すべての問題を解決しきる必要はない [雑感・日記・趣味・カルチャー]
御意。ゼロヒャク志向には終わりを告げましょう。現代社会はなんでもゼロか100か、正義か悪かの二元論で考えがちです。昔の日本人はそんな二元論には縛られていなかったはずです。
あらゆる問題に対する解決法を提案する人が数多くいます。今の世の中は、解決法の提案能力を高く評価します。それを問題解決能力と誤解されている節があります。
そのような解決の圧倒的多数はさらなる問題を生み出し、問題をややこしくする一方です。政治家が改革を訴えれば訴えるほど、世の中は複雑化し、問題が悪化します。それを放置すればいいのかというとそうではありません。いくら放置しても自然に改善するわけではありません。ますます悪化するだけです。
結局のところ、淡々と改善し続けるしかないのです。100%の「解決」は困難なのです。
近頃では、問題の先延ばしは悪だと見なす傾向が強くなりました。問題の先延ばし能力の高さも評価すべき時が来たのではないかと個人的には思います。