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『アラン島』読了 [本]

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読み終わりました。後半は、若者が死ぬ話と幽霊や妖精の話ばかりです。前半は面白かったのですがね。

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原書が出てきました。英語そのものは簡単ですが、現地の老人の英語を理解するのが難しいところもあります。

次は何を読もうか。その前に、授業の予習をしてなかったので、さらっと教科書を読んでおかなきゃ。でも、始まるのは早くても来月。ほんと、いい加減にしてほしいです。個人的には授業を始めてもいい気がします。かかる人はかかるし、死ぬ人は死ぬんです。それも運命(さだめ)です。



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シング『アラン島』 [本]

がさつで愚かしい者たちがめいめい喚(わめ)きあっている姿が滑稽に見えてきました。テレビのワイドショーのことですが。

実はいま、100年ちょっと前に書かれた『アラン島』を読んでいます。

この本は、アイルランドの西の端、アラン島について劇作家のジョン・ミリントン・シングが書いた紀行本です。部屋のどこかに原書があったと思いますが、見つからないので、岩波文庫の翻訳を読んでいます。原文で読もうと思っても、方言だらけで読むのは難しいでしょうが。

「アラン島」というのは、実は3つの島から成っている群島です。私もその中の一つの一番大きな島に行ったことがあります。そこは「ゲールタハト」と言って、アイルランドの母語であるゲール語が日常的に話されている地域の一つです。

100年以上前に、その島を、シングは、ゲール語習得と現地調査のために4度訪れました。シングは現地の年寄りの語る妖精の話やら、昔話などに耳を傾け、それらを記録しました。ドがつくほどの田舎に伝わる素朴に聞こえる話の中には、シェイクスピアを思わせるような話があったりして、面白いです。もちろん、シェイクスピアも、ヨーロッパ大陸に伝わるいろんな話を混ぜて使っていますけれども。

また、シングが滞在している素朴な島に、本島から(たぶんイギリス政府が派遣したのでしょうが)官吏が税金を取り立てに来て、追い剥ぎよろしくお婆さんを身ぐるみをはいで行く様子をシングは過度な同情もせず、冷静に描写しています。その冷静さゆえに、余計に、心が苦しくなりました。

この本は4部構成になっていますが、今日は第2部まで読み終えました。半分です。





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昔読んだ司馬遼太郎の本を本棚から引っ張り出してきて読んでいます。 [本]

コロナのニュースばかり見ていると気分がどんどん落ち込んでしまうので、しばらく前から、昔読んだ司馬遼太郎の本を本棚から引っ張り出してきて読んでいます。タイトルは業務上の秘密なので、ここには書きませんが、『街道をゆく〜紀行』の一つです。あまりに面白いので、牛のように反芻しながら読んでいます。私は良いものはそんな具合に時間をかけて付き合う癖があります。26年前に読んだ本なのですが、内容をけっこう記憶していたことにも驚きましたし、その本に書かれていたことが私の考えの一部になっていたのはここだということに気付かされました。昔を振り返るというのは非常に良い経験になりますね。実は2週間読み続けてきたのですが、あと数ページで読み終わってしまいます。もったいないので、続きは明日に持ち越そうと思います。

聖書は矛盾と疑問だらけ [本]

「旧約聖書」の冒頭、「創世記」はこう始まります。ちなみに、引用は『新共同訳聖書』からです。

 初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面(おもて)にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。

これを読んで、文学研究者として不思議に思うことがあります。人間は神が土塊から創ったものであるとその後に書いてあるのですから、時間の関係上、神が天地を創造し、光を生み出し、昼と夜を分けた場面を目撃することはありえなかったはずです。ところが、この文章の書き手は、まさに自分が見てきたかのように書いているのです。「昔々、神は〜したそうです。」という書き出しになっていないことに、どうして信者の方は(信者ではない方も)、気になさらないのでしょうか。

つまり、この書き出しを採用すれば、この書き手、つまり人間のほうが神に先立って存在しているということを示します。神を崇拝するのであれば、そのような不敬なことはできないはずです。

