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DIYと断捨離は矛盾します [家・DIY・修理]

私のスマホのニュースアプリに届く記事で多いのは、断捨離、節約、整理整頓、捨て活、終活、ミニマリスト、シンプルライフなどです。モノを極力減らすことを善とする思想は禅仏教の根幹であり、日本人としては賞賛すべきことなのですが、現実問題、そんな究極の理想を実現することは困難です。

整理収納アドバイザーなる人たちは判で押したように、モノを減らす際には、不要品(いらないもの)、不用品(使っていないもの)、壊れて使えないもの、いずれ使うかもしれないもの、いま使っているもの、思い出のものなどいくつかのカテゴリーに分類し、その中から必要なものを残していくという方法が唱えられます。ときめくか、ときめかないか、の二分法で分類する究極の整理術もアメリカでは流行していますが、その有効性についていささか疑問に思います。

それがうまくいくのは一人暮らしの人と、アパートやマンション暮らしの人で、趣味の乏しい人だけではないでしょうか。アパートやマンションなら、DIYで外壁などを修理することもないので、それ用の道具は不要です。定期的に業者が入り修繕してくれます。住民はその費用を毎月支払っているわけです。

一方、戸建て住宅に住んでいると、そんな積み立てはないので、何かトラブルがあるたびに業者に頼むか、そのたびに自分で直すしかありません。しかし、いちいち業者に頼んでいたら、どえらいお金がかかり、生活を圧迫してしまいます。したがって、戸建ての住人はその費用を節約するためには、知識と道具を備えておかなければいけません。そのための時間やコストを外注するだけの経済的な余裕があればいいのですが、世の中、そんな人ばかりではありません。今はなんでも自分でやらなければ、まともな生活など送れないのです。政府の方針で可処分所得が減らされているのですから、自分でやれることは何でも自分でやらなければいけなくなったのです。

ことほど左様にDIYとシンプルライフや断捨離は矛盾します。この矛盾をどのように解決するかが私の課題みたいなものですが、死ぬまで解決しないのでしょうね。それはそれでよしとします。もう若くはないので、そういう無駄なことは考える時間はありません。







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