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悪霊 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

「悪霊」としてのトランプ現象【仲正昌樹】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

「グローバルな陰謀とそれを阻止しようとする聖者たちの闘い」が「悪霊」を復活させてしまったという見立てです。民主主義国家の指導者は相反する人たちの意見にも耳を傾け、彼らも納得できるような政策を打ち出すべきですが、トランプが自分たちが主流派であり、自分たちに歯向かうものは「こんな人たち」(by安倍晋三)いう仮想敵として見下し、共同体の結束を強化しようとしたのですが、結果、共同体を分断し、自分たちが呪った相手に半殺しの目に遭う結末になったわけです。自業自得です。しかし、それがさらなる混沌を生むことになる可能性が高いわけです。その「悪霊」をどう鎮めたら良いのか、誰か教えてほしいものです。織田無道さんは去年亡くなってしまったし、丹波哲郎もあの世から戻ってこないし、残された我々はドストエフスキーの『悪霊』を読んで、自分たちで解決策を考えないといけませんね。私は学生時代に新潮文庫で『罪と罰』とともに読みましたが、ほぼ忘却の彼方です。

鼻出しマスクで失格の40代受験生、トイレにこもり警察出動 注意されせき込む仕草も - 毎日新聞

犯人は中年男だったのかあ。この中年男は、わざとやっていたんですね。ヤフーニュースのコメントでは、「若い奴はけしからん。ルールを守れない奴は許さん」みたいな論調でしたが、問題の受験生は若者ではなく、オジサンでした。批判する論調が支配的である一方、茂木健一郎さんはその受験生に同情の意を示していました。彼もまたバイアスから逃れることができなかったようです。情報がほとんどない状態で、何かについて断定的に主張するような姿勢は、やはり間違っていますね。

私は、科学的知識がない人や、自分の間違いを正せない人は、(屁理屈で言い逃れをする政治家同様)大学に入って学問する資格はないというようなことを、ここに書きました。その考えは間違ってはいなかったと思います。ヤフーニュースのコメント欄でお門違いのお説教を書いていた人は、今頃どう思っているのでしょうね。彼らもまた自分たちの間違いを認めない人たちでしょうから、学問する姿勢がない人たちだと思います。大学は出ているのでしょうけど、大学で学問しなかった人たちなんでしょう。