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仙人、ミニマリスト辞めます [雑感・日記・趣味・カルチャー]



ハサミ一つで生きていける美容師の「仙人」さんは、ミニマリスト生活を始めた当初、「ミニマリストは手段であって、個性ではない」という言葉に苛立ったそうです。しかし、30日間の断食を経た後、その言葉がすんなり受け入れられるようになったとのこと。

私も、「ミニマリストは手段」でしかなく、どれだけ持ち物を減らせるかのゲームではないと思います。しかし、ミニマリストYouTuberさんの中には結構な割合で、そのタイプの方がおられます。無駄を減らすという合理主義を通して、人生の余白を作り、モノに縛られない生活を叶えたいという願望からスタートするのは良いと思うのですが、いつの間にか「減らすことが目的」となってしまい、「モノを減らせる自分ってすごいでしょ」という自己満足に陥るパターンです。断捨離でハイになっちゃうのでしょうね。一方で、モノは灰に、自分も廃人になるのです。本来は俳人か詩人を目指すべきなんですけどね。

仕事が趣味の人で、趣味のものを一切持たなくても生きてける人はそれでいいのでしょう。しかし、人生を楽しみたいタイプの人間にとっては、そのライフスタイルは、自分自身を制限するものでしかありません。不自由から逃れるために、自らを不自由に追い込んでいくのは、皮肉なことです。失礼かもしれませんが、ふだんからものを考えていない人というのは、けっこうそういう陥穽にハマりがちです。

私のような学究生活を送っている人間にとっては、読まなくても専門書は手元に置いておかなければいけません。その本は、いつ使うかわからないのです。一生使わないかもしれませんし、明日使うかもしれないのです。それらを捨てて身軽になるなんてことを考えだしたら、私の人生はゲームオーバーです。「グーグル・スカラー」には限界があるのですからね。



よめ子さんの動画は、センスがあって面白いです。これからは、手に入れた中古住宅をDIYでリノベーションをするそうです。最高の趣味ですね。私もお金が余っていたら、ボロ家を1軒買って好き勝手やりたいです。よめ子さんもおっしゃっていますが、自分が住んでいる自治体がゴミをなんでもかんでも引き取ってくれるかどうかは暮らしやすさの大事なポイントです。残念ながら、うちの自治体は石膏ボードやスタイロフォームや20Lのスチール缶や自動車部品は回収してくれません。うかつに真似して同じようなことをしたら、きっと産廃ゴミの処理に苦労するでしょうね。