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「俺にも打ってくれ!」 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

来週、就活中も長男が某社の最終面接に行くそうです。そこは落ちたと思っていたのでびっくりしていました。「すっかりあっちの業界への就職は諦めていたので、もうどうでもいいんだけど」みたいなことを言っていましたが、まんざらでもなさそうでした。でも、内定を一つも貰っていないくせにそんなことを言うのは偉そうなので、「いま行きたいと思っている業界も全滅したら恐ろしいだろ? どこでもいいからさっさと内定をもらっておくことが重要だよ」と意見しておきました。内定なんか複数もらっても問題はないんですから。いろいろ考えて、10月になってから、内定を辞退すればいいだけです。

こういう機会でもないと、いろんな会社の内情を知ることもできないし、各企業の社員と話す機会もありません。就職活動を社会勉強や就活ゲームだと思えば面白くなるし、少しは気が楽になるんじゃないかともアドバイスしておきました。面接は何度か経験するとコツが分かってくるものです。最初のうちは何度も面接で落とされ、自分は箸にも棒にもかからない人間なのかも知れないと思って精神的にボロボロになるかもしれませんが、それも経験です。就職活動というのは、会社に入ってから行われる社員研修の前の社員研修みたいなものなのでしょう。息子にはいい経験になっていると思います。

スマホで飛ばす鳥型ドローン。バイオミメティクス技術でリアルな羽根の動きを再現した「MetaBird」

生物の特性を模倣する技術であるバイオミメティクス(biomimetics)は、バイオミミクリー(biomimicry)ともいいますね。うちの息子が大好きなやつです。こういう技術が進歩すれば、面白いことが起きそうです。鳥型ドローン本物の鳥のように飛行できるのであれば、鷹匠が放つタカよりも、カラスやムクドリを上手に追い払えるようになるかもしれません。

「満員電車よりタクシーのほうが危ない」新型コロナの感染リスクの大誤解 「仕切りで区切る」とむしろ危険に

「満員電車よりタクシーのほうが危ない」と言っても、満員電車が安全と言っているわけではないんですよね。自分の隣にいる人が感染者である可能性がないわけではないのですから。ただ、電車の中だと、感染経路が追えないので、見かけ上クラスターが発生していないことになるだけです。大部分の感染は満員電車の中で起きていると、私は最初からずっと信じています。スパコンの富岳が以前、満員電車は安全だとかいうシミュレーションを出していましたが、スパコンなんか、パラメーターをいじれば、なんとでも結果を都合よく調整できてしまうのでまったく信用なりません。

新型コロナ新規感染者の99.6%&新規死亡者の99.5%が「ワクチン未接種者」

こうなると、陰謀論者が急に考えを翻して「俺にも打ってくれ」と騒ぎ出すかもしれません。迷惑な奴らです。

ワクチンデマの拡散から、我われが得られる教訓

大学で今使っている英語教材にはオピニオン(意見)とファクト(事実)を区別するトレーニングが含まれています。それらを簡単に判別できない学生もいることを知ったときに私は驚きを隠せませんでした。よく考えたら、そもそも事実かどうかわからないものもあるのは確かですから、仕方がないのかも知れません。「水は摂氏100度で沸騰する」というのは事実か否かとか問われても確かに即答できません。そもそも気圧が変われば、100度以下で沸騰するというのが正しいのですから。そんなツッコミを入れると学生から笑いが取れます。また、factとtruthの区別もできない人もいます。(安倍晋三はその典型です。)factはfactoryのfactですから、誰かが作ったものです。真実かどうかはわかりません。誰かが事実認定しただけです。事実だからといって、本当かどうかなんて定かではないのです。

この記事にある通り、賛成意見と反対意見を比べて、自分の意見を固めるという行為は危険だというのはその通りです。単純に複数の意見を比べるだけでは、真実には近づけません。意見は事実ではないのですから。両方の意見を聞いたとしても、結局、自分の信じたい方の意見に傾くだけです。人間は愚かしい生き物なんです。視野が狭すぎるのです。

Twitter「見るだけ」、アカウントなしで見る方法/閲覧用アカの作り方も

Twitterはいずれデータ分析のために使いたいんですけど、誰かをフォローすると無駄な情報がひっきりなしに入ってきて時間を奪われるし、気分が悪くなるいざこざもよく目にするので、できるだけ登録したくないんですよね。



自分にはこのレベルの問題が一番面白い。

20年後の未来 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

今朝は5時起きです。でも、まあまあ寝られました。ちゃんと大学に行って対面授業をして帰ってくるだけでかなり疲れるので寝られるのかも知れません。動くことは大切ですね。

今日は3コマのリアルタイムのオンライン授業の日です。1つはオンラインでのテストです。今日が終わると少しは楽になります。ただ、学期末なので今週と来週は地獄です。辛いのは教員だけではなく、学生も同じです。

昨晩は、相変わらず過酷さを味わっている長男が目下注力している就職の面接の資料の作成の手伝いをしました。息子は自分の専門についてわかりやすく説明するのが難しいようで、私みたいな素人の視点が必要なのです。若い奴らにありがちなのですが、難しいことを難しく語りがちなので、「要するに、どういうこと?」というツッコミを何度も入れながら、私自身内容を理解していくのが手間でした。文章の内容としては、大学時代に何を学んで、それが将来何に役立つ可能性を秘めているのかを説明するものです。常套手段ですが、全体から細部という逆三角形の構図を組み立て、そこに過去から未来という時間の流れを組み込みました。文章の完成度としてはいまいちですが、人事担当者に読解力があれば、比較的高い評価がつくと思います。

それを書き上げた後、20年後はどういう社会になっているのかという文章を書く手伝いもしました。現状分析から、原因の究明、結果の予想という展開になる予定です。昨晩は時間切れになってしまったので、息子は今日その文章を自分で書いて、それを今晩私が添削する予定です。10年後の社会は大して変わっていないとは思われますが、20年後は大きな変化が起きている可能性があります。絶妙な時間設定だと思います。就活生が生まれた20年ほど前から、現在を挟んで、20年後を考えるなんて、なかなか粋な質問です。

私の考えとしては、20世紀に始まった大きな流れ、国際化ではなく、グローバル化がよりいっそう加速すると考えています。さまざまな境界線が消失していくということです。国境だけではなく、文化、人間とAIロボットの境目も曖昧になっていくはずです。そして、それに対応する科学技術も着実に進歩していき、ライフスタイルも大きく変化していると思います。

1965年の大阪万博が描いた近未来が華々しく展開される一方で、もっと心の豊かさを地味に追求する側面も強化されることが予想されます。労働がロボットに取って代わられた後に、人間がすることと言えば知的労働と精神的な活動しかないからです。いまはまだなんだかんだと言っても物理的な側面ばかりが重視される時代です。精神的なの豊かさはないがしろにされています。コロナ禍でそれが顕著になりました。五輪の強行開催は、いまの日本の為政者たちは、国民の心を豊かにする文化よりも、自分たちの懐を豊かにする利権を重視していることの象徴的事件です。その反省が行われ、いまだに旧石器時代を生きる自民党的価値観の人間はきれいに放逐され、20年後には五輪なんて跡形もなく消え去っている可能性もあると思います。ついでに言うと、サッカーのワールドカップもなくていいものです。すでに、ナショナリズムやインターナショナリズムの時代は終わっているのですが、それに人々が気づいていないだけです。