宗教があれば、争いはしない。争うのはご宗旨のほうである。現代人は、迷いも悟りもしない俗物だ。人間の学問には、含みが必要だ。柳田国男の学問は、そういう含みで学問をしている。だから難しいのだ。

小林秀雄が、今亭志ん生に思えてきた。