「神の霊が水の面を動いていた」という描写も不思議です。神自身が自らの霊(?)が水面に映っているという様子を観察する荒業を果たしたことを、神自身が人間(書き手)にわざわざ報告したのでしょうか。ふつうは、人間が横で見ていたから書けるものではないかと思います。

その後、この矛盾を解決しようとしてか、「新約聖書」の「ヨハネによる福音書」には、こう書かれています。

 初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言葉の内に生命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。

神=言葉という設定にして、この矛盾を一気に解決する策を提示しています。聖書の言葉は、神に先立って存在していた人間が書いたものではなく、神そのものであるというのです。そうすれば、人間が入り込む隙がありません。これは腰を抜かすほどのアクロバットです。

再度、創世記第1章に戻ります。地上にさまざまな生き物を造ったあとの第6の日(26節と27節、つまり土曜日)には、こう書いてあります。

神は言われた。
我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚(うお)、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
神はご自分にかたどって人を創造された。

ユダヤ教もキリスト教も、一神教の宗教だと言われていますが、神は自分のことを我々と読んでいます。神は複数いたことになるのです。しかも、ここからは、神は人間にそっくりだということです。神を人間に模して祀る偶像崇拝を禁止する理由がわかりません。

以上のように、一介の文学研究者の目には、聖書というのは、矛盾だらけの物語に思えます。

ついでに言いますが、神は人間にどうしてこの大地を支配させようとしたのでしょうか。また、自分の姿をかたどったのでしょうか。さらに付け加えると、なぜこの世界を完成させるのに6日もの日数を要し、人間のように疲れた神は翌日を安息日にしたのでしょうか。神=言葉なら、言語には何種類もありますが、神が分裂していることになります。なぜ一神教の神であるにもかかわらず、わざわざ分裂する必要があるのでしょうか。それらの理由はどこにも書かれていません。




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『羆風(ひぐまかぜ)』 [本]

消費増税の悪影響は想像以上?家計調査で分かった消費の落ち込み (2019年12月22日掲載) - ライブドアニュース

消費税増税による消費の落ち込みは予想通りですね。自民党がいかに経済政策音痴かよくわかったでしょう。旧民主党政権が経済オンチだとか批判していたのはどこの誰ですか?

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このマットは卵をのせて踏んでも潰れないというのが宣伝文句のテレビショッピングで有名な商品のまがい物です。うっかり間違って2つも買ってしまいました。アマゾンのサーバーがとろかったせいでPCの注文画面が表示されなかったので、代わりにスマホで注文したら、2個分になっていたのです。以前にも同じような失敗をしたことがあります。長男のPC用に頼まれて買ったプロテクトケースなのですが、もう一つの方は返品せずに私が使っています。このマットも返品せずに、自分の椅子とクルマの運転席に置いて使おうと思います。

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この『羆風(ひぐまかぜ)』という漫画は今年の夏休みに買ったもので、5ヶ月ほど積ん読状態が続いていました。これは大正時代に北海道で起こった実話をもとに矢口高雄が漫画化したもので、連載の抜粋です。元の話はかなり有名な話です。『漂流』や『三陸海岸大津波』などで有名な吉村昭も小説にしています。私は5年くらい前に、この話をラジオで知りました。矢口高雄の創作なのかもしれませんが、開拓民に対してはもちろんのこと、ヒグマに対しても共感できるように書かれているので、読み始めてからもなかなかページが進みませんでした。しかし、さきほどようやく読み終えました。これが1000ページ目まで続くのかと思っていたら、753ページ目からは「飴色角と三本指」という漫画になるのですね。知りませんでした。


野性伝説 羆風・飴色角と三本指 作:戸川幸夫 画:矢口高雄 (ヤマケイ文庫)

野性伝説 羆風・飴色角と三本指 作:戸川幸夫 画:矢口高雄 (ヤマケイ文庫)

  • 作者: 戸川 幸夫
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2018/06/02
  • メディア: 文庫




