SSブログ

お笑い芸人にとしての安倍晋三と「ガキの論理」 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

春節から10日…日本襲う新型肺炎パンデミックXデーは2.4か|日刊ゲンダイDIGITAL

新型コロナウィルスの感染者は8931人、死者は212人に上り、WHOがとうとう緊急事態宣言を発表しました。水際でウィルスの侵入を食い止められなかった危機管理能力ゼロの安倍政権への批判が強まっているように感じられます。

しかし、感染者数では、確かにSARSやMERSを超えましたが、致死率ははるかに低く、いままでのところ、中国における死者は適切な医療行為を受けられなかった人たちや持病のある方たちばかりのようです。東京五輪を中止にしなくてはいけないほどのパンデミックにはならないでしょう。一部のマスコミは不安を煽りすぎています。

症状はインフルエンザとは違って、頭痛がないことだそうです。頭痛があれば、大抵の場合は、インフルエンザか風邪です。ワクチンはないので、自分の力で治すしかありませんが、適切に処置すれば、死ぬことはないそうです。

新型コロナウィルスの報道を受けて、巷ではフェイスマスクが売り切れ続出です。テレビで消費を煽るようにマスクのニュースを盛んに報道していますし、実際に店で売り切れている様子を目にします。このままだと我々は花粉症対策ができなくなってしまうかもしれません。しかしながら、メーカーもこのチャンスを逃すまじと、大量に生産しているらしいので、そのうちまた出回るようになるはずです。

マスクに関しては、感染症の専門家の間では、さほど効果がないというのが定説です。もちろん、医療用や産業用の本格的なものなら効果はありますが、一般に出回っているようなものは、隙間だらけですから、ウィルスの侵入を99%防げるなどと効果を謳っているものでも、ほとんど効果がありません。花粉だって、マスクをしていても、結構な量を吸い込んでしまい、鼻がムズムズして、くしゃみが出るくらいですからね。それより遥かに微細なウィルスの侵入が防げると思うこと自体、馬鹿げています。

マスクというものは、ウィルスに感染した人が唾液を飛ばさないようにするために着用するのは重要ですが、ウィルスの侵入を防ぐことを意図して健康な人がつけても無駄です。マスクと皮膚の間には必ず隙間ができるし、さらに目からもウィルスは入ってくるのですから。それより、頻繁に手をアルコールで消毒するほうが有効なのだそうです。

「募ってはいるが募集はしていない」 ちゃんと説明されない“3大事件”を安倍首相の「私情」で読み解く | 文春オンライン

こういう小技をちょいちょい挟んでくるのは、安倍総理が日本語を知らないからではなく、単にお笑いが好きだからでしょう。もはや我々は、安倍総理を、国民が自分たちの命運を託す為政者としてよりも、「ご飯論法」という一発芸を得意とする「お笑い芸人」として見るべきなのでしょう。ご飯は食べたけれど、お米は食べていないとか、お菓子は食べたけれどおやつは食べていないとかいうあれです。「募ること」と「募集すること」は違うなどという子供じみた言い訳をするのは、安倍晋三がお笑い芸人を意識しているからなのでしょう。安倍晋三という人間は、我々が怒りをぶつける対象ではなく、(呆れて)笑うべき対象なのです。もう一つの安倍の得意芸は、「丁寧に説明する」という言葉を「説明しない」という意味で使ったり、「真摯に受け止める」という言葉を「無視する」という意味で使ったりすることです。安倍を政治家としてみれば深刻な問題ですが、お笑い芸人としてみれば、「さぶい笑いだなあ」と言って、芸人としての無能さ笑えます。

東京新聞:首相答弁でツイッター大喜利状態 「募る」と「募集」の違いをまじめに考えた:政治(TOKYO Web)

この記事ではないですけど、「募る」と「募集」は、前者が動詞で、後者が名詞だから、安倍総理の言う通り、違うのだと言って、安倍を擁護する人の記事を読みました。安倍のボケはやや面白いですが、このツッコミはまったく笑えません。その記事を書いた人は単に論点をずらしているだけであり、安倍のような芸にはなっていません。意味が話題になっているのに、品詞に話を替えているだけです。これは安倍擁護のための悪質な論法だと断定できます。

この「事件」を受けて、あるTVコメンテーターも同じようなテクニックを使ってコメントをしていました。そのときに彼に求められていたことは、明らかに「募る」と「募集」の定義についてでしたが、他にもっと大事な問題があるのだから、こういう細かい問題にこだわっていてはいけないなどと、適当に相対化して、結果的に安倍批判になることを回避していました。

その論法は、たとえば、ある数学の問題が解けなかった生徒が、「こんな問題は社会に役に立たないのだから、自分に解けなくてもいいんだ。こんなことに関わっている暇はない」などと言って自分の無能さを直視することから逃げるのとまったく同じ論理です。まさに「ガキの論理」ですね。英語の場合でも、「学校英語はできなくてもいいんだ。あれは生きた英語ではないのだから、実践では役に立たない。だから学ぶ必要がない」とか言っている(英語のできない)人がたくさんいますが、あれも同じことです。このような手口が日本中に普及していることを我々は正しく認識し、そういうことを言う人を批判できる論理的な思考能力を緊急に身につけるべきです。

春節は2月2日まで延期されたので、まだ上海の株式市場は開いていません。おそらく、上海が開けば、パニック売りが起きて、世界恐慌に発展するかもしれません。常に強気であるために、一部ではバカにされているマネックス証券の広木さんが、こういう状況では「考えずに売れ」とテレビ東京で言っていました。これは極めて珍しいことです。今日の日経平均株価は昨日の大幅下落(401円安)の反動で上がっていますが、来週が怖いですね。株を持っていないので、私が怖がる必要はないんですけどね。