SSブログ

大菩薩嶺に登ってきました。 [お出かけ]

大菩薩嶺 - だいぼさつれい:標高2,057-関東:大菩薩連嶺 - Yamakei Online / 山と溪谷社

大学生の長男と二人で標高2,057mの大菩薩嶺に登ってきました。大菩薩峠は眺望のよいのが魅力です。中里介山の小説や、市川雷蔵主演の映画で有名ですね。行きは外環道、関越道、圏央道、中央道を利用し、大月ICで降り、国道20号線(信号がほとんど無い!)をひた走り、笹子トンネル(笹子トンネル天井板落下事故は中央道の上り線!)を抜けて、景徳院入口に入り、くねくねとした218号線+201号線をだらだらと走って(台風で折れた木がたくさんありました!)、「大菩薩の宿ロッヂ長兵衛」前の駐車場に停めました。平日ですから、閑散としており、大菩薩湖北岸駐車場(第4駐車場)に停める必要はありませんでした。ロッヂ長兵衛に到着するまでの途中、道の駅甲斐大和でお土産も買ったので、3時間近くかかり、登山開始は10時になりました。

th_IMG_20180906_092300.jpg

th_IMG_20180906_092315.jpg

th_IMG_20180906_092322.jpg

ルートは石丸峠入口からの反時計に周遊する大回りの過酷なコースです。ロッヂ長兵衛から石丸峠入り口に入り、石丸峠、熊沢山を抜けて、大菩薩峠(介山荘)を経て、賽の河原、雷岩を通って、大菩薩嶺登頂。その後、雷岩まで引き返し、上日川峠方面へ向かって唐松尾根を下り、福ちゃん荘を抜けて、ロッヂ長兵衛へ。駐車場に到着したのは4時半でした。残っていたクルマはうちのクルマとともう1台しかありませんでした。休憩時間を含め、かかった時間は6時間半でした。度重なる台風の影響で倒木が多く、登山道の土が流され、道がえぐれていたりして、行く手を阻まれる箇所が多数ありました。このコースは何度も言うようですが、過酷でした。

体力のない方は石丸峠や唐松尾根を通らない「表登山道」をおすすめします。ロッジ長兵衛から出発し、福ちゃん荘、富士見山荘、介山荘(大菩薩峠)、賽の河原、雷岩を経て、大菩薩嶺に登頂し、その後、介山荘まで引き返して、同じコースを下り、ロッジ長兵衛に戻ってくるピストンのコースです。登山中、すれ違う人がいなかったので、我々以外の人たちはこの初心者コースを通ったものと思われます。これなら3時間くらいで済むはずです。

