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朝からお坊さんがお経の動画を見ていました [雑感・日記・趣味・カルチャー]

朝からお坊さんがお経の動画を見ていました。すでにお気づきの方が多いと思いますが、お経には癒やし効果があります。お経を上げているお坊さんも、自分の読経で心の平安を得ているのでしょう。癒やされている人の発する声が、聞く者の心をも癒やしているという仕組みなんだと想像します。

かつて英語の学習方法として、音読を勧める人がたくさんいました。いまはすでにその効果がわかっているので、英語教師なら誰でもその学習方法を勧めます。音読は、その英語の意味がわからない状態でもとにかくわかったふりをして英語っぽく発音するというだけでも十分な学習効果があると思われます。第一に、口の筋肉を使う訓練になるからです。加えて、ネイティブスピーカーの発音を真似て、リズムやメロディーを意識して発音をすれば、楽器の演奏の練習とか、カラオケで歌の練習をしているような気持ちになります。そのうちどんどん楽しくなって、自分が発音している英語そのものの文法や単語の意味も気になりだして、それに気づいてしまった人は、自ら勉強するようになっていきます。

物事の習得というものは、基本的にはそういうものです。最初はなんでもわけがわかりません。それが何度も何度も読んでいるうちに、意味が少しずつ分かるようになっていって、その知識を自分の知識体系の中に組み込んでいけるようになるのです。結果、視野が広がり、自分の成長を実感でき、自己肯定感が向上し、心の平安が得られるのです。それが癒やしです。癒やしは、答えの出ない問題に対するいたずらな思考が止まって、まったりできるだけのものではありません。

近頃マインドフルネスという言葉がようやく人口に膾炙してきました。呼吸に意識を集中して、心を無にする訓練のことですから、禅の瞑想と同じです。その宗教臭さを排除したものがマインドフルネスです。仏教への帰依という問題はありますが、信者ではなくても、単純にお経を聞くだけでも、マインドフルネスの実践になります。その最大の効果は、心のもやもやが晴れて、物事の整理がつき、自分がやるべきことが明確になることです。





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