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【名著】怒りについて|セネカ イライラを消滅させる究極の古典 [資格・学び]



本を要約するチャンネルは他にもありますが、アバタローさんは構成も文章も上手ですね。

アリストテレスは怒りも場合によっては役に立つとしていたが、理性を重んじるストア派のセネカは怒りは無益であると主張した。現代のアンガーマネジメントはまさにセネカの血を引いているわけです。

アリストテレスは、民衆を怒りで挑発すれば、有能な兵士に変えることができると弁論術の中で語っているが、セネカは戦争は怒りという狂気によって行うべき性質のものではなく、理性で行うものであると主張した。怒りは他人によって引き起こされた感情であって、自らの意思によって突き動かされたものではないのだから、己の勇敢さの発露であるとは言えない。単に他人にコントロールされているだけなのだ。したがって、怒りは最初から締め出してしまったほうが得策である、と言っています。

怒りやイライラを感じることを避けるためのセネカの提案はこうです。穏やかで、徳のある人とだけ付き合い、不品行な人との付き合いは避けること。怒りに駆られたときには、自分自身を俯瞰して、怒りによって他人を懲らしめることに人生の時間を無駄にするべきではなく、人生は有限であると冷静に考えること。おっしゃる通りです。




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