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中田敦彦「マクベス」 [本]



中田敦彦さんが語る「マクベス」は、もはや芸の域に達しています。まるで講談や落語を聞いているような感覚です。中田さんが参考にしている本は原作とは少し違うのですが、「マクベス」の大筋を理解するには最適な動画だと思います。



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「サイゾー」って駄目だね [本]

前原誠司や蓮舫は台風19号の甚大な被害に何を思う? 災害対策費を大幅削減した民主党政権の悪夢|日刊サイゾー

民主党政権時の事業仕分けで、災害対策の予算を削減したことをやり玉に挙げ、民主党政権は悪夢だったと断じる「サイゾー」さん。安倍晋三が喜びそうな忖度記事を書いています。

「サイゾー」さんは八ッ場ダムが雨水を貯めたという理由で災害が起きなかったとネット民が称賛しているという理由で、それが事実なのかどうか科学的に検証されたわけでもないのにその効果があったと勝手に決めつけていますが、そういう無知な人を自分たちの都合の良い方向に意図的に誘導する姿勢はあまりに非知性的です。

「サイゾー」さんがいくら民主党政権を憎んでも、歴代の自民党政権の政策によって、地球温暖化が引き起こされ、水害対策が講じられず、また被害が拡大したこと、そして、事実上、安倍晋三が原発事故を起こしたことが無罪放免になるわけではないのです。

「(台風被害は)まずまずのところで収まった」と無慈悲な発言をした自民党の二階なにがしは、発言を撤回するのかと記者にしつこく聞かれて、いつものように偉そうに逆ギレしている様子が報じられましたが、それが自民党の本性だということを国民は心に刻んでおいたほうがいいと思います。

いずれにせよ、政治家というものは、与党野党を問わず、信頼できないということを前提に、国民はきちんと投票行動を行い、政治家や官僚にものを言うような国造りをしていかなければいけません。それが民主主義です。

マスメディアも、「サイゾー」さんのように自民党に任せておけば大丈夫のような姿勢を貫けば、無教養な国民と同じレベルになってしまいます。「サイゾー」さんもまた、ジャーナリズムという啓発的な役目を担っていることを忘れてはいけません。

私は「サイゾー」という雑誌は一度も買ったことはありませんが、この記事一つで、彼らのお里が知れてしまいました。恐ろしく頭が悪そうな人が読んでいる感じがします。私は今よりも頭が悪くなりたくないので(すでに十分悪いですからね)、絶対に読まないでしょうね。

堤防決壊、過去もほぼ同じ場所 「ハード対策」頼み限界 [台風19号]:朝日新聞デジタル

大規模な工学プロジェクト(堤防)だけでは、災害は防げません。そんなことはわかりきったことです。自民党の土建政治家がいくら日本を堤防で固めたからと言って、災害が完全に防げるわけではないのです。(いくら優れた武器をたくさん持っていても、無能な政治家によって戦争が引き起こされれば、多数の死者が出るのと同じです。)

日本は災害が多すぎる(ある意味、暮らしにくい)国なんですからね。住んではいけないところに、家を作らせないとか、山の畑である杉林(保水能力がほとんどない山)をきちんと管理するとか、これ以上温暖化しないように自然エネルギーを活用するとか、そっちのほうをしっかりやってこなかった自民党の責任が問われるべきですね。

台風19号被害拡大 災害頻発列島で疑問だらけの対策対応<1>|日刊ゲンダイDIGITAL

政治家にも問題はありますが、マスコミにも問題があり、さらに、災害が起こりつつあるのにも関わらず「正常化バイアス」にとらわれて、自分だけは大丈夫だと信じこむ傍観者としての一般市民の意識の低さも問題だと思います。日本は毎年どこかで大きな災害が起きる国なのですから、人々の意識が変わらないといけません。



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「嫌われる勇気」 [本]



