ASDはどうして叱責に弱いのか？｜ちゃんと理由があります｜発達障害特性｜ASD当事者｜大人の発達障害

私は非常に叱責に弱いです。他人に叱責されると、尋常ではないくらい、一気に精神が方開始するという特性があります。私がASDに当てはまるのかどうかわかりませんけど、ASD傾向はあると思います。この先生のお話している通りで、理屈で説明できない怒りの感情を浴びせられると、恐ろしくメンタルをやられてしまうからです。

しかし、ASDみたいに字義通りにしか受け取れないというのとはまったく違います。文学研究者の端くれですから、多層的な解釈ができるというスキルのレベルは素人のそれとはまったく違います。

ただ、感情的な人に遭遇すると、特にその人から直接的な怒りの感情をぶつけられると、とたんに感情が乱れてしまい、考えることができなくなり、緘黙してしまいます。今まさにその状態です。その相手と視線も合わせませんし、話しかけられても答えることすらできません。わかりあえない人とは何をしようがけっしてわかりあえないもので、いくら時間をかけて話し合っても時間とエネルギーの無駄だという意識で過ごす状態が、数日どころか、数週間、数ヶ月続くこともあります。事実ですが、数年続いたこともあります。一年間に会話に費やした時間は総計１分という年もありました。

根本的な原因は、子供の頃に母親に感情的に怒られてばかりいたからでしょうかね。私の母親は若い頃やたら怒ってばかりいました。私の苦手な同居人もどうでもいいことで怒ってばかりいます。つまらないことで、激怒し、目が釣り上がるのです。そして、「どうしてそんなことをするの？」という言い回しで私を攻撃するのですが、それを言われると、私はトラウマレベルで混乱してしまいます。

「どうして」という疑問符に対して、それを字義通り受け取って、理由を理路整然と答えるべきなのか、それとも、それを単純に怒りの表現と捉えて、理由を言っても無駄だと捉えるべきなのか、どちらなのかがわからなくなって、混乱してしまうのです。私が理由を答えたからと言って、相手の怒りを鎮めることは不可能であるはずなので、私はその場からすぐに消えるように逃げるようにします。その結果、相手との距離がますます空いていくのです。

私側が取れる防衛策としては、個人主義的思考を取り入れるということですが、昔からそんなことはやっています。先方のほうは何も学ばない人なので、何十年も同じ論法で私を攻めるので、うんざりしています。耐え難いので、いつも離婚の文字が頭に浮かびます。あの人と一緒にいると、精神的にやられるだけですから、苦痛でたまりません。