SSブログ

対面授業なし 学生が大学提訴へ - Yahoo!ニュース [雑感・日記・趣味・カルチャー]

対面授業なし 学生が大学提訴へ - Yahoo!ニュース

明星大学のこの学生の訴えが認められ、裁判になって、万が一原告が勝訴した場合、飲食店や映画館なども勢いづいて国や都道府県を訴え始め、日本中が大混乱になるでしょうから、即座に棄却されるでしょう。意味がないとは言えませんが、無謀です。そもそも、コロナの感染拡大を招いたのは大学ではありません。すべての責任は政府にあるわけですから、訴える相手を完全に間違えています。大学に対面授業を止めるように要請したのは東京都です。大学側も黙っておらず、東京都や国を訴えるかもしれません。訴えられた自治体や政府が敗訴した場合、賠償金を支払うために増税し、つまりは一般市民が尻拭いをする羽目になるのです。これはいつものことでしょう。すべては、無能な為政者を選び続けている国民が悪いので、自業自得というわけです。

ヤフコメを見ると、「専門家」の意見は別として、この学生に同調している人が上位に来ています。彼らの知性の低さがまたもや明らかになっています。そんな彼らの意見は無視してもいいのですが、「専門家」の中に、ハイブリッド授業が人気のようです、だなんていい加減なことを書いている人がいるのは看過できません。ハイブリッドは最悪です。私の同僚たちもみな口を揃えて同じこと言っています。その「専門家」はどこでその話を聴いてきたのでしょうね。憶測で物を言うような奴を専門家と呼ぶべきではありません。

ハイブリッド授業というのは、学生を学生記番号の奇数偶数に基づいて半々にして、半分をオンラインで授業を受けさせ、もう半分を教室で受けさせるというスタイルです。教室に集まる人数を減らすことが感染症対策だと信じている原始人みたいな人たちがいるわけです。オンラインの学生は教室で授業を受けている学生に教員が話している内容を横で聞くことになります。授業というものは教員が自分に話しかけられていると錯覚できるから集中できるわけで、端から相手にされていないのですから、オンライン側の学生なんかいてもいなくても同じです。ハイブリッド授業は、教員の手間がむだに増えるだけではなく、オンライン授業よりも質が下がるのです。

大学によっては、高性能の機材をそろえており、それらをうまく使いこなして、素晴らしいハイブリッド授業を行っている先生もおられるのかもしれません。しかし、私が教えに行っている大学では、家で配信する機材と同レベルのものです。パソコンにウェブカメラを付けただけです。しかも、インターネット回線が細すぎて(無線LANです!)、トラブルシューティングに授業の大半を奪われることもよくありました。教えているんだか、ポンコツPCを弄っているんだかよくわからなくなります。学生もその間ずっと待たされるわけです。さらに、ウェブカメラのコードが短すぎて、板書してもそれを映すことはできません。どうしても板書を見せたいなら、チャット画面に改めて書き込むか、zoomなどのウェブ会議システムについているホワイトボード機能を使わないといけません。二度手間です。当たり前ですが、ウェブカメラの視野も狭いし、パソコンもさまざまなケーブルが繋がっていて、移動できないし、不便きわまりません。

教室の学生との話に夢中になると完全にオンラインの学生のことは忘れてしまいます。いちいちオンラインの学生を相手にしていると、授業がブチブチに切れてしまい、何の話をしていたのか途中ですっかり忘れてしまうので、彼らを無視するしかないのです。だったら、zoomなどのオンライン授業だけにするのほうがはるかに教員としてはやりやすいし、学生の満足度も高いと思います。

さらに、ハイブリッド授業といっても、学生に教室に必ず来なければいけないと強制しているわけではないので、結局オンラインの学生の方が増えてしまいます。学生だって自分の命が惜しいですからね。一度、教室に誰も学生がいないということがあり、私は大きなショックを受けました。だったら、家から授業を配信したほうがはるかにいいでしょう。そうすれば、教員の健康も守ることができるのです。学生だって、死んでもいいから、教室で授業を受けたいという、件の明星大学の学生と同じ考えの人ばかりではないのです。