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この解説動画を見て、私は『恋はデジャ・ブ』(1993年)という映画を思い出しました。原題はGroundhog Dayです。映画評論家の町山智浩さんによると、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』の永劫回帰とか超人の概念をベースにしているそうです。アドラーの「幸せになる3原則」を体現できたら、もう一度生まれてきてもまったく同じ自分の人生を生きられる、いや生きることを望むことができる「超人」になれそうです。

こういう(ビジネスマンが好きそうな)心理学に影響を受けた直後には、「よし、がんばろう!」という気持ちになりますが、すぐに承認欲求と競争と他者に振り回される生活に逆戻りするのが常です。人間は弱い生き物ですからね。そうして、自分のことが嫌いになっていくものです。そういう弱い自分さえも受け入れられるのであれば、ニーチェの想定した「超人」になれるかもしれません。

映画の中で、ビル・マーレーが演じる性格の悪い主人公は、同僚の女性を好きになります。彼女にいくらアプローチしても釣れない返事しか帰ってこないことに彼は苛立ちます。女性がビルを嫌うのは、ビルがあまりにプライドが高く、傲慢で、自分勝手な男だからです。

ビルは翌朝、ベッドの中でひとり目を覚まします。目覚し時計を見ると、表示される日付が昨日と同じことに目を疑います。時計が壊れているのだろうと思いながらも、その日のスタートを切るのですが、昨日とまったく同じスケジュールで動くことになります。そして、次の日もまた次の日もまったく同じ一日を生きる生活が続きます。時間の円環の中に閉じ込められてしまったわけです。

最初のうちは、その奇妙な生活を面白がって、ビルはいろんないたずらをして遊ぶのですが、とうとううんざりして自殺します。しかし、次の朝、また生き返ってしまうのです。永遠に自ら自分の人生を終わらせることができないという、絶望すらできない人生です。

毎日同じことの繰り返しや、いたずらにも飽きたし、とうとう、やることもなくなり、子供の頃に諦めたピアノ教室に通い始めます。先生の方は毎日ビルとは初対面なのですが、ビルの方は日々上達しているので、そのたびに驚かされます。そうして、ビルは自分のピアノが日毎にうまくなっていくことに喜びを感じる日々を過ごすのです。ある日、自分が想いを寄せている女性を喜ばせようと彼女の前でピアノを弾きます。ビルはみんなを愉快な気持ちにさせることが楽しくなり、次第に女性とも打ち解け、彼女と結ばれ、ようやく閉じられた時間の円環の外に脱出することに成功するというストーリーです。

当初、ビル・マーレーが演じる主人公は、「こんな仕事は役不足だ。俺のような才能のある人間がやる仕事ではない」という傲慢な態度を取り続け、周囲を不快にさせていました。そうやって彼は自分を否定していたのです。今の自分は本当の自分ではないと。それは他人と比べたり、競争して、他人の基準で自分の人生の意味を計測する行為です。自分は他人に承認されていないとぼやいていたわけです。これこそが、他人の人生を生きるということです。

途中、ビルは、彼女の気を引こうとして、彼女の好きなフランス語の詩(ボードレールだったか、ヴェルレーヌだったか、マラルメだったかわすましたが)を覚えて、彼女の前で暗唱するのですが、それも相手に合わせるだけの人生です。相手を喜ばそうとしても、それでは自分の人生を生きているとは言えません。本当にしたいのは、彼女に自分のことを好きになってもらうことであって、フランス詩を暗唱できるようになることではありません。

ピアノを始めたビルは、自分がそうしたかったような人生を生きることのみに集中し、他人の価値基準なんかどうでもよくなります。その時点で、アドラーに言わせたら、「嫌われる勇気」を持ったということになるのでしょう。自分自身を喜ばせることを純粋に追求したからこそ、他人を喜ばせることもできて、自分の人生を生きることができたと言って良いと思います。そういう人間が「超人」です。

