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早死のススメ [雑感・日記・趣味・カルチャー]



38分の番組のうち20分まで見たのですが、すごくいい番組だと思います。年金制度、資産運用、消費(経済活動)について、考え直すきっかけになります。番組のスタイルは、先日金融庁が発表した年金に関する報告書について経済学者の高橋洋一氏に解説してもらいながら、ゲストたちが議論をするものです。

ここ数日大きな話題になっている金融庁の発表は、老後(定年後30年)に夫婦で2000万円、毎月だと5万円が足りなくなるというものです。しかし、あれは比較的高額の所得者で、厚生年金で毎月20万円ずつ貰える人をモデルケースとしているわけです。5万円なら、アルバイトでなんとかなりそうです。しかしながら、毎月5.5万円しかもらえない国民年金だけだと、実際は、夫婦二人で毎月11万円も足りなくなるわけですから、30年で4400万円も不足します。また、この不足額には、冠婚葬祭や自分の葬式代、住宅の修繕費用、クルマの維持費などは含まれていないので、実際はもっと必要になります。そんなお金を貯蓄することはほぼ不可能でしょう。投資をしても、そんなお金を貯められるほどうまく運用できないと思います。ほとんどの人間にとって宝くじで高額賞金をもらえる可能性はなきに等しいので、唯一の希望は、配偶者が運良くクルマに轢かれて、死亡保険を遺族としてもらうくらいです(苦笑)。そっちのほうが確率は高いはずです。

このような状況を鑑み、政府が企業に定年を延長させ、国民に死ぬまで働けと命じ、年金の支払い年齢を遅らせ、かつ支給額を減らし、同時に毎月の積立を増やせという無理難題を突きつけるのは当然のことです。それを年金制度の破綻だと捉えることもできます。しかし、毎月1円ずつでも年金を支払えば破綻していないとも言えるわけです。詐欺師の安倍総理は、後者の定義で年金制度の破綻はないと主張する立場です。クソみたいな制度ですね。

さて、我々がこの腐敗臭漂うニッポンでサヴァイヴするには、どうすればよいかですが、いよいよAIに働いてもらって、その利益を国民全体に分配するベーシックインカムを導入するしかなさそうです。高所得者や大企業からの税金を増やして、貧乏人からの徴税は減らす方向で、社会主義化するしかないのです。これによって、役立たずの政治家や税金泥棒の官僚の数をきれいさっぱり減らすことができます。

高橋洋一氏によれば、今回の報告書は、年金はすでに破綻しているので、自分で運用しろ、国はすでに国民を面倒見きれなくなったので、自分たちでなんとかしてくれというのと、それを少しでも遅らせるために消費税を増税することを許してくださいね、と言いたかったようです。穿った読みかもしれませんが、投資しろというのは、自分たちが天下り先としている民間の証券会社を儲けさせよういう魂胆かもしれません。

無能な麻生財務・金融大臣はこの報告書を金融庁に突き返し、抜本的に書き換えることを命じたそうですが、選挙前の、政権にダメージを避けるためのパフォーマンスに過ぎません。現実は、金融庁の報告書よりも苛烈であることは国民の誰もが知るところとなりました。すでに日本は絶望的なのです。

この報告書のおかげで、国民の将来不安がさらに大きくなって、国民は消費を減らし、貯蓄を増やし、できるだけ慎ましく生きていくしかないという、経済にとって最悪の結果をもたらしそうです。

しかしながら、消費を減らし、貯蓄をすれば、経済活動が停滞し、企業の儲けも労働者の給料も減ります。また、貯蓄が増えても、預け先の銀行は、担保を持っていないとお金を貸さない主義なので(バカ!)、新しいビジネスを始める企業家には投資しませんから、渋沢栄一翁が期待したような銀行が果たす本来の義務を放棄しています。銀行はマイナス金利の国債も買えないので(利益が減る!)、仕方がなく、彼らはドルを買っています。しかし、ドルは今後下落することは明らかですから、確実に損失を出すことになります。もはや銀行は潰れるしかありません。

この後は、増税によって、デフレがよりいっそう進み、最終的にはそれが反転して、ハイパーインフレになって、円が紙切れになると予想されています。その予想がいよいよ現実味を増してきました。

こんな絶望的な日本で暮らすのは止めて、早めに死んだほうが良いのかもしれません。もちろん、死ぬのが早ければ早いほど、もらえる年金の額が少なくなるわけですから、死んだ人は損をします。しかし、死ぬことは社会貢献になります。いずれ近いうちに、『早死のススメ』というタイトルの本がベストセラーになるかもしれません。

死にたくなかったら、現代文明の外に出て、「オフ・グリッド」なライフスタイルを採用するしかないでしょう。猟師になって森に入って野生動物を狩ったり、漁師になって魚や貝を漁(すなど)り、自給自足の生活を送るのです。税金を払わずに暮らすために、消費をせず、極力物々交換で済ますのです。

つまり、これからの日本人が生き残るためにはベーシックインカムを導入して社会主義化するか、原始人に戻るかの二択しかないのです。両方とも嫌なのであれば、早死を選ぶしかないでしょう。

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