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悪夢にうなされた! [雑感・日記・趣味・カルチャー]

今朝も3時半に目を覚まし、しばらくYouTubeを見たりしていたのですが、さすがに眠くなって、二度寝して6時過ぎに起床。いつもは自分で焼いたパンを食べるのですが、用意するのをすっかり忘れていて、妻が買ってきたヤマザキの砂糖たっぷりの甘いパンを食べました。いまその甘さを苦いコーヒーで胃袋中に流しこんでいるところです。

表題にある「悪夢」というのはそういうことではありません。まさに睡眠時に見る夢です。しかし、その夢は現実につながっているので、恐ろしい夢なのです。具体的な細部まで覚えているくらい私にはショックでした。それをここで書くと記憶に定着し、また悪夢を見る羽目になりそうなのでやめておきます。

その悪夢の内容を、簡単に言うと、大学時代の友人にある場所で再会し、「お前は終わった人間だ」と言われたのです。そのとおりなので、言い返しようがありませんでした。ヘラヘラ笑ってその場を取り繕い、次の予定の場所に向かったのですが、気を取り乱すあまり、自分の行き先がわからなくなり、とある大学街をさまよい、舗装されていない泥道で泥を浴び、マスクまで真っ黒に汚れ、息苦しくなって外して、ようやくたどり着いた貧乏食堂で水道を借りて洗わせてもらっているところで、はっと現実に戻りました。かなり具体的かもしれませんが、前半を省略しています。そこがあまりにショックだったからです。

人間というのは、他人がストレスになるのです。よく他人と比べるのはストレスになるから良くないと言われます。まったくそのとおりです。他人でも、自分を総理大臣とか大統領やノーベル賞受賞者と比べる人はほぼいないでしょう。そんな人はエリート中のエリートです。比べても仕方がありません。自分の行動範囲には、そういう遠い世界の人たちばかり住んでいればなんとも思わないのですが、同じ釜の飯を食ってきたような身近な人間と自分を比較したときに、その人が自分より遥かに立派になって、裕福で幸福な生活を送っているのを目にしてしまうと、こらえようのない動揺を覚えます。

若い頃は取り返しがつくので、その動揺はただの焦燥感に過ぎませんでした。しかし、いまはもう諦めや敗北感に起因する胸騒ぎなのです。そのうち、そういう不安を感じなくなるほど達観できるのかもしれませんが、「知名」に達したといえども今の自分はまだあまりに未熟です。

「知り合いがみな出世していく一方、自分はいったいなんなんだ。この差はどこから生まれたのだ」という怒りの疑念はもしかしたら、誰もが一度は経験したものかもしれません。高校受験や大学受験でも味わったかもしれませんし、就職活動の際にも味わったことがあるかもしれません。これも他人と比べなければ湧くことのない感情です。しかし、人間は否応なしに比較してしまう習性があるのです。善悪で判断するべきではないでしょうが、明らかに悪い癖です。

身近な人というのは非常に危険です。親兄弟や親戚もそうです。特に友人が危険です。自分の周りの存在というのは、自分が日々居心地良く過ごすために重要なのですが、しかしながら、時に恐ろしい牙を見せます。オンライン授業ばかりで、友人ができなくて、孤独な学生生活を送っていると嘆く大学生もたくさんいるのでしょうが、しかし、それも実は良い面があると思います。年を取れば、いずれわかりますよ。

悪夢の話はここまでで締めて、違う話をします。私の息子は目下就職活動中です。就職活動の解禁が3月1日ですから、その前に目端の利く学生たちはしっかり活動をし、3月中に内定をもらっていると思いますが、うちの息子は元来のんびりしているタイプで、あまりに出だしが遅いのです。6月というと、大企業はほぼ決まっているので、残りは中小企業ばかりです。驚くことに、息子はこれまで1個所しか応募していなかったのですが、それもちょっとヘマをやらかしまして(ここでは書けません)、気を改めて別の企業にエントリーしました。それでもたった2社です。さすがにそれはひどすぎます。人生をナメています。超一流大学を出ているわけでもないようなふつうの大学生は20〜30の企業に応募して1社内定をもらえるかどうかなのだから、片っ端からエントリーしなさいと発破をかけ、昨夕、一緒に応募する企業を選び、パソコンから説明会の申込みをしました。前期中にどこでもいいので1社内定を取れれば、安心して卒業論文を書く準備ができると思います。いまは心が落ち着かないと思います。

息子は大学院に進んで自分の専門を深く追究し研究職につくつもりはさらさらないようです。私の情けない姿を見ているからでしょうし、息子の通っていた高校の先生たちも、夢を諦めた人たちばかりで、その現実をよく理解しているからでしょう。世の中には、能力はあっても運がなかった人で溢れていることは事実です。もちろん、運があっても、能力がない人も無数に溢れています。「どうしてこの人がその立場なの?」と思えるようなアホは身近にたくさんいます。世の中はそういうものです。

いま気づきましたが、これは悪夢に戻っていく流れです。怖いなあ。

そうそう、今日はうちの妻の誕生日なのです。どんどんオバサンからおバアサンになっていきます。私もオジサンからオジいサンになってきています。さすがにケーキを買ってお祝いするような年齢ではなくなったのですが、声くらいはかけてやりましょうかね。

昨日、息子に貧乏人のところには貧乏人が集まってくるものだし、貧乏人相手の商売をしている会社は先がないから、やめておけと言っておきました。どことは言いません。しかしながらよく考えてみたら、金持ち相手の商売も先がないですね。とはいえ、中間層を相手にする商売がいいと言っても、自民党は中間層を潰して、金持ちと貧乏人の格差を広げる政策を長年実行してきて成功しています。いずれ中間層も消える予定です。やはり日本企業は貧乏な日本人相手に商売していくしかないのでしょうか。マイナビの採用情報を見ていて、30年前とほとんど変わらない初任給を見て、愕然としました。私が悪夢にうなされたのは、必ずしも私が悪いわけではないようです。