th_IMG_0005.jpg

th_IMG_0006.jpg

th_IMG_0007.jpg


th_IMG_0014.jpg

th_IMG_0015.jpg

th_IMG_0016.jpg

th_IMG_0019.jpg

th_IMG_0020.jpg

ここで私は川に落ちそうになって、息子に助けられました。靴底が滑るので、危険です。渡る前にトレッキングポールとカメラをザックにしまっておいてよかったです。

th_IMG_0022.jpg

th_IMG_0026.jpg

th_IMG_0027.jpg

th_IMG_0029.jpg

ダンゴムシの親分みたいですが、松の一種の松ぼっくりです。種が見えます。

th_IMG_0030.jpg

熊が出るそうです。

th_IMG_0033.jpg

看板の下に、長靴が一つだけありました。どうしたのでしょうか。

th_IMG_0031.jpg

th_IMG_0032.jpg

こういう登山道がずっと続くと想像していたのですが、違いました。

th_IMG_0034.jpg

th_IMG_0035.jpg

th_IMG_0036.jpg

登山中は、富士山は背中側になります。

th_IMG_0038.jpg

th_IMG_0040.jpg

ザックに熊よけの鈴をつけておくのを忘れたので、怖さ倍増。

th_IMG_0043.jpg

th_IMG_0044.jpg

登山道が変更されているとのこと。あとでわかるのですが、このせいで登山道を見失いそうになりました。

th_IMG_0045.jpg

th_IMG_0046.jpg

th_IMG_0047.jpg

th_IMG_0048.jpg

th_IMG_0049.jpg

th_IMG_0050.jpg

大菩薩湖(上日川ダム)が見えます。

th_IMG_0051.jpg

th_IMG_0052.jpg

th_IMG_0053.jpg

ここは牛ノ寝通り。このまま写真右方面に進むと、狼平、小金沢山へと通じ、5時間くらいで多摩源流小菅の湯にも行けるようです。

我々は、写真の左側に進みます。

th_IMG_0054.jpg

熊沢山・大菩薩嶺方面です。

th_IMG_0057.jpg

ルートを間違えてはいませんが、このあと、登山道が崩れていて、本当にここは登山道なのかと不安になって、迷いそうになりました。ここで疲弊しました。今回の山行で一番つらかったのはここです。引き返すべきなのかどうか、息子と相談したりして、本当に焦りました。このあと、木々の隙間に建物が見えてきたときには、正直ホッとしました。

th_IMG_0060.jpg

介山荘です。写真左側の建物がトイレです。奥が介山荘です。土産物も販売されていますし、食事もできます。

th_IMG_0062.jpg

ここが有名な写真スポットです。美しい。先客は、幼稚園児と先生たちです。それまですれ違ったのはたった1人(しかも、無愛想なお爺さん)でしたから、かなり寂しい思いをしていました。冗談で子どもたちを励ます先生や、かわいらしいちびっこたちのおかげで安堵感が増しました。この子たちは、大菩薩嶺には行かずに、そのまま介山荘脇の道から下山していきました。上で紹介した楽なコースですね。

th_IMG_0065.jpg

実は、カップヌードル(カレー味)を2つ持っていったのですが、息子が肝心なコッヘルを忘れて調理できませんでした。調理道具の用意は息子に任せていたのですが、少々抜けているところがあるので、困ったものです。水も箸もシングルバーナーも持っていったのに、コッヘルを忘れるとは。しかし、登山にトラブルはつきものです。まあ、そういうこともあるよねと、笑って許して、我々は介山荘で、1杯750円の醤油ラーメンを食べました。

th_IMG_0066.jpg

th_IMG_0067.jpg

右端に写っている日本百名山Tシャツ1800円を買おうかと思いましたが、さすがに恥ずかしいので止めました。でも買えばよかったかな。

th_IMG_0070.jpg

行者みたいな像に見られながらの食事。

th_IMG_0072.jpg

この看板は、秩父側を向いて立っているので、わかりにくいです。振り返って、確認しなければなりません。

th_Screenshot_20180915-123644.jpg

天気が良ければ、大菩薩峠からは、右に八ヶ岳、中央に南アルプスの甲斐駒ケ岳、白峰三山(白根三山)の北岳、間ノ岳、農鳥岳、左に富士山が見渡せます。見事な眺望のはずです。

th_IMG_0078.jpg

th_IMG_0079.jpg

th_IMG_0080.jpg

th_IMG_0081.jpg

th_IMG_0082.jpg

th_IMG_0084.jpg

th_IMG_0085.jpg

看板と照らし合わせても、山の名前がわかりません。「登山あるある」ですね。

th_IMG_0087.jpg

th_IMG_0089.jpg

th_IMG_0091.jpg

介山荘を見下ろす風景です。美しいです。

th_IMG_0092.jpg

th_IMG_0094.jpg

th_IMG_0096.jpg

ケルン越しに見る富士山。

th_IMG_0098.jpg

明らかに、右端の山脈は八ヶ岳です。

th_IMG_0100.jpg

th_IMG_0106.jpg

向こうの山が大菩薩嶺です。

th_IMG_0107.jpg

眺めの良い場所で、おやつタイム。たぶんここが「賽の河原」の先の「妙見ノ頭」でしょう。

山の上で食べるナッツは美味しいです。富士山に行ったときに、すごく食べたくなったのですが、持っていかなかったので、食べらませんでした。今回は、しっかり一袋食べました。やはりうまい。

息子はマシュマロをバーナーで炙って、ビスケットに挟んで食べる「スモア(サムモア)」(s'more)なるお菓子を作りました。アメリカとカナダの伝統食だそうです。本来はビスケットではなく、グラハムクラッカーでマシュマロとチョコレートを挟むようです。some more から来ていると、息子が教えてくれました。私もひとつおすそ分けしてもらいましたが、甘すぎて、私は1つで十分でした。

th_IMG_0111.jpg

山頂で休憩していると、急に気温が低下してきたので、急いでザックからレインジャケットの上着を取り出し着ました。確実に摂氏20度を下回っていました。寒さに耐性のある私でも寒いと思ったくらいですから。

th_IMG_0112.jpg

石和町(左)と塩山市(右)が見下ろせます。

th_IMG_0114.jpg

th_IMG_0117.jpg

th_IMG_0119.jpg

th_IMG_0120.jpg

th_IMG_0121.jpg

標高2000メートル。

th_IMG_0122.jpg

雲行きが急に怪しくなり、とうとう雨も降り出しました。ザックからレインジャケットのズボンを慌てて取り出し、ザックにカメラをしまい、ズボンを履き、ザックカバーをかけました。カメラを持っていくときには、やはり防水バッグが必須だと思い知らされました。買おうか買うまいか直前までアマゾンを見ながら考えていたのですが、結局買わずじまいでした。しかし、大粒の雨が時折パラパラと降る程度で、土砂降りにはならなかったので、今回は防水バッグは必要ありませんでした。

th_IMG_0123.jpg

th_IMG_0124.jpg

th_IMG_0126.jpg

このあたりで、息子と同じくらいの年齢の女子3人組とすれ違いましたが、2人は軽装で、上着は半袖シャツでした。すれ違った後、上着があるといいな、と感想を漏らしているのが耳に入りました。明らかに寒そうでした。彼女たちは、初心者コースを通ってきたようなので、その後1時間程度で下山できたはずです。山の天気はコロコロ変わるので、下界の気温が高くても、薄着は危険ですね。

この後は雨でしたので、写真は撮れませんでした。

th_IMG_0127.jpg

ようやく山頂に到着。日本百名山の3つ目登頂です。日本百名山の中で、私が(息子も)登頂したのは、富士山、筑波山、大菩薩嶺のみです。まだまだです。というか、日本百名山のすべてを登頂することは絶対に無理ですね。その前にお金も体力もなくなってしまうし、寿命も尽きてしまうでしょう。

th_IMG_0130.jpg

写真はあまり撮りませんでしたが、こういう倒木がいたるところにありました。

th_IMG_0133.jpg

これが雷岩です。ここを写真右に進むと、唐松尾根です。今回我々が選んだ下山コースです。ここも大雨で道がえぐれていて歩きにくかったです。道に迷いそうになることはまったくないのですが、けっこう足(脚ではなく)に来ました。

th_IMG_0136.jpg

鹿に遭遇。写真には2頭しか写っていませんが、3頭いました。鹿の鳴き声が聞こえたので、目を凝らして見つけました。望遠レンズを持っていけばよかったです。

下山後は、201号線から青梅街道(大菩薩ライン)[411号線] を通って、丹波山経由で帰りました。丹波山の道の駅にある温泉「のめこいの湯」に行こうと思ったのですが、あいにく木曜日は店休日でした。仕方がないので、奥多摩温泉もえぎの湯に変更。夕食は、タンパク質を補うために煮豚定食(息子も同じメニュー)。

th_IMG_20180906_180704.jpg


温泉の湯はアルカリ性がかなり強いようで、いつまでも肌がつるつるする状態が続きました。たいていどこも、つるつるする状態は入った直後で終わるのですが、最後までつるつるしていました。そうとう角質が溶けたようです。逆に言うと、お湯には他人の汚い皮が溶け込んでいるということでしょう。湯上がりに、私は牛乳を飲みました。いつもはコーラなどの炭酸を選ぶのですが、今回はなぜか牛乳が飲みたくなりました。よほど疲れていたのでしょうね。

おそらく、「平成最後の夏」の登山はこれで終わりでしょう。この夏は長男と二人で西沢渓谷、富士山、大菩薩嶺を登りました。大満足の夏でした。いよいよ大学の授業も始まりますが、夏休みを堪能したおかげで英気が養われ、仕事をしたい気持ちがようやく強まってきました。バカンスは本当に必要ですね。

唯一残念だったのは、息子が自動車教習所の卒検に落ちて、今回クルマを運転してもらえなかったことです。いい練習になったのにね。

th_IMG_20180907_125358.jpg

これはお土産のブドウです。

th_IMG_20180907_125653.jpg

レインウェア用のNIKWAX TECH WASH強力撥水剤は、確かに撥水効果は高いのですが、ジャケットの内側まで撥水加工するので、GORE-TEXの透湿性が失われるようです。ジャケットの内側が汗で濡れてしまいました。洗濯用洗剤のほうは使えると思いますが、撥水剤の方は、GORE-TEXには使わないほうが良さそうです。面倒くさいですが、モンベルの専用スプレーを買って、5回吹き付ける処理をしたほうが良いと思いました。



NIKWAX(ニクワックス) TX.ダイレクトWASH-IN EBE251 【撥水剤】

NIKWAX(ニクワックス) TX.ダイレクトWASH-IN EBE251 【撥水剤】

  • 出版社/メーカー: ニクワックス(NIKWAX)
  • メディア: スポーツ用品




つま先の剥がれたトレッキングシューズですが、ダイソーで買った靴底補修用ボンドで補修できました。片方だけ5mmほど剥がれたので、再度補修しておきました。これは使えます。

同じくダイソーで買った108円の携帯用座布団ですが、これも使えます。登山では岩場に座ることが多いと思いますが、お尻が痛くなりません。富士山ではご来光を待つ間、土の上に座らざるを得なかったので、私はZIPLOCKに入れた濡れた服を下に敷きました。痛みはなかったのですが、体温が奪われました。このウレタンの座布団なら、その心配はありません。これは役に立ちます。

靴擦れ防止用のスポンジテープも、効果てきめんです。今回は、下りで、右足の小指の付け根が少し痛くなりましたが、テープを貼っていったので、軽くて済みました。1枚しか貼らなかったのですが、二枚重ねにしたら、痛みをまったく感じなかったかもしれません。アマゾンで送料込みで101円で買ったのですが、これも役に立ちました。






おやつはナッツの他に、LOTTE CRANKYも持っていきました。必要なかったかもしれません。山の上では、チョコレートが美味しく感じるものですが、今回は、さほどではありませんでした。だいぶ余らせてしまったので、がんばって食べます。本当はチョコ好きではないのですけど。

最後に、先日、アマゾンで3000円で買ったトレッキングポールの使い心地の感想を述べます。石づきがついている先端(回転させて締める部分)がすぐに緩んでしまうので、登山中、何度か回して締め直しました。登る前にしっかり締めておく必要がありそうです。バンドみたいなもので締める方は緩みませんでした。製品自体悪くはないので、私の使い方が悪かっただけでしょう。素材はカーボンではないので、多少重みを感じますが、雷が落ちる心配もないので、そこは安心できます。握る部分はウレタン素材で使いにくかと思ったのですが、滑り止めのついた登山用の手袋をしていたので、そんな印象はまったくありませんでした。

th_IMG_20180907_133158.jpg









そうそう、明日息子がいったんアパートに戻るとのこと。数日後また戻ってくるのですが、なんだか寂しいです。いつまで経っても子離れできません。

おまけ。ドライブレコーダーの動画のスクリーンキャプチャーです。奥多摩湖(小河内ダム)のあたりで、3匹の猿に遭遇しました。堂々と道路の真ん中を歩いていました。そのうちの2頭は右に寄って車を避けて、残りの1頭は左に寄って、電柱を登っていきました。東京は猿も住むような田舎なんですね。

th_2018-09-07 15.44.48.jpg

共通テーマ:旅行