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終活の一環としての自分史? [雑感・日記・趣味・カルチャー]



個人的には、自分の人生についてわざわざ書くことなど見つかりません。書いても読んでくれる人はいないでしょう。自分史を書くことは人生を振り返り、来し方行く末を考えるのには良いと思います。しかし、その目的を達成するには、頭の中の作業だけで十分です。今の私には、アルバム感覚で自分史を作成する暇などありません。

どうしても自分のことを伝える文章を書きたいのなら、自分の周辺のことを書くのが良いと思います。訪れた場所の風景や、その旅で得た経験や知見や、自分が好きなものの魅力を伝える文章など。自分以外のものを対象にして書いたほうが、文章として価値があります。世の中に出回っている出版物の多くはその類のものです。だからこそ他人に読まれるのです。

余命を悟った高齢者が焦燥感から綴った自分史というのは、就職面接で提出する履歴書のようなものです。そんなものをいくら読んでも、他人をうならせ、心を動かすものはないでしょう。それと同じレベルの文章を書く暇があったら、積極的にどこかに出かけて、いろんな体験をしたほうがいいと思います。あるいは古典文学でも読んで、研究論文を書いたほうが後世のためになりそうです。

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