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1回目のワクチン接種完了 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

1回目のワクチン接種を受けるために、7月1日にweb予約したクリニックに行ってきました。18日も待ちました。巷間、ワクチンが足りなくなっていると言われているので、間際にキャンセルされたらどうしようと不安に思い、ここ数日何度も病院のホームページをチェックしていました。今日も念のため、家を出る直前に予約を再確認しました。接種予約時間の2時間以内だったので、「直前のキャンセルはできません。キャンセルする場合は電話で連絡してください」と表示され、少しホッとしました。しかし、ホームページ自体が偽のページで、病院自体が存在していなかったらどうしようと不安になり、現地につくまでまったく油断できませんでした。

行ったことのない病院だったので、Yahooカーナビを使いました。病院のホームページによると、新しい場所に引っ越したばかりだそうです。何度もGoogleのストリートビューで現地の様子を確認して記憶しておいたのですが、意地悪なカーナビに移転前の場所に誘導されてしまいました。予約時間まで10分ほど残っていましたが、少し焦りました。近所をぐるぐる回っていると、私と同じトリックに引っかかった人のために病院側が設置していた案内板を発見しました。その指示に従って、やっとの思いで目的地にたどり着くことができた次第です。

なんとか到着できたのは良いのですが、今度は駐車スペースが見当たりません。病院は狭い住宅街の一角にあるので堂々と路上駐車するわけにもいきません。下調べでは駐車場は3台分しかないとのことでしたが、実際は6台分ほどありました。しかし、大きな車が一台病院の前の狭い道をガッツリ塞いでいたし、続々に人が病院に飲み込まれていくのを見て、これは間に合わないかもしれないと焦燥感がさらに募りました。

運良く障害者用のスペースが空いているのを見つけました。背に腹は代えられません。(私は食うものがなくなったらきっと畑の野菜をかじるか、ドブ川の魚にかぶりついてしまうタイプだと思います。)こういうときこそ、図々しくならないといけません。少し気が引けましたが、覚悟を決めて、お尻から突っ込みました。もちろんクルマをです。私は脳みそが障害者なのでお許しください。こういう緊張感を二度と味わいたくありません。2回目の接種のときは平日なので、もっと混んでいることが想像できます。妻か息子にクルマで連れて行ってもらうのが良さそうです。

病院はできたてほやほやのようです。ピンク色の外壁もシミひとつなくピッカピカです。玄関に足を踏み入れると、新鮮な香りがします。安普請の新建材の異臭ではありません。歴史のある病院特有のアルコール臭もまったく染み付いていません。

予約客は私一人だけかと思ったら、とんでもありません。私の前にすでに20人ほどの先客がいたのです。駐車場がいっぱいなのは当然でした。

玄関付近には丸椅子が5つ並べられており、受付のカウンターが空くまで、そこで待つというシステムです。椅子に腰を下ろして待合室を見渡すと、私と同世代の人たちばかりでした。私の住んでいる自治体でも、高齢者の接種はほぼ終わっているので、老人はただの一人もいませんでした。みな一人で来ているようです。私の後にはご夫婦がいました。副反応で仲良く共倒れしたらどうするんでしょう。お節介ながら少し心配になりました。

待合室はギュウギュウ詰めにすれば、たっぷり60人は入れるほどの奥行きがあります。その部屋だけで我が家の敷地面積より大きいかもしれません。その分駐車場が狭くなってしまったのでしょう。天井は一般の病院並みに高く、狭苦しさは感じません。壁は建物の外壁と同じように淡いピンク色で統一されています。私がよく行く病院の白壁なので歯科医のドリルの高周波のような緊張感がありますが、そのクリニックは産婦人科の待合室に似て、比較的穏やかな空気に包まれていました。お客さんは病気で病院に来たわけではないので、みなさん健康そうです。表情も明るいです。

