SSブログ

生きづらい社会 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

今や日本は“粉飾大国” 民間企業もデタラメ会計処理が急増|日刊ゲンダイDIGITAL

いつ頃からか記憶が定かではないですが、捏造、隠蔽、偽装、不正、虚偽、などという熟語を目にしない日がなくなりました。

日本の統計は、中国のような新興国のものとは違って、信頼できると思われてきました。少なくとも日本国民の間では。しかし、日本の政府や官庁が出すデータはもはや信頼できないという評論家や学者がようやく現れるようになってきました。私はそれよりはるか前からインチキだと思い続けてきましたので、今回の厚労省の不正統計事件に驚くことはまったくありませんでした。やっぱりね、というくらいなものです。

アベノミクスでGDPが上がったと安倍総理は自慢げに言っていましたが、実のところ、GDPの計算方法やデータの扱いを変更して、水増ししているだけです。それ以前のデータとズレがあることを見ないで、連続性のあるように主張していること自体、詐欺なのです。『アベノミクスによろしく』という新書で指摘されていたことです。実際のところ、GDPはアベノミクスで低下しています。景気がよいというのも嘘でしょう。景気が良い業種や人々がいるというだけで、好景気は国民全体には行き渡っていません。経済格差が拡大しているせいです。

データというのは基本的に「中央値」ではなく、「平均」を見ます。平均的な人間なんてどこにもいませんから、実感に反することになります。たとえば、年収1000万円の人と、年収200万円の人の平均年収は600万円ですが、いずれの側にとっても、実態とかけ離れているわけです。それがデータというものです。かりにデータは正しくても、解釈の仕方でものの見え方が変わるのです。そういう部分を抜きにして、統計学は最強だ、統計学をなめるなと強弁する人がいますが、ほんとうに騙されやすい人ですね。

国も民間企業もどこもかしこも嘘つきばかりです。日本だけではありません。ヨーロッパもアメリカも中国も。

大坂なおみが日清ホワイトウォッシュ問題を「気にしてない」「なぜ騒ぐ?」は誤報道!別の質問への回答を歪曲・誤訳|LITERA/リテラ

大坂なおみさんは、「二重国籍」だそうです。立憲民主党の蓮舫議員に対して、「お前は二重国籍だから、日本人ではない」と言っていた人たちは、大坂なおみさんをどう見ているのでしょうか。大坂なおみさんの母語は、明らかに英語です。生活拠点も日本ではありません。名前は日本人のものですが、英語風なミドルネームもきっとあるのでしょう。マスコミは、そういうことを「隠蔽」して不正に報道しているのかもしれません。アメリカでは、彼女はアメリカ人だと認識されているようです。日本人はアメリカ人なのでしょうか。アメリカ人が日本人なのでしょうか。日本はアメリカの属国ということでしょうか。

結局のところ、グローバル化した世界においては、スポーツ選手にとって国籍はいっさい関係ないのです。個人の問題です。大坂なおみさんが「日本人はすごい」というプロパガンダに利用されないように、また我々が利用しないように注意しなければいけません。

俗に言う「ホワイトウォッシュ」は、日本人の白人への憧れと劣等感の反映です。それが無意識に表出されるのです。無意識、無自覚であるからこそ、(キリストも言っているように)罪深いのです。自分が見たいように見る癖を客観的に見なければ、「成熟(maturity)」はありません。

フランスに暮らしてわかった「女も男も生きづらい」日本社会の理不尽(髙崎 順子) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

私は自分が結婚した時、妻が仕事を辞めたことに驚きました。私の両親は共稼ぎでした。ともに地方公務員で、子供の頃は、いつも誰かに預けられて暮らしていました。少し大きくなってくると、鍵っ子になりました。女性が結婚後にも働くというのは当たり前のことだと思っていました。しかし、世間一般の常識ではなかったのです。うちの妻もそういう洗脳教育を受けていたのでしょう。現在の日本は、女性が生きづらい社会であることは確かです。

一方、女性が生きづらい社会では、男性も生きづらい社会です。女性は専業主婦として生きていけるけれど、男性は外で稼いでこなければ人間として扱われないのですから。自由や平等という意識はそこにはありません。強制的に、男性は外で働かされるのです。

そういうことを考えたこともない男性も多いことでしょう。しかし、すべての男性が仕事を生きがいにしているわけではないのです。働きたくない男性もいるのです。女性が生きづらい社会は男性も生きづらい社会であるということが少しずつ世間一般に浸透していくことを祈ります。