話を裁判に戻します。大学側としても、対面授業はしたいけれども、学生や教員、そして社会の安全を守るためにオンライン授業に切り替えたわけです。それがいけないというのであれば、大学は学生や教員の健康を守る必要もなく、社会的責任も果たさなくて良いという結論になります。私利私欲のために従業員を搾取し、消費者を騙して、金儲けをする民間企業と同じになってしまいます。明星大学の学生が大学もそうなることを求めているのなら、誰も賛同する人はいないはずです。同調するのはヤフコメの住人みたいなバカだけです。

いずれにせよ、感染拡大を抑制し、可能な限り感染者数を減らし、人々が安心して暮らせるようになるためには、移動する人の数を減らすしかありません。そういう形で大学側が社会貢献したという事実を無視して、「金を返せ!」と主張する人は、けっして賢い人間だとは思えません。私が会社の人事担当の人間なら、そういう新卒者は絶対に会社に入れません。人間として一番イヤなタイプですからね。

追記(12:00):1時間半かけてやっと1クラス34人のうちの12人の課題の評価とコメント書きが終わったところです。残り20人。いい加減にしてほしいです。それが終われば今日の仕事は終わりにします。すでに疲れ果てました。

追記(13:46):4時間近く作業して、やっとあと8人というところまで来ました。エッセイを読んでコメントを書くというのはすごく時間のかかる作業だし、集中力が保てないのです。ふつうだったら、1コマ1時間半の授業だったら、それだけで済むわけですが、いま片付けようとしている授業は異常なカリキュラムになっているので、学生も教員も地獄なのです。一番負担が重い授業なので、うんざりしています。

追記(14:48):勢い余ってもう1クラス分一気に片付けました。今週のノルマは残り5クラス分です。疲れ果てました。朝の7時台から仕事をしているのですから、当たり前ですね。


共通テーマ:学問

失敗したチェロの駒の再利用 [家・DIY・修理]

チェロやバイオリンの弓のフロッグのところの楔には、たとえばメイプルのような硬い木材が必要なのですが、良いアイデアを思いつきました。

th_Image-1.jpg

これは作成に失敗したチェロの駒です。高さを1ミリ位低くしてしまったので、直しようがありません。これを削って再利用すれば良いのです。材はメイプルです。うまくいけば10回分以上は取れそうです。数年は持ちますね。



共通テーマ:音楽

対面授業を再開する予定です [雑感・日記・趣味・カルチャー]

6月21日の週から対面授業を再開することにしました。怖いですけどね。対面授業を再開するのは私が行っているすべての大学ではありません。その大学だけです。ワクチン接種を受けられるのは8月以降になりそうなのに、気が早いと思いますが、学長の方針ですから従わざるを得ません。その大学への出講日は週2日です。

対面授業を再開しても、おそらく講師室は寂しい感じでしょう。4月のときもそうでしたが、ほとんど誰もいないのです。8割方オンライン授業をしているのです。いったい何なんでしょうね。

もちろん、オンライン授業より対面授業のほうが、教員にとっても学生にとっても、楽だし楽しいことは確かです。教員にとっては毎回課題のチェックをする必要がないし、教室でべらべら好き勝手なことを話しているだけで済むので楽なんですよね。

課題配信型の授業では、解答と解説を文書にまとめて学生に読んでもらうのですが、それを作成するだけでも1コマ分くらいかかることがあります。説明できることは要点だけで、ノイズが一切含まれていません。人間はノイズがあるからこそ物事を正しく理解するのだと思うので、不十分な授業をしている気がします。

今朝も、早くから仕事をしています。本来、授業は9時からですが、この頃は6時台から仕事をしています。いま8時を少し回ったところですが、すでに2クラス片付けました。今日のノルマは全部で3クラス分です。あと1クラス。とはいえ、さらに余分に仕事をすると思います。

先ほど、iPhone7用のケースとフィルムを注文しておきました。セットで1200円です。激安品です。中古のスマホですから、そんなもので十分でしょう。

iPhone7はQiが使えないんですね。無線で充電するつもりはないので、別にいいんですけど。

今日は散髪に行こうと思ったのですが、猛暑になるらしいのでやめました。明日、明後日のほうが涼しくなるそうなので、明日にすることにします。今日は無心に仕事を片付けるだけです。