予想通り、17,000円台前半まで下がりましたね。こういうときは投資家は理性を完全に失って、とにかく現金にしたいと考えます。そうなると、売りが売りを呼ぶのです。みなさん現金を手元においておきたいというので、株価だけではなく金の価格まで下がっているそうです。まさにミンスキーモーメント到来です。ついに売るものがなくなって反転するという「セリング・クライマックス」はまだまだ先でしょうね。

2年前ビットコインの暴落後に株価も大幅下落することを予感して、うちの母親には投資信託を即刻解約しろと進言したのですが、結局言うことを聞きませんでした。案の定、株価が下落。あのとき、「母はお前より、銀行の人のほうが信頼できる」と態度でした。いま頃どうなっているのか心配です。投資資金が元に戻るまで何年もかかると思います。母親が生きているうちは元には戻らないと思います。本当にどうするんでしょうかね。

証券会社と財務省の陰謀だと思いますが、老後資金が2000万円足らないと騒がれたので、慌てて投資を始めた人が世の中にはたくさんいると思います。その方たちは株式市場に虎の子を溶かしてしまい、2000万円どころか、1億円くらい足りなくなった人もいらっしゃると思います。私もたぶん1億円くらい足りないので、その気持ちは理解できます。

このバブル崩壊で株式市場にお金を溶かしてしまった人たちは価値観を全面的に変えて、社会主義者になるしかないでしょう。

堀江貴文、小泉純一郎、竹中平蔵、安倍晋三らが代表する弱肉強食の競争を是とする「新自由主義」+「強欲金融資本主義」を終焉させ、社会全体で支えていく「社会民主主義」に移行するほうが超少子高齢化社会の国、低成長の国である日本にとっては都合が良いと思います。

AIやロボットの労働市場への導入にあわせて、そろそろ遅れている日本でも「ベーシックインカム」の導入も本格的に検討する時代が来ることを願います。2年前に母親に「ベーシックインカム」の話をしたら、「初耳だ、そんなものを導入したら、誰も働かくなってしまう」と、誰でも言いそうなアホなことを言うので、恐れながらもたっぷりお説教したことを思い出しました。

テクニカル分析とか関係なく、気分的な問題ですが、最終的にはアベノミクス以前の水準に戻ったら、落ち着くような気がします。日経平均1万円! さあ、どうだ! バナナの叩き売り状態です。