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利益衡量で解く民法(意思表示) [資格・学び]



勉強になりました。






追記:TACやLECなどの資格予備校の動画を見ると、短期合格を狙うのが当たり前で、長期計画では合格は無理だと声高に叫ぶものが多いので、うっかり信じてしまいそうになります。しかしながら、これを語学学習に置き換え、効率よく学習し、短期で得点アップを目指せと言っているウサギ派の教員と、じっくり時間をかけて、理解を重んじながら学習するようにと説くカメ派の教員がいた場合を想定すると、私は断然後者を信頼します。短期集中で膨大な知識を丸暗記しても、それらの知識の断片は有機的に結びついてはいないため、必要なときに瞬時に取り出したり、その知識を使って、見たこともないような問題に対応することはできません。つまり、資格試験に合格したところで、使い物にならない知識を詰め込んだだけということになるわけです。それはその資格を使った仕事を始めるにあたり、最初から学び直さないといけないということになります。

これは私が私立高校で初めて英語教育を始めた時に思い知らされたことでもあります。英語の試験の点数はいつも良かったのに、教えるとなると、なぜそうなのかをわかりやすく説明することができないのです。大量に文法書や学習本を読んでいきながら、少しずつ教えられるようになっていき、満足に教えられるようになるまでに、少なくとも10年はかかりました。もちろん、いまから考えると、その当時は、ひどい教え方をしていたと思います。いまのほうが教えるべきことを正しく、効率よく教えられるようになったと思います。

結論ですが、あらゆる知識は断片的に存在しているわけではなく、それぞれが有機的に結びつくものであるので、それらを把握するには、かなりの時間がかかるということです。インターネットで出回っているような資格取得に必要な時間は当てになりません。司法書士取得のためには3000時間と言われています。それに対して、ある予備校の先生は、1500から2000時間で合格するはずだと言っていました。いずれにせよ、ほとんどの人が不合格になる試験であるのですから、学習時間を揃えたところで、合格するかどうかわかりません。眉唾です。そんな信ぴょう性の低い情報に振り回されることなく、しっかり理解して、使える知識を身につけることを心がけて、結果合格することを目指す方が近道だし、メンタルを病まずに済むと思います。これも「利益衡量」の考え方なのでしょうかね。








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