「嫌われる勇気」というタイトルは、誤解を与えそうなタイトルだと前々から思っていましたが、けっこう誤解されているのではないでしょうか。アドラーの考えだと、傲慢になって、他人に迷惑をかけて、嫌われることを気にするなという意味ではないはずです。『恋はデジャ・ブ』の中の最初の頃のビル・マーレーみたいな傲慢な人になりなさいということではないでしょう。動画の中で取り挙げられているホリエモンは、初期のビル・マーレーのようにひたすら傲慢なだけです。この本は、ああいう人になってはいけないという本だと思います。まあ、読んだことがないのでわかりませんけどね。それに、読まなくても中身が想像つくので、読むつもりもありません。

朝っぱらから、家族が私に留守番をさせ、どこかに買い物に行っておりました。昼過ぎに、私がキーボードの練習をしているときに、彼らが帰ってきました。ドアを開けて、ピアノの音が聞こえた瞬間に、妻はため息をつきました。彼女は、朝目覚めるとため息をつき、私が仕事から帰ってくると、またため息をつきます。私がやる気を失う原因は彼女にあることは明白です。しかし、そういう迷惑な人に振り回される人生は金輪際、きっぱりと捨てます。

春休みには、どこかに行こうかと思っていたのですが、どこにも行く気がしなくなりました。妻は、図書館から『るるぶ』の奈良や京都編を借りてきました。誰かと旅行に行くつもりなのでしょうか。きっと私は留守番でしょう。万が一、「いまどこか行きたいところはない?」と誰かに聞かれたら、「そうさね、あの世に行きたいなあ。行ったことがないので。」と答えるしかありません。聞いてくれる人もいないので、そういう言葉をかわす可能性はゼロに近いですけどね。






こういう地獄に行ってみたいですね。





私は桂吉朝さんのが一番好きですね。師匠たちはみなさん天国で安楽に暮らしておられるのでしょうね。

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『文部省著作教科書 民主主義』 [本]

うちの犬は、かわいがりすぎたせいで、私と同じように糖尿病になってしまいました。ここ1週間、治療のためにインスリン注射をしています。かわいがらないほうがよかったのでしょうか。

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使用済みの注射針です。医療廃棄物なので、病院に持っていかないといけません。

今朝、注射を打った直後、暴れだして、危うく針を体の中に残しそうになりました。慌てて引っ張ったら、針が折れ曲がり、肝を冷やしました。

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朝と昼に食べている自作のパンです。大豆粉と全粒粉をそれぞれ25%ずつ使っています。残りは激安な業務スーパーの強力粉です。今回は水の代わりにすべて豆乳にしました。少しでもタンパク質の量を増やすための工夫です。

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今年最初に買った本です。先月買ったのですが、内容が重たいので、なかなかページを開く気力が起きませんでした。

この本は昭和23年と24年、つまり戦後すぐに、文部省が日本国民に民主主義を教えるために書いた民主主義の教科書です。もちろん復刻版で、いくつかの出版社から出ています。

「読み終えて、天を仰いで嘆息した」という内田樹の帯がついており、目を惹きます。内田先生による「解説」もついているので、この版を選びました。

戦後70年以上経っているにもかかわらず、民主主義というと多数決で決めることだと信じている自民党の国会議員や、政治に無関心な日本国民はかならず読む必要があります。百田尚樹のインチキ歴史本はただちにゴミ箱に捨てて(森羅万象担当大臣に就任した安倍総理の本棚にもあるそうですね。きっと読んでいないでしょうけど。)、この本を読んだほうが、自分のためにもなるし、日本のためにも、世界のためにもなります。安倍や百田のためにはなりませんけど。

わかりやすい言葉で書かれているので、(必修科目で成績もつけられるようになった)「道徳」の時間に使うのも良いと思います。授業で、生徒たちに毎回数ページずつ読ませて、内容について議論させるだけではなく、民主主義を破壊している自民党議員の言動についてレポートを書かせ、それらをまとめて国会議員にどさっと送りつけるのも、民主主義を維持・発展させるために良いでしょう。作文の勉強にもなります。もしその行為を政治家が批判したとしたら、その政治家は民主主義を維持発展させようとはしていない独裁主義を信奉する者と認定できます。次の選挙で落とすべき議員ということです。そんな「ふるい」代わりにも使えそうです。

