ストリートビューで30年前に住んでいたアパートを探し出しました。ここは埼玉県のとある場所です。

駅を出て、線路沿いの道をしばらく歩きます。当時は、この道沿いに質屋がありました。今はないようです。



踏切が見えたら右折。昔は、車が通れる踏切ではなく、人間や自転車だけが通れる小さい踏切でした。

線路の反対側に出て、迷路のような道に入り込むと、アパートにたどり着きます。外壁の塗装用の足場が組んでありますね。



昔は、アパートの前に空き地はありませんでした。家があったはずです。



家主は自民党支持者なのですね。安倍総理のポスターが貼ってあります。まさに呪われたアパートです。



奥の二階に住んでいました。窓から線路が見えました。電車が通るたびに、建物が揺れるので、最初は怖かった記憶があります。前の家は、庭が広く、いつも幼い姉妹が遊んでいました。今頃はふたりとも40歳近くになっているはずです。



アパートにガレージがあったことを全く記憶していません。クルマには興味がなかったからでしょう。引っ越した時、このクルマが停まっている真上の部屋に23歳の美人のOLさんが住んでいて、引っ越しの挨拶に行ったら、その後お返しのケーキをもらい、少し話をしたことを覚えています。大人の女性にドキドキしました。

当時の家賃は4万2千円。新築で、ロフト付きのおしゃれなアパートでした。4年後、4万8千円に上がると言われてびっくり仰天。バブルが崩壊した直後なので、まだ強気だったのですね。

その後、大学院への進学が決まったので、引っ越ししました。引越し先の家賃は4万円だったかな。

うちの長男は4月から一人暮らしをしていますが、家賃は3.5万円です。30年前に私が一人暮らしを始めたときのアパートの家賃よりも安いところに住んでもらっています。今のサラリーマンの平均年収は、30年前よりも下がっているので仕方がありません。日本人はますます貧乏になっていくようです。

バブルの時代、私は学生でしたし、親は公務員ですから、バブルの恩恵に預かれることはありませんでした。しかし、貧乏学生なりに夢と希望を抱いて暮らしていました。今は絶望しかありません。自分の人生にも、この国にも。