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コミュニケーション力を簡単に深められる3つの方法 【精神科医・樺沢紫苑】 [雑感・日記・趣味・カルチャー]



「ザル聴き」かあ。人は他人の話を右から左に聞き流すのがデフォルト。だから、相手が理解しているかどうか逐一確認しながら話を進めないといけないというお話。教員には当たり前のことですけどね。だから、頻繁に(あるいは毎回)小テストをするわけです。

少し話が変わりますが、私の知人は世間一般でいうような意見しか言わず、その意見について私に共感してもらいたいというような態度を取ります。たとえば、「最近は異常気象でひどいですね」という意見です。私はその考えには与しません。異常気象は今に始まったことでもありません。おそらく同じことを何百年も前の人たちが言い続けているはずです。私が確認した限りでは、100年前の小説にも書いてあります。それはすべて人間が産業革命後、石油文明の必然で二酸化炭素を大量に放出したせいとばかりは言えません。エルニーニョ現象やラニーニャ現象もありますし、都市化の影響もあります。道路をアスファルトで固め、鉄とコンクリートで高層ビルを建て、海風の通りを悪くしたせいで、都会や都会周辺の気候に異常を来しているというのもあります。いろんな影響があるので、ひとことで、「最近は天気がおかしいですね」なんていう乱暴な意見に迂闊に共感できるほど私の頭は単純ではないのです。

その友人は「自民党はひどい」とか「最近の学生はろくなのがいない。生意気だ」などと顔をしかめて話します。そうかもしれませんが、そうでもないかもしれません。冷静に考えてみれば、人間はみな昔からひどいので、いまさら声を荒げてののしるまでもありません。したがって共感できる材料はないのです。バカは相手にするな、と返すしかありません。選挙があるときは、淡々と野党に票を投じ、生意気な学生に出くわしたら、態度が悪い奴はそれだけで単位を落とすと脅せばいいのです。自分の人生をそんなものに台無しにされないように、何も考えないことが重要です。余計な情報は頭に入れずに、楽しいことだけを考えるようにすることです。

話を戻しますが、相手に共感してもらうことを優先する友人とのコミュニケーションはなかなかつらいものがあります。私は他人に共感してもらったり、意見をすり合わせることをまったく重視しないので、率直に言って鬱陶しく感じます。彼に共感しないと私が悪い人であるかのように思わせられるからです。

私の周辺には話が分からない人が多くて、ほとほと困っています。




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