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絵・はいだしょうこ「うらしまたろう」の紙芝居【読み聞かせ】 [本]



はいだしょうこさんのイラストとカメの声に癒やされました。竜宮城の乙姫様がどう見てもギャルっていうのもいいですね。

この物語から教訓を引き出すとすれば、世の中は不条理だということでしょうか。せっかくカメを助けてやったのに、最後は、300年後の世界に帰されて、爺さんにさせられてしまうんですから。なぜ元の時代に戻してやらないんでしょうか。しかも、禁を破って玉手箱を開けたら、300歳も年をとってしまいます。開けてはいけないものをどうしてプレゼントするのでしょうか。これは開けないでくださいだなんて言って、プレゼントを渡すような人が世の中にいますか? 何のための玉手箱なんでしょうか。さらに、300歳も年を取ったのに、浦島太郎は死にません。こんな理不尽なことがあるでしょうか。それに、竜宮城って一体何ですか。辞書には「竜神が住んでいるという海中の宮殿」とか「深海の底にあるという、乙姫(おとひめ)などのすむところ」とか書いてあります。中国の神話が由来だとか、死者の国だという説もあるようです。わからないことだらけですね。子供だからそのまま受け入れられるのでしょうけど、大人には目が回るお話です。太郎さんは、海の中でどうやって呼吸していたんでしょうか?


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