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適度に忙しいほうが健康によい理由【精神科医・樺沢紫苑】 [健康・メンタルヘルス]



死ぬまで適度な緊張感を保って、ある程度は忙しい生活を送る方が長生きできる。定年退職して何もやることがないという人はそうではない人に比べて平均寿命が5歳短くなるというデータがある。

自分の周囲の人間を観察していると、確かにそんな感じがします。近頃は若いうちに節約生活を送り、資産を形成し、その資産を投資に回して、早期退職するというFIREが称賛されています。若者に早期リタイヤを勧めて道を誤らせる身勝手なビジネスや、悠々自適な生活に憧れ、株式市場で貯金を溶かしてしまう若者が多いようですが、樺沢先生はFIREなんてものは絶対に勧めないとのこと。

私もお金に困らない生活には憧れますが、何もすることがないという状態は嫌です。私の義父は定年後ほんとうに何もすることもないので、コタツに入ってワイドショーをだらだらと見て、朝から晩まで焼酎やビールを浴びるように飲み、タバコを死ぬほど吸いまくっていたので、アルコール依存症と認知症になってしまいました。今は入院して、アルコールもニコチンも禁止された監禁生活を送っています。そういう人生の終盤は願い下げです。

土曜日に大学時代の友人とランチを食べながら人生について語り合いました。彼はふつうのサラリーマンなのですが、安泰な老後が約束されています。季節的に忙しいときはありますが、通常はかなり暇で、あまりに暇すぎるのでラジオを聴いたり、ヤフーニュースを見たりして、仕事をしているふりをしているんだそうです。仕事があったとしても頑張れば2時間で終わる仕事を8時間もかける技術を身につけた人が日本のサラリーマンの典型なのだと彼は言っていました。

日本の労働者の生産性は低いとよく言われますが、私にもようやくその意味がわかりました。我々教員にはそういう時間はほとんどありません。仕事中は昼休みや休憩時間も返上して仕事をしています。通勤電車の中でも何かしら勉強をしていますし、帰ってきたら帰ってきたで積み残しの仕事を片付けたり、予習をしたり、自分の勉強をしたりしています。日曜日に食い込むことも多いです。しかし、夏休みなどの長期休暇があるので、それを利用して集中的に勉強し、資格試験にも挑戦することができます。

私の友人によると、私のような時間の使い方がうらやましいのだそうです。私自身はまったくそんなふうに思っていなかったので、目から鱗が落ちました。

サラリーマンの多くがそんな仕事が嫌ならば、ドイツやフランスのように1か月くらいの長期休暇をまとめて取るような制度に、政治家を動かして、変えていけばいいのにと思います。とはいうものの、政治家の大多数は、何もしていないくせに労働しているふりをする人と、本当に何の労働もしていない人ばかりなので、一般の労働者と同じようなものです。仕事をしているのは、永田町ではなく、霞が関ですからね。しょうもない奴らです。

政治家はアホばかりなので、何を言ってもらちがあきません。彼らを変えるより、自分自身を変えたほうが早いです。

私も定年後を見据えて、少しずつ違う分野の仕事にも手を伸ばしていこうと考えています。何度も言いますが、士業資格でガッツリ武装して、死ぬまで働けるようにするつもりです。



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