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映画『タクシー・ドライバー』に似ている?! [雑感・日記・趣味・カルチャー]

安倍元首相暗殺の謎 卑劣な蛮行の背景と混迷政局の今後(上)

言われてみれば、マーティン・スコセッシ監督の映画『タクシー・ドライバー』に似ているところもありますね。私はあの映画は2回観ています。ロバート・デニーロ扮する低所得者層の人間が現状を打破するために、大統領候補者を撃ち殺すという設定に共感するような狂気を私は持ち合わせていませんが、安倍氏を狙撃した犯人の気持ちもわからないでもありません。

安倍晋三氏は低所得者層や中間層をより一層貧しくし、我々の希望を踏みにじってきた人物であることは確かです。エリート議員らしい縁故主義と対米追従型の戦後の国防観の強化により、日本の「戦後民主主義」を強化し、日本人に希望を失わせた政治家です。(「戦後レジーム」からの脱却を目指しているどころか、私にはその強化にしか思えません!)

私の中では、彼に対する評価は極めて低いものです。実際のところは最低です。消費税を2倍にしたことは、明らかに低所得者層をよりいっそう貧しくし、経済活動を不活発にした原因であります。さらに狂気的な金融緩和策をだらだらと続けたことにより、住宅ローン等の低金利の恩恵を高所得者に与え、かつ円安ドル高を誘導し、一般庶民との格差を拡大しました。まさに民主主義を理解できていないエリート議員らしいふるまいです。日教組への恨みから教員免許更新制度を強引に導入し学校教育を破壊したことも記憶に新しいです。

そんな民主主義の破壊者である安倍晋三氏が2発の凶弾に倒れ、かつ自民党議員が「民主主義への挑戦だ」などとほざいていることは、あまりにも皮肉であります。私があのニュースを知ったときに最初に出た言葉は「自業自得」「身から出た錆」です。まさに彼が日本中の無能な人間たちに浸透させた新自由主義的な「自己責任」のブーメランによって死んだのです。殺されたのではなく、自ら死んだのです。私には彼に対する同情の念はまったく湧きません。

コロナ禍の初期に星野源の「うちで踊ろう」の動画にコラボして、緊急事態宣言で苦しむ庶民の逆なでするような真似をしたり、B29と竹やりで戦えと言わんばかりのアベノマスクを配るような行為は、よりいっそう彼の評価を下げました。またロシアのウクライナ侵攻を許し、北朝鮮による拉致問題を解決どころか悪化させる方向に進めたのも安倍晋三です。東京オリンピックを開催し、日本の借金を増加させたのも彼です。トランプ元大統領から使い物にならないポンコツ戦闘機を買わされたり、沖縄の海を埋め立てて、よりいっそう軍事基地化を推し進めたのも彼です。評価できるポイントは何一つありません。彼を支持している人は、どこぞの美容整形外科の院長のような金満家だけです。あの整形爺さんは「安倍氏は日本の宝だ」と言っているそうな。呆れて口が閉じません。

コロナ禍で明らかになったQアノンに同調する日本の陰謀論者Jアノンの人たちは、安倍氏が俳優の三浦春馬さんの自死の原因を作ったと信じています。安倍氏が毎年参拝していた靖国神社に行けばわかりますが、「安倍に天罰が下されるように」と書かれた絵馬がたくさん奉納されています。まさに、靖国に祭られている御霊(みたま)によって天罰が下されたのかもしれません。ちなみに靖国は目下「みたままつり」の準備中です。

元2ちゃんねるの管理人のひろゆき氏は、「そろそろ自民党も低所得者層に目を向ける時代が来たんじゃないのか」とツイートしたそうです。彼の発言は的を射ています。安倍氏を英雄視するような凡庸なマスコミとは大違いで、鋭い指摘です。

あの銃撃犯の母親がお布施をたくさん取られて貧乏になったという宗教団体は、確実に韓国の「統一教会」です。統一教会と安倍氏が関係しているという情報は、ネットを検索すれば無数に出てきます。私は信じませんが、信じる人もいるのでしょう。ただ、火のないところに煙は立たないでしょうから、何かしら関係はあるのでしょう。

これを機に、庶民を怒らせるとどういうことになるのか、自民党の政治家はしっかり認識し、庶民のほうを向いた政治をしてもらいたいです。私は今日、選挙に行ってきます。自民党や公明党には絶対に投票しません。それこそ、民主主義の否定ですからね。私なりに一矢報いたいと思います。的を外すかもしれませんし、的に届かないかもしれませんが、それでもいいのです。

率直に言って、安倍氏の死によって、日本は呪いから解放されたように感じています。



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