまた小津作品らしくカメラの位置が低いのですが、小津の遺作『秋刀魚の味』(1962年)などよりも、若干高い気がします。

上に上げた俳優陣以外にも錚々たる顔ぶれです。三宅邦子、佐田啓二、久我美子、杉村春子、沢村貞子、大泉滉、三好栄子、田中春男ですからね。みなさん日本映画の重鎮ばかりです。そんな中、異色を放っているのでは、大泉滉の妻役の泉京子。映画の中で、長屋のオバサンたちに元キャバレー勤めだったと言われ毛嫌いされていますが、「目が覚める」ほどの長身の美人です。ウィキペディアによるとB96・W56・H100だそうです。出演作品は、『お早う』以外はパっとしませんけど、やたら目立っていました。名前から察するに、元アイドル歌手で女優の小泉今日子さんは、この泉京子から名前をもらったのかもしれません。大泉滉さんは顔立ちが整っていますが、父親が日露混血のアナキスト作家大泉黒石なんだそうです。いわゆるクォーターなんですね。

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この映画で佐田啓二さんは編集者が倒産して「失業者」になってしまった人の役ですが、英語の能力を生かして久我美子さんの会社の翻訳の仕事を手伝ったり、子どもたちに英語を教えたりしています。彼は姉と団地暮らしをしています。姉はオースティンのセールスをしているそうで、無駄なことをべらべら喋らないとクルマが売れないと言いながら、「人間はどうでもいいことが無駄にべらべら喋るけれども、大事なことは言えないだよね」と弟の佐田啓二に久我美子のことが本当は好きなんでしょ、と探りを入れます。ラストシーンは、佐田啓二と久我美子が朝の駅のプラットフォームで、「あの雲、面白い形ですね。」「ああ、ほんと、おもしろい形。」「なにかに似てるな。」「そう、なにかに似てるわ。」「いいお天気ですね。」「本当にいいお天気。」などと、他愛もない会話をするのですが、人間なんて、そういうものだと教えてくれる良い作品だと思います。

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日産・オースチンA50ケンブリッジ - Wikipedia

1959年頃の日産オースティンは、A35とかA50とかこんなに格好いい車を作っていたようです。イギリス車ですから、高級車だったのでしょうね。ということは、お姉さんは、車のセールスでけっこう稼いでいて、弟をタダで住ませていたのかもしれませんね。

日産のブルーバードやセドリックは、ここから発展したそうです。

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全然関係ないんですけど、この車、超格好よくないですか?

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