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数年ぶりの越谷レイクタウン [雑感・日記・趣味・カルチャー]

何年振りかわかりませんが、越谷レイクタウンに家族で行ってきました。私は眼鏡フレームの調整をしてもらわなければいけなかったので、運転手としてついて行きました。久しぶりに行った感想ですが、自分にとってはまったくの異世界のようでした。興味関心が持てない商品が並んでいるだけの空間で、なぜ自分がここにいるのか理解できないほどでした。

家族が用を済ませている間に、私はアウトドアショップと本屋で暇つぶしをし、少し自分を取り戻しました。気になったのは以下の3冊。いずれも面白そうでしたが、わざわざ買うほどでもなさそうです。


精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

  • 作者: 樺沢 紫苑
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2020/07/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




アメリカの高校生が学んでいる経済の教室

アメリカの高校生が学んでいる経済の教室

  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2022/02/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



英文法再入門-10のハードルの飛び越え方 (中公新書, 2628)

英文法再入門-10のハードルの飛び越え方 (中公新書, 2628)

  • 作者: 澤井 康佑
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2021/01/18
  • メディア: 新書



他に、資格関連のコーナーを見て、FP2級や宅建の本を物色しました。FP2級はさほど苦労せずに取得できるかもしれませんが、宅建はかなり面倒そうです。相当気合を入れないと取るのは難しいでしょうね。

簿記3級も再受験するつもりですが、新たに問題集を買わずに、すでに学習済みのものをやり直す程度にしたいと思います。あれは仕訳をいかに素早く正確に行うかというトレーニングが重要なだけですから、そこまで問題集にお金をかける必要はありません。公文式や百ます計算みたいのが得意な人向きの資格です。だから私は苦手なのです。


家に買ってきてアマゾンのレビューをチェックしてみたら、『英文法再入門』はボロクソに書かれています。目次にざっと目を通しただけですが、そういうことを理解しておかないと基本的な文章は読めないよなあ、英語を英語で理解するとか言っている人も、この程度の知識は知らないといけないよなあ、と思っただけで、読む必要はないクズ本だとは感じませんでした。別に英語ができる人は読まなくてもいいレベルの本ですが、案外この程度のところで躓いている人も多いはずで、そういう人に役に立つように思えます。アマゾンのレビューで「当方英検1級です」などと偉そうに書いていている人がなぜこれを読んで、ひどい点数をつけているのかわかりません。とんだ勘違い野郎ですね。

『アメリカの高校生が学んでいる経済の教室』ですが、ひとつひとつの項目が短くまとめられているので、気が散りやすい人にはちょうど良いのかもしれません。読んで損はなさそうです。ただ、「アメリカの高校生」が全員こういうことを学んでいるというのは錯覚です。アメリカは教育格差があまりに大きいので、学んでいる高校生がいるとすれば、それは富裕層の住む地域の高校だけでしょう。このタイトルは罪作りで、必ずタイトルを見ただけで「それに引き換え日本の金融リテラシーの低さと来たら」云々という紋切り型の常套句を吐く人が出てきます。むしろそういう人のほうが思考停止状態です。実のところ、FP3級の勉強をしても、お金に詳しくなったとは思えませんし、2級を取得してもそれは変わらないでしょう。1級まで取れば少しはわかった気になるかもしれませんが、それでもお金に苦労しなくなるとは思いません。「アメリカの高校生」が学んでいるからって言われても、「だから?」としか言いようがないですね。

『"精神科医が教える ストレスフリー超大全』は、ビタミン剤やサプリメントみたいなもので、けっして特効薬にはなりえません。本当に自殺寸前まで思い悩んでいるのなら、アルベール・カミュの『異邦人』や太宰治の『晩年』のような劇薬を口にしたほうがよいと思います。1回だけ読んで終わりではなく、それぞれ3回は読んでください。わざわざ誰かに感想を語る必要もありません。読みながら自分の頭でいろいろ考えてください。他人の意見なんか聞く必要はありません。少なくとも、その読書時間だけ、(自分の頭で考えて)生きている時間が伸びます。それで十分です。もしもっと読みたいというのであれば、ジャン=ポール・サルトルの『嘔吐』も追加しましょう。



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