この本は、冒頭からガンガン飛ばしています。一般に民主主義を政治制度と考える傾向が高いと思いますが、民主主義の本質は、精神のあり方だと言っています。それを理解しないと始まりません。民主主義の精神とは、自分を尊重し、かつ他者を尊重する態度であって、権力者に唯々諾々と服従するというこれまでの考え方を改めることだと主張しているのです。

ふだん私が考えていることと寸分も違うことがないもので、内田先生とは違って、冒頭の十数ページを読んだだけで、「天を仰いで嘆息」する羽目になりました。というか、私の場合は、天井でしたが。いかりや長介ではないですが、そのあとに、「だめだこりゃ」が続きました。

自民党の政治家ばかりではなく、自民党に媚びへつらう自称「公僕」の官僚たちにもぜひ読ませてやりたいものです。



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Fact [本]

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こういうものはすべてアマゾンのレビューを読めば、読んだ気持ちになれるので、お金を使わずに勉強ができて便利です。

レビューから想像するに、基本的には実感と事実はずれるという話が書いてあるのでしょう。人間はさまざまなバイアスをもって物事を認識するので、人間の実感が事実を正確に反映していないのは当然のことです。若者の犯罪率が上がっているとか、外国人の犯罪率が高いとか、高齢ドライバーの事故率が増えているとか、ゲームやギャンブルをする人に犯罪者が多いとか、なんとなく思っている人が多いかもしれません。だいたいは、その実感はデータとずれています。事故率は高齢者よりも若い人のほうが高いし、犯罪率は日本人のほうが高いはずです。人間というのは、そういうものの見方をする愚かな生き物なのです。

しかしながら、事実というのは、誰かが事実認定したものです。それすら、真実かどうかわからないのです。事実(fact)と真実(truth)は、日本語では字面は似ていますが、中身はまったく違うものです。factは、factoryやmanufactureと同じ語源です。factは「作る」という意味ですから、作られたものがfactです。誰が作ったのか、authorityが曖昧なのです。責任者がいないということです。事実だからといって100%正しいわけではなく、安易に信じられるものではないのです。統計の大きな落とし穴です。真実は、authorityが明確です。ユダヤキリスト教的な文脈では、そのauthorityはGodに帰されます。

日本で行われる事実関係をめぐるさまざまやりとりの中で、非常に不満に思うのは、事実と真実の違いを認識していない人が(たとえば安倍総理!)、これは事実ですから、間違っていませんと断言することです。事実には間違いがある可能性があります。結局は、そのautorityはどこかの愚かな人間たちにあるものなのですから。


FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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  • 作者: ハンス・ロスリング
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本



このランキングを下までずっと見ていったのですが、うーん、読みたくなるようなタイトルがないですね。『鎌倉資本主義』というタイトルには一瞬ビクッと反応したのですが、残念ながら、鎌倉時代の話ではないようです。仲良しグループの内輪話みたいです。


家をセルフでビルドしたい 大工経験ゼロの俺が3LDK夢のマイホームを6年かけて建てた話

家をセルフでビルドしたい 大工経験ゼロの俺が3LDK夢のマイホームを6年かけて建てた話

  • 作者: 阪口 克
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: 単行本



もしいま読む本がなくて困っているとしたら、ビジネス書ではないですが、私だったら、こういう本を買うでしょう。自分(たち)でなんとかするというの私の好みです。『大草原の小さな家』を見て育った世代ですからね、私は。著者の職業は写真家で、秩父に土地を買って、大工経験がないのに、DIYで6年も掛けて、試行錯誤で家を建てたそうです。先日J-Waveで彼のインタビューが流れているのをクルマの運転中に聴きました。途中までしか聞けませんでしたが、面白い方のようです。やってみて、自分の失敗に気づき、それを修正したり、修正できず、そのまま放置したり。自分一人でやる場合は、たいていそういうものです。でも、それが楽しいです。そういう楽しみがわかる人とは、私はお友達になれそうです。


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