SSブログ

レベッカ「フレンズ」 [音楽・楽器]



フレンズ / レベッカ ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード - U-フレット

この歌は、仲違いした友達を歌ったものだ。

ちょっと話がずれるけれど、うちの父親は、若いときからずっと仲良くしていた友人が次々になくなり、友達が誰ひとりいなくなってしまった。

それからというもの、ちょっと変になっていると、実家に帰るたびに母が言う。暗いということだろう。退職してからは、父が車を出して、年に数回、友人同士4人で国内旅行にでかけたものだが、いまはそんな気の置けない友達はいない。

年をとるということは、そういうことなのだろう。父親は、まだ平均寿命に達していないから、別に長生きでもない。みな70代で、さっさとこの世を去ってしまったのだ。

自分の環境を作っていた存在が、ひとり欠け、ふたり欠け、そして誰もいなくなっていくことの孤独感は、死ぬことよりも恐ろしい。

私が親しくさせてもらっている友人はまだ一人も欠けていない。だが、私を含め病を患っている人もいる。もしそのうちの誰かが私よりも先に亡くなったとしたら、相当なショックだろうと思う。そういうショックに打ちひしがれるのは耐え難い。できれば私が先に死にたいと思う。

レベッカの「フレンズ」は私の高校時代のヒット曲だ。学園祭で、上級生のバンドが演奏しているのを聴いて初めて知った。当時は、友人という存在について、そんなことまで考えなかった。友人なんか、パンツみたいにコロコロ替えられるものだと信じていた。

英語のFriendは味方という意味であるが、日本語の「友」のような湿度の高い存在ではない。そんな手のひらにべっとりとついた汗を感じる存在は鬱陶しいなどと考えていた。しかし、その考えは、浅はかだった。

この曲を耳にすると、いつもそういうことを考えて、恥ずかしくもなり、また不安にもなる。


共通テーマ:音楽