SSブログ

復習は必要なのだろうか [資格・学び]

トレーニング的な要素が強い学習において、復習は絶対に必要なのかどうか。

楽器の練習で、1曲を完全に覚えるまで次の曲を演奏しないという方法がある。私は飽きっぽい性格なので、それができない。毎日、ウクレレで数曲を一回ずつ弾いて終わる。もちろん同じ曲を2回弾くと、間違いも少なくなっているが、しかし、すぐに飽きてしまう。加齢のせいか集中力が持たないのだ。

英語のリスニングを教えるときでも、前の週に扱った内容を再び学生に聞かせることはしない。どんどん次の課題をやらせてしまう。私が飽きるからである。これも老化現象だろうか。

復習をしないのは、飽きるからという理由だけではない。特段の必要性を感じないからだ。ウクレレの練習でも、いろんな曲を弾いていると、共通する部分が必ずあるので、ある曲でできなかったことが、別の曲を練習しているうちにできるようになることがある。リスニングの勉強でも同じだと思う。スキットが変わると、単語もフレーズも構文も音も発音もまったく違うということはありえない。たくさんのスキットを聞く練習をしているうちに、かつてわからなかったものが、あとでわかるようになるものだ。

わざわざ復習を意識的に行わなくても、いつのまにか復習をすることはできると思う。私はそういう方式でこれまでやってきたし、それが好きだ。

もちろん、歴史とか科学とか、もっぱら知識を覚えることに専念しなければならない教科では、復習することが大切である。しかし、トレーニング的な要素が強い学習では、同じことを意識的な毎回繰り返す学習は効果的ではなく、むしろ、学習意欲を削ぐのではないか。






共通テーマ:学問