受付では2人の看護師さんが忙しく書類のチェックや問診をしています。私を担当してくださったのは60歳代と思しき女性の看護師さんです。昔ながらの白衣を着ていました。ピンクではありません。彼女に最初に聞かれた質問は「ふだんお薬を飲んでいますか」でした。「グラクティヴを飲んでいます」と即答すると、問診票の記入の誤りを手際よく訂正してくれました。その後に続く質問にはドキッとしました。

「担当医にはワクチンに関して相談はされなかったのですか」

嫌なことを聞くものです。

「ワクチン不足のせいで受付を停止しているそうです」
「それでは仕方がありませんね」

私は動揺を隠すために、当初は質問しようとは思っていなかった質問をうっかり口にしてしまいました。

「2回目の接種の予約を21日後ではなく、20日後にしてしまったのですが、大丈夫でしょうか」

看護師さんは「うーん」と2秒ほど唸ってから、私の質問に質問で答えました。

「8月12日なら空いていますが、どうされますか?」
「2回目の接種は8月6日なので、そうなるとさらに1週間遅れになってしまいますよね。1日早い程度だったら何の問題もないと思うので、このままにしておきます」
「それで良いのであれば、そうしてください」

あくまでも自己責任だと言わんばかりです。年齢を重ねると責任回避の術に長けてくるようです。その後、待合室の長椅子に他の方たちとの距離を1メートル程度開けて座り、自分の番が回ってくるのを息を殺して待ちました。3分ほどであっさり名前が呼ばれました。診察室に入ると若い男性の先生に「こんにちは」と軽やかに挨拶されました。私は先生の顔を見るより先に左手の指を見てしまいました。結婚指輪が輝いていました。

「血糖コントロールの方はうまくいっていますか」
「ええ、大丈夫です」
「では、注射しますので、袖をめくって、力を抜いて腕をだらんとしてください。だらーんとです。この部分に注射します。液が入っています」

間髪入れずに、その若い医師は私の日焼けしていない肌にズブリと鋭い針を突き刺しました。指した瞬間より押し込んでいくときに、痛みのようなものを感じました。本当に液が入っていないこともあるのかと訝って、注射器の中身を確かめると、袖に隠れてよく見えませんでした。きっと入っていたのだと思います。

「しびれは感じませんか」
「いいえ、ありません」
「ハイ、終わりました」

いつも受けている血液検査のための血管注射はけっこうチクッとしますが、それとは違う感覚がありました。注射針は細いものですが、ずしりと重たい感じがします。私の斜め後ろに立って私の袖を持ち上げてくれていた男性の看護師さんは、無言のまま小さな正方形の絆創膏をペタリと貼ってくれました。

もうひとりの看護師さんから、15分後の時刻が記入されている小さな紙切れと新型コロナワクチン接種後の心得が書かれた文書を手渡されました。私は診察室を出て、再び待合室の長椅子に戻り、放心状態のまましばらく待合室の様子を眺めていました。壁掛けテレビには温泉旅館を舞台にしたドラマが流れていました。勇ましい美人女将が番頭さんらしき男性の腕をカンフーばりの護身術を使ってしっかり抑え込んで身動きが取れない状態にしていました。病院の雰囲気に場違いなようにも思えましたが、案外そうでもないような気がしました。

少しアナフィラキシーを心配していたのですが、まったく気分は悪くなりませんでした。周りにも深刻な症状を訴えている人は誰一人おらず、穏やかなままです。

数分後、途端に賑やかになりだしました。ワクチン接種を受ける人たちが案内される診察室とは別の一番奥の診察室から女性たちがぞろぞろと出てきたのです。「女三人寄れば姦しい」を地で行っています。話している言葉は中国語のようです。場所柄たくさんの中国人が住んでいる地区なので、珍しくもありません。彼女たちもワクチン接種を受けに来たのかどうか定かではありません。お母様は私と同じ50代とお見受けしましたが、娘たちはどう見ても20歳そこそこです。病院に似つかわしくないほどの声がでかさです。お尻もでかい。今日は日曜日ですから、一般の診察は休診なのですが、いったい何だったのでしょうか。

障害者用の駐車場にクルマを停めたことが気が気でなかったので、15分経った瞬間にすくっと椅子から立ち上がり、帰りの受付のカウンターに急ぎました。受付係の男性から接種券を返却してもらい、ちょっとしたやりとりを交わしました。

「2回目の接種が終わるまではなくさないでくださいね。お疲れさまでした」
「ありがとうございました」

こういう注射はなるべくご近所で受けたいものです。何かあって、クルマで帰れなくなったら大変ですからね。

いまのところ副反応(有害事象)はありません。1回目の接種では、老人の場合はなんともないようです。病院でもらった文書には「副反応が翌日か翌々日に出るかもしれません。もし熱が出るようでしたら、アセトアミノフェンの入った市販薬を飲むように」と書かれていました。

大事を取って、明日は休講にしたのですが、ズル休みになることを願っています。

さて、うちの妻はどうするんでしょうか。近頃は「殺人ワクチン」なんて乱暴なことは言わなくなりましたが、いまだに打つ気はないようです。まったく変わった人です。お節介かもしれませんが、心配になります。

追記(20:51):左腕に鈍い痛みを感じるようになりました。モデルナアームのような腫れは見られません。筋肉痛のような鈍痛がしています。この分だと、明日、腕が上がらなくなるかもしれません。

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不思議な気持ちになります。

希望、失望、絶望 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

私はようやく本日の午後、新型コロナワクチンの1回目の接種を受けることができます。ここまでよく生き残ったと思います。あと1ヶ月乗り切れば、しばらく安心して仕事にも行けると思います。

私が居を構えている自治体はホームページに日々新規感染者の年齢を公表しています。それを見ると、見事に私と同世代かそれ以下ばかりです。20代から50代がずらりと並んでいます。60代以上はほぼいません。以前とは様相が違っています。ワクチンの効果が出ているのは明らかです。

ストレスが少なく高給で、2020年代に仕事が増える職業:トップ20 | Business Insider Japan

アメリカでは、学者や研究者など知的労働者の数が増えのかもしれませんが、日本ではありえません。これを読んで研究者になることを目指しても、日本にいるかぎり「高学歴ニート」になるだけです。アメリカでもやっていけるようなレベルの人ではないと、研究者を目指さないほうがいいと思います。結果、日本が後進国化していくんですけどね。国家を衰退させるのは「反日」の自民党です。自民党を破壊しない限り、我々にはこの現状を打破できません。

それにしても、給与水準がアメリカと日本とはだいぶ違いますね。日本が貧乏になったのは、反日政治家の安倍晋三が円安にしてしまったせいでしょう。1ドル70円くらいなら、釣り合いが取れます。

新型ウイルス感染対策、緩和した6カ国のその後 デルタ株やワクチン供給の影響は - BBCニュース

新型コロナウイルスは本当に手強いですね。ウイルスとの戦いに勝ちつつあると油断したとたん、一気に反転攻勢に遭ってしまっているという状態が、この先何年も続くのでしょうか。

いまだに「そんなウイルスは科学的に証明されていない」とか寝ぼけたことを言っている人もいるようですが、実在しないものを巡ってこんなに世界中が大騒ぎすると思えるほうが逆に不思議ですよ。そうなると、陰謀論はもはや「宗教」ですね。陰謀論者の方は、ありもしないコロナを世界中の人々が恐れて、感染したふりをしていると信じているようですが、どれだけ想像力があるのでしょうか。そろそろ子供じみたファンタジーの世界に耽溺するのはやめて、しっかり現実を見てほしいものです。ワクチンを保管する冷凍庫のプラグを抜くなんていうゲームは絶対にやめてほしいです。

無料でオープンソースのメディアプレイヤー「VLC」で簡単にPCの画面を録画する方法 - GIGAZINE

このソフトは10年以上使ってきていますが、大きな不満点があります。YouTubeのように速度を変えてもピッチが変わらない状態で再生できるようにしてほしいです。