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イソップの「すっぱいブドウ」と痴呆症の国民 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

消費のために働き稼ぐ…貧困化が進む日本人 消費社会は終焉へ? - ライブドアニュース

この記事は、イソップの「すっぱいブドウ」という童話を思い出させる。ある日、キツネがたわわに実っているブドウを見つける。キツネはそれを取ろうとして飛び上がるのだが、いくらがんばってもブドウに手が届かない。そこで、キツネは、あのブドウはすっぱいブドウなんだと思いこんで諦めるという話だ。

日本人は、経済格差が広がったというより、全体的に貧困化した。6人に1人の子供が食事も満足に食べられないという先進国が他にあるだろうか。

この貧困化の結果、「断捨離」やら「片付け」ブームが訪れる。モノはいらない、モノに縛られる生活を送るのは賢い消費者ではないとして、自分の賢さを誇示し、自己満足を得るという意識が裏に隠されている。これは、キツネと同じような詐術である。自分にはどうがんばっても手に入らないものを、あんなものを求めることは賢明ではないのだと言って自分を騙すのである。「金持ちは物を持たない」という言説の流布もよく行われている。本当だろうか。イギリスのアーティストであるエルトン・ジョンは世界中に家を何軒も持っているのだが。また、「モノより経験」という日産のCMのキャッチコピーも日本の大衆に深く浸透した。落語に出てくる、江戸時代の長屋の人のような発想である。誰かに盗まれる可能性のあるものは家において置けないので、食い物や体験にお金を使うという発想だ。それは途上国の人や貧乏人の発想ではないのだろうか。一方で、裕福な商家や武家の人たちは、価値のあるものを集めるのに興じていたのだから。

「断捨離」に熱心な人にしても、「モノより経験」に洗脳された人にしても、なぜモノと経験の二項対立でしかものを考えられないのかという根本的な問題には目をつぶったままである。また、日本人は貧乏になったという現実も見てみないふりをしている。

そう批判的に考える私も、実は、彼らの仲間である。新車が買えないものだから、11年も乗り続けているクルマを修理して遊んでいる。その他のモノもいちいち修理して使い続けることで、自分が賢い消費者なのだと自分に思いこませている。中古の楽器を買って、直して使っているのだが、本当は新品がほしいと思っている。お金があればいくらでも新品で買いたいものがある。海外旅行にも国内旅行にも行きたい。しかし、どうせどこへ行っても金太郎飴のようなので、つまらないはずだと自分に思い込ませている。私はイソップのキツネなのである。

日本は平成の30年の間に、すさまじい少子高齢化に苛まれ、しかも、物価と税金が上がる一方で、給料が下がるという恐ろしい事態が発生した。スタグフレーションである。しかし、マスコミは一切、スタグフレーションの話には触れない。安倍政権から怒りを買うことを防ぐために、アベノミクスが失敗したことを認めようとしないのである。おそらく、安倍政権が終わった後、安倍政権はひどかったと手のひら返しをするのだろう。

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福島の原発事故は、政府の主張を無批判に信じてしまった気の良い日本人の悲劇だ。結局、犠牲者は一般の国民で、責任を取るのもの為政者ではなく、一般の国民だ。3.11で我々はそういう教訓を得たにもかかわらず、またもやあっという間に忘れてしまっている。日本人というのは、痴呆症の国民である。痴呆症と言うよりも、日本の教育があまりに幼稚すぎて、国民が教養(自由人になるための技:リベラルアーツ)を身につけていないという証拠だろう。日本の教育は民主主義という理念を完全に忘れている。

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なんでも勝ち負けで考える癖を捨て去るべきですね。「頑張って」と言う言葉も死語にしたいです。すでに頑張っている人に頑張ってと言うのは、あなたはまだ頑張っていないという意味になっていることを理解しない人が多すぎます。頑張るべきなのは、私ではなく、あなたです!

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自称「超能力者」をテレビに出して、さもそういう能力が実在するかのように錯覚させ、彼らの主張を「予言」として流布するようなメディアは、ジャーナリズムを名乗る資格はありません。科学を馬鹿にしています。

朝っぱらから天気予報と並列して、科学的根拠のない「占い」のコーナーがあるような番組も即刻廃止してほしいです。それでも日本を先進国だと思い込んでいる日本人が恐ろしいです。