SSブログ

【15分解説】読書について|ショウペンハウエル ~世界的名著に学ぶ最高の読書術~ [雑感・日記・趣味・カルチャー]



この本は学生時代に『自殺について』とあわせて2回読みました。

「読書をすれば頭が良くなる」という言説が行き渡っていますが、私もショーペンハウエル先生と同様にその考えに反対の立場です。多読をすれば頭がよくなるというのは、ありえません。知識はたくさん持っていますが、つねに人から聞いた話ばかりで、話に深みが出ません。自分の頭で考えていないことが瞬時にバレています。話をしても、クイズ番組を見ているような感覚を覚えたら、その人とは付き合わない方が良いと思います。彼らから得られるものは何一つありません。


世の中には無駄な本があふれているので、可能な限り読まずに済ます方法を考えるべきというアイデアにも大賛成。ショーペンハウエル先生がおっしゃるように、読むなら古典を選び、繰り返し読むべきです。

読んではいけないもの、買ってはいけないものは、出版社が売り出したいだけのベストセラーの類です。特に、自己啓発本やビジネス書は絶対に買ってはいけません。読むべきものは、古典的な哲学書、小説だけです。残りの99%以上はクズ本です。

私みたいな研究者の端くれは、本棚を飾っているのは学術書ばかりですが、実のところ、それも古典的な作品は何度も読む価値がありますが、この30年くらいに出た本には再読する価値